【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介
いつの時代も愛され続けたクラシック。
宗教音楽や平和を望んで作られた曲、作曲家自身の葛藤を描いた曲など、作品にはその時代の影響とともに作曲家の思いが込められており、さまざまな背景があります。
そのなかで、本記事では恋愛がテーマとなっている曲をご紹介します。
軽快な曲から哀愁漂う曲、悲しみでいっぱいの曲まで、恋愛がテーマでも曲調はさまざま。
有名な曲からマイナーな曲まで幅広くピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介(1〜20)
ピアノ協奏曲 第2番より第2楽章Frédéric Chopin

ショパンが若き日に書いた『ピアノ協奏曲第2番』。
その第2楽章は、ショパンが恋心を抱いていた女性への思いを表現しています。
しかし繊細でナイーブなショパンは、結局相手に思いを伝えられなかったそう。
そんな繊細さが強く感じられる旋律がゆったりと流れ、聴く人の心を優しく包み込みます。
ピアノの美しい音色と、オーケストラの豊かな響きが見事に調和しています。
静かな夜に一人で聴くのもよいですし、大切な人と一緒に味わうのもオススメです。
舞踏への勧誘Carl Maria von Weber

ウェーバーが自分の妻のために作曲した曲。
ウェーバーから奥さんへの愛情を感じられます。
華やかでついつい体を動かしたくなるような旋律が特徴的。
男性から女性への、高鳴る気持ちも表現されているように思います。
明るい恋愛の曲をお探しの方ににピッタリです。
献呈Schumann=Liszt

シューマンが結婚式の前日に妻のクララに贈った歌曲集の1曲を、リストがピアノ独奏用に編曲した作品。
原曲の情感を深化させながら、ピアノ独奏の技巧を存分に発揮させた本作は、聴く者の心を揺さぶります。
1840年に作曲された原曲は、愛する人への深い思いが込められている歌詞から、シューマンのクララに対する愛情が感じられます。
リストの編曲版は、2011年のリスト生誕200年を記念して多くのリリースがありました。
恋する人の気持ちを味わいたい方や、ロマン派音楽の魅力を堪能したい方にオススメの1曲です。
愛の悲しみFritz Kreisler

ウィーンの情緒が詰まった名曲。
甘美で表現力豊かなメロディが、聴く人の心に切ない余韻を残します。
1905年に初めて出版されたこの曲は、クライスラーのレパートリーの重要な一部として愛され続けてきました。
彼の繊細な感性が、ヴァイオリンの音色に乗せて優しく響き渡ります。
恋の切なさや喪失感を抱えた時、この曲を聴くと心が癒されるかもしれません。
ゆったりとした3拍子のリズムに身を委ねれば、ウィーンの街並みを散歩しているような気分になれるでしょう。
「6つの小品」より間奏曲 イ長調 Op.118-2Johannes Brahms

ブラームスの晩年に作曲されたピアノ小品『6つの小品』。
そのなかの1曲は、彼の親友であり才能あるピアニストだったクララ・シューマンに献呈されています。
優しさと愛情に満ちた穏やかな曲調が特徴的な本作。
美しい旋律が繰り返される第1部、短調に転調しコラール風の要素が取り入れられた中間部、そして再び第1部の旋律が戻ってくる3部構成となっています。
1893年に完成したこの曲には、ブラームスの成熟した音楽性と深い感情表現が込められており、クララへの敬愛の念が感じられます。
静かな避暑地で作曲されたことも、この内省的な作品作りに影響を与えたのかもしれませんね。