【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介
いつの時代も愛され続けたクラシック。
宗教音楽や平和を望んで作られた曲、作曲家自身の葛藤を描いた曲など、作品にはその時代の影響とともに作曲家の思いが込められており、さまざまな背景があります。
そのなかで、本記事では恋愛がテーマとなっている曲をご紹介します。
軽快な曲から哀愁漂う曲、悲しみでいっぱいの曲まで、恋愛がテーマでも曲調はさまざま。
有名な曲からマイナーな曲まで幅広くピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介(1〜20)
君を愛すEdvard Grieg

ロマン派を代表する作曲家、エドヴァルド・グリーグが21歳のときに婚約者に捧げた歌曲。
グリーグの作品5『4つの心の歌』の第3曲として収録されました。
アンデルセンの詩に基づいており、愛する人への深い思いが込められています。
シンプルながら情熱的な旋律と、永遠の愛を誓う歌詞が見事に融合しています。
結婚式や記念日の演奏曲としても親しまれており、大切な人と聴くのがオススメ。
ヴァイオリンとピアノの編曲版もあり、さまざまな楽器編成で楽しめるのも魅力的です。
「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

よく結婚式で耳にする有名な曲です。
メンデルスゾーンが作曲した劇付随音楽『夏の夜の夢』の中の1曲。
ヴァイオリンの華やかな旋律、トランペットのファンファーレが壮大さを感じさせます。
穏やかながらも晴れの舞台にふさわしいですね。
ちょっぴり切ない中間部を挟み、ふたたび最後に向かって盛り上がっていきます。
歌曲集「詩人の恋」より「美しい五月に」Robert Schumann

シューマンが1840年に作曲した連作歌曲集の冒頭を飾る本作。
春の訪れとともに芽生える恋心を繊細に描写した楽曲です。
ピアノの序奏から始まり、主和音に解決されないまま独唱が始まる構成が特徴的。
ハイネの詩に基づいており、自然の美しさと人間の感情が巧みに融合されています。
シューマンはこの年、クララ・ヴィークとの結婚を控えており、多くの歌曲を生み出しました。
本作もその一環として作曲され、クララへの愛情が反映されています。
恋愛や春の訪れを感じたい方にオススメの1曲です。
亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

ラヴェルの代表作の1つです。
王女の絵画を見て、インスピレーションを得たとも言われています。
それほど心の奪われる美しい王女だったのでしょう。
長調なので明るく聴こえるはずですが、もの悲しいメロディとして聴こえてきます。
美しく繊細な作品だと思います。
弦楽六重奏曲 第2番Johannes Brahms

ブラームスが1865年に作曲した室内楽曲。
2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、2つのチェロという編成で構成され、4楽章からなっています。
第1楽章の第2主題終結部には、かつての恋人アガーテ・フォン・ジーボルトの名前が音符で表現されているそう。
ブラームスの内面的な感情や個人的な経験が音楽に反映された作品といえますね。
重厚で深い表現が特徴で、特に第3楽章の変奏曲は、ブラームスの変奏曲作曲家としての手腕が光ります。
結局恋人のジーボルトとは破局してしまい、曲が高揚したまま吹っ切れたように終わる様子は、未練を断ち切ったようにも感じられます。