さまざまな音楽の新しい形式が生まれた19~20世紀に、多くの作曲家に影響を与えたフランスの作曲家ガブリエル・フォーレ。
同年代に発表された数々の新しい様式に影響を受けながらも傾倒せず、絶妙なバランス感覚で自分なりの変化を重ねた彼の作品は、派手さよりも純度の高い静謐さが感じられます。
そんなフォーレの名曲や代表曲は、管弦楽曲から室内楽曲、ピアノ曲や歌曲と、幅広く存在します。
フォーレにしかない美しい旋律とハーモニーを、ぜひお楽しみください。
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ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介(1〜10)
歌曲集「3つの歌」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré

ピアノやチェロ、バイオリン、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されているガブリエル・フォーレの歌曲集『3つの歌Op.7』の第1曲『夢のあとに』。
夢で美しい女性と幻想的なときを過ごした男性が目覚め、「あの美しい女性を返してくれ」と悲しみに暮れる様子が描かれています。
男性の嘆きが聴こえるような切ないメロディは、ピアノの音色とも相性抜群!
メロディを際立たせながらも、メロディの美しさのみに頼らず、伴奏でも感情の波をしっかり表現できるとよいでしょう。
レクイエム Op.48Gabriel Fauré

フォーレの代表作である『レクイエム』は、1888年にパリのマドレーヌ寺院で初演されました。
この作品は、死を恐怖ではなく安らぎと捉える独自の視点が特徴的。
『怒りの日』を排除し、『ピエ・イェス』や『イン・パラディスム』といった穏やかな楽章で構成されています。
柔らかな音色の楽器を中心とした編成で、静謐で抒情的な雰囲気が漂います。
神秘性と人間的な慰めが織り交ぜられた本作は、宗教音楽に関心のある方はもちろん、心に安らぎを求める方にもオススメです。
組曲「ペレアスとメリザンド」 Op.80Gabriel Fauré

『組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80』は、1898年に舞台のための付随音楽として作曲されました。
4つの楽章で構成される本作は、優美で洗練された旋律と和声が特徴的。
物語の登場人物や場面に深く関連し、愛と悲劇、運命の交錯が描かれています。
特に第3楽章『シシリエンヌ』は、軽快でありながらも少し憂いを含んだ旋律が、美しくも儚いメリザンドの運命を暗示し、多くの人々の心に残っています。
フォーレの音楽は、穏やかで抒情的な中に革新的な和声を取り入れており、フランス音楽史において重要な位置を占めてきました。
象徴主義の影響が色濃い本作は、劇的でありながらも抒情性を帯びたフォーレ独特の響きが魅力です。
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.13Gabriel Fauré

『ヴァイオリン・ソナタ第1番』は、1875年から1876年にかけて作曲された初期の重要な室内楽作品です。
全4楽章で構成されるこの曲は、フォーレの特徴である抒情性と優雅な調和が表現されています。
1877年1月にパリで初演された際には大成功を収め、特に第3楽章のスケルツォはアンコールが求められました。
フォーレの親友カミーユ・サン=サーンスも「これは新しい響きと形式を取り入れた傑作」と称賛。
本作は、フランスのロマン派音楽において重要な地位を占め、今でも多くの人々に愛され続けています。
月の光 Op.46-2Gabriel Fauré

1887年に作曲されたこちらの歌曲は、ポール・ヴェルレーヌの詩に基づいて書かれました。
繊細な旋律と和声が特徴的で、月明かりの下での幻想的な仮面舞踏会を描いています。
静寂な中にも深い情感が込められ、聴く人の心に静かな余韻を残します。
フォーレの音楽世界に触れたい方や、穏やかで美しい歌曲を求める方にオススメ。
有名なドビュッシーの『月の光』も、同じくポール・ヴェルレーヌの詩に基づいて書かれているので、それぞれの作品を聴き比べてみるのもよいですね。
夜想曲 第6番 Op.63Gabriel Fauré

1894年に発表された本作は、フォーレの13曲ある夜想曲シリーズの中でも特に人気の高い1曲です。
ゆったりとしたアダージョで始まる3拍子のリズムは、聴く人の心を優しく包み込みます。
中間部では調が転調し、異なる響きが展開されることで、複雑な感情の変化を表現。
最後は再び冒頭の静寂な雰囲気に戻ることで、楽曲全体に循環する構造が生まれています。
フォーレならではの静謐で繊細な雰囲気を味わえる本作。
穏やかな時間を過ごしたい方にオススメの1曲です。
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

1893年に作曲された本作は、シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づく流麗な曲調が特徴です。
緩やかに流れるメロディと、ピアノの簡潔で表現豊かな伴奏が、牧歌的な美しさを醸し出しています。
途中のダイナミックな部分を経て、再び静けさに戻る構成も魅力的。
1898年にチェロとピアノ用に編曲され、その後もさまざまな楽器のために編曲されるほど、多くの音楽家や聴衆に愛されています。
フォーレらしい穏やかな響きと感傷的な表現を味わいたい方にオススメの1曲です。
パヴァーヌ Op.50Gabriel Fauré

ガブリエル・フォーレの代表作の一つとされる『パヴァーヌ Op.50』は、もとは管弦楽曲として作曲された作品です。
翌年に合唱パートが加えられ、のちにフォーレ自身によってピアノ編曲とその演奏も行われています。
また、イギリスのボーカルグループ、イル・ディーヴォによってカバー曲が発表されるなど、さまざまなジャンルと相性が良いことでも知られています。
ピアノ版では、原曲の神聖な雰囲気とは一味違う繊細な響きを楽しめますよ!
チェロ・ソナタ第1番 Op.109Gabriel Fauré

1917年に作曲された『チェロ・ソナタ第1番』は、彼の晩年の成熟した音楽性が凝縮された傑作です。
第一次世界大戦中の不安と希望が織り交ぜられ、フォーレ自身の聴力の衰えに苦しみながらも創作されました。
3楽章構成で、激しい感情から静謐な抒情、そして明るい雰囲気へと変化していく様は、まるで戦時下の複雑な心情を映し出しているかのよう。
チェロとピアノの対話が自然に溶け合う美しい旋律とハーモニーは、フォーレにしか表現できない魅力に溢れています。
深い内省と高い芸術性を兼ね備えており、クラシック音楽ファンはもちろん、静かな瞑想を求める方にもオススメです。
ラシーヌの雅歌 Op.11Gabriel Fauré

フォーレが19歳のときに作曲した本作。
優美で柔らかな響きが特徴的な宗教音楽作品です。
1865年、音楽学校の卒業制作として提出され、第一等賞を受賞しました。
フォーレ独特の「品位と簡潔さ」が感じられる旋律は、後の代表作『レクイエム』にも通じるものがあります。
キリスト教的な救いと信仰をテーマに、神への賛美と慈悲を求める祈りのような内容。
優雅なメロディと穏やかなアルペジオで、聴く人に内なる静けさと感動をもたらします。
宗教音楽に興味のある方はもちろん、心の安らぎを求める方にもオススメの1曲です。
ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介(11〜20)
子守歌 ニ短調 Op.16Gabriel Fauré

フォーレが1879年頃に作曲した小品は、もともとヴァイオリンとピアノのために書かれました。
フォーレの親友エレーヌ・ドゥプレに献呈されたこの曲は、6/8拍子のリズムで穏やかに揺れるようなメロディが特徴です。
優美で繊細な旋律と伴奏が魅力的で、フォーレ特有の静謐な美しさが感じられます。
アレグレット・モデラートのテンポで進行し、全体的に落ち着いた音色が印象的。
後にフォーレ自身によって管弦楽伴奏版も編曲され、さまざまな楽器編成でアレンジされています。
穏やかな安らぎを求める方にオススメの1曲です。
組曲「ドリー」 Op.56Gabriel Fauré

フォーレが友人の娘のために作曲した連弾曲集。
全6曲からなる本作は、1893年から1896年にかけて書かれ、それぞれがエレーヌの成長や出来事にちなんだタイトルを持っています。
穏やかな『子守歌』から華やかな『スペイン風の踊り』まで、多彩な表情を持つ曲集となっており、フォーレらしい繊細な和声と深い感情表現が随所に見られます。
後にオーケストラ版も作られ、イギリスのラジオ番組でも使用されるなど、広く親しまれてきました。
優美で親しみやすく、子供への愛情が詰まった温かな作品をぜひ聴いてみてください。
主題と変奏 Op.73Gabriel Fauré

フォーレのピアノ独奏曲である本作は、1895年に作曲され、翌年ロンドンで初演されました。
嬰ハ短調から始まり、11の変奏を経て同主長調の嬰ハ長調へと移行する構成は、フォーレ独自の静謐な美しさと深い表現力が際立ちます。
各変奏には特有の雰囲気があり、例えば第9変奏の夢幻的な音調や、第10変奏のシューマン風の熱情的な響きが印象的です。
フォーレらしい繊細で抒情的な旋律と、革新的な和声の融合が魅力的な本作。
ロマン派音楽を愛する方はもちろん、静かな中にも深い感動を求める音楽ファンにオススメです。
舟歌 第1番 イ短調 Op.26Gabriel Fauré

ガブリエル・フォーレは、生涯で13曲の舟歌を作曲しています。
舟歌は「ヴェネツィアのゴンドラこぎの歌に由来する器楽曲または声楽曲」と定義されていますが、フォーレがヴェネツィアを初めて訪れたのは第4番を発表し第5番の制作に入るまでの間、つまり第1番を実際に現地の空気に触れることなく作曲したことになります。
それでもフォーレの舟歌は、多くの作曲家や音楽評論家から秀逸な作品として高く評価されています。
演奏をとおして、フォーレの中に根付いていた舟歌のメロディ、リズムに触れてみてはいかがでしょうか?
エレジー Op.24Gabriel Fauré

フォーレが1880年に作曲した、チェロとピアノのための楽曲。
悲しみを象徴するかのような静かなメロディから始まり、中間部で感情的なクライマックスを迎え、最後は冒頭のテーマが戻り静寂の中で終わります。
フォーレはこの作品で感情を直接表現しており、「フランス音楽ロマン主義の最後の輝き」と称される人もいたそう。
1883年、チェリストのジュール・ローブの演奏によって初演され、その後も多くのチェリストに演奏され続けています。
深い悲しみを表現した旋律は聴く人の心に深く沁みわたり、現在も多くの人に愛されている作品です。
ピアノ五重奏曲 第1番 Op.89Gabriel Fauré

フォーレの晩年の傑作として知られる本作は、1906年に初演された室内楽曲です。
3楽章構成で、メランコリックな雰囲気と内面的な表現が特徴的。
第1楽章では柔らかく感傷的なメロディが、第2楽章では降りていく半音階が哀愁を引き立てます。
そして最終楽章では高揚感のある結びとなり、フォーレ独特の静謐さと深みのある和声が融合しています。
フォーレの音楽に込められた感情と知性を味わいたい方にオススメの1曲です。
ピアノ五重奏曲 第2番 Op.115Gabriel Fauré

フォーレの晩年の傑作、ピアノと弦楽四重奏による室内楽曲。
1921年5月、76歳のフォーレがパリ音楽院で初演し、聴衆を魅了しました。
4つの楽章からなる本作は、ヘミオラを多用した独特のリズム感が特徴。
ピアノと弦楽器が絶妙に絡み合い、穏やかで親密な雰囲気を醸し出します。
フォーレ特有の柔和さと静かな情熱が、聴く人の心に深く語りかけてくる珠玉の1曲。
クラシック音楽ファンはもちろん、繊細な音の世界に浸りたい方にもoオススメです。
ピアノ四重奏曲 第1番 Op.15Gabriel Fauré

フォーレが若き日に作曲したピアノと弦楽器による室内楽作品。
1876年から1879年にかけて書かれ、1883年に改訂されました。
1880年に初演され、1885年にはシャルティエ賞を受賞しています。
全4楽章からなり、ロマン派的な情熱とフォーレ独自の内省的な美しさが見事に調和しています。
特に第3楽章には、婚約破棄による失恋の痛みが表現されているそう。
短調ながら全体的にポジティブな雰囲気が漂っており、フォーレらしい優美で洗練された旋律と和声も感じられる作品です。
チェロ・ソナタ第2番 Op.117Gabriel Fauré

「チェロソナタ第2番ト短調作品117」第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:アレグロ・ヴィーヴォ。
第2楽章は、ナポレオン1世没後100年記念式典のために作曲した「葬送歌」の編曲です。
チェロの演奏は、インディラ・グリアーさん。
ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.108Gabriel Fauré

第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:アレグロ・ノン・トロッポ。
この作品はベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールに献呈されました。
9/8拍子という不安定なリズムから始まったり、複雑な転調が続いたりと、不安な気持ちが拭えないような曲調ですが、フォーレらしさも感じられる作品です。
ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介(21〜30)
即興曲第二番ヘ短調Gabriel Urbain Fauré

この曲は近代フランスの作曲家であるフォーレが作曲しました。
第五番まではピアノ曲であり、第六番はハープ用に作られたものですが後にピアノ曲に編曲されました。
二番と三番はフォーレの即興曲の中でも特に有名なものです。
シチリアーナGabriel Urbain Fauré

フランスの作曲家フォーレによる室内楽曲で、後に戯曲『ペレアスとメリザンド』第5曲として転用されました。
「シチリアーナ」とはイタリアのシチリア島に起源を持つ17・18世紀の舞曲で、ゆるやかな8分の6拍子か8分の12拍子で構成されます。
もともとはフォーレがチェロとピアノのために書いた作品ですが、今日ではフルートやトランペットなどさまざまな楽器で演奏されています。
切なさを含む美しい旋律が特徴的で、シンプルな旋律にもかかわらず深みのある一曲です。
ピアノとオーケストラのための幻想曲 Op.111Gabriel Fauré

「ピアノとオーケストラのための幻想曲ト長調作品111」。
この作品は、ピアニストのアルフレッド・コルトーに献呈されました。
ピアノ演奏はデイビッド・アブラモヴィッツさんと、オーケストラはバルセロナ交響楽団、サルバドール・ブロトンスさんの指揮です。
ピアノ四重奏曲 第2番 Op.45Gabriel Fauré

「ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45」第1楽章:アレグロ・モルト・モデラート、第2楽章:アレグロ・モルト、第3楽章:アダージョ・ノン・トロッポ、第4楽章:アレグロ・モルト。
演奏はピアノ:シャイ・ボスナーさん、ヴァイオリン:竹澤恭子さん。
夢のあとにGabriel Urbain Fauré

幻想的で美しい歌曲「Après un Rêve:夢のあとに」は、作曲家ガブリエル・フォーレの歌曲集「3つの歌」の第1曲目の曲で、彼の歌曲の中でも代表的な声楽曲です。
テネブレのメンバーの奏でるコーラスが曲を一段と魅力的なものにしてくれています。
舟歌 第1番Gabriel Urbain Fauré

カミーユ・サン=サーンスの弟子として知られているフランス出身の作曲家、ガブリエル・フォーレ。
ロマン派音楽を主体とした音楽性で現在にいたるまで世界中で愛されている作曲家です。
こちらの『舟歌 第1番』は彼の代表的な作品の一つで、ピアノ曲としては、『夜想曲』や『幻想曲』とならぶ、難しい課題として知られています。
前半は切ないメロディーに仕上げられているのですが、海をテーマにしているということもあり、後半は美しく壮大なメロディーに仕上げられています。
組曲ドリーより「子守唄」Gabriel Urbain Fauré


イチローさんが出演、地球のエネルギー資源やエコロジーなどの話題に興味を持った宇宙人の質問攻めに合う姿が、何とも楽しいCMを覚えている方も多いでしょう。
このCMで使われているピアノ曲は、フランスの作曲家であり『レクイエム』などで知られるガブリエル・フォーレが手掛けた『ドリー』の第1曲目『子守歌』です。
知人に娘さんが生まれたことを記念して作曲されたピアノ連弾のための6曲から構成された楽曲で、フルートのやチェロなどがメインの旋律を奏でるバージョンもありますよ。
どの楽器で弾いても、上品で美しいメロディを味わえますね。
チェロと管弦楽のためのエレジーGabriel Fauré

「チェロと管弦楽のためのエレジーハ短調作品24」。
演奏は、オランダ生れのチェロ奏者ハリエット・クリーフさん、オーケストラは、ドイツ・ラインラント – プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団、スペインのグスターボ・ヒメノさんの指揮です。
シシリエンヌ Op.78Gabriel Urbain Fauré

ガブリエル・フォーレ作曲の「シシリエンヌ Op.78」です。
1893年に作曲されたフォーレの代表曲のひとつで、もともとはヴァイオリンの曲として作曲されたものですが、のちにチェロとピアノ、フルートとピアノのための編曲も行われてフルートでも多く演奏されるレパートリーのひとつになりました。
シチリアーノという舞曲は、イタリアのシチリア地方を起源とし3拍子のリズムに乗って踊られるもので、わかりやすい旋律とときおり見せる不安定なハーモニーの使い方が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
レクイエムGabriel Urbain Fauré

フランスの作曲家フォーレの作品の中で最も演奏機会が多く、レクイエムの傑作として知られています。
モーツァルト、ヴェルディ作曲のレクイエムとともに「三大レクイエム」と呼ばれることもあります。
作曲当時、「斬新すぎる」という理由から批判を受けた作品ではありますが、「死は苦しみというより、むしろ永遠の至福の喜びに満ちた開放である」と考えていたフォーレの思考が詰まった一曲です。
宗教的幻想の中に、永遠的な安らぎという安心感が感じられる作品です。
ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介(31〜40)
組曲「マスクとベルガマスク」 Op.112Gabriel Fauré

組曲「マスクとベルガマスク」作品112。
1:序曲、2:メヌエット、3:ガヴォット、4:パストラール。
8曲の舞台音楽から4曲を管弦楽組曲にしています。
演奏はグリーンビルのヤング・アーティスト・オーケストラ、ゲイリー・ロビンソンさんの指揮です。
フルートとピアノのための幻想曲 Op.79Gabriel Fauré

「フルートとピアノのための幻想曲ハ長調作品79」。
前半:アンダンティーノは叙情的でどこかエキゾチック、後半:アレグロは躍動感があります。
演奏は、ブエノスアイレスのフルート奏者クラウディオ・バリーレさんと、パウラ・ペルーゾさんのピアノです。
シシリエンヌGabriel Urbain Fauré

1898年にフォーレによって作曲された室内楽曲。
曲名のシシリエンヌとは、17-18世紀イタリアのシチリア島起源の舞曲のことです。
美しい旋律を持つだけでなく、付点のリズムを多く用いたリズミカルな曲となっています。
この曲は後に、戯曲『ペレアスとメリザンド』の一部として管弦楽曲に編曲されており、2人の主人公が噴水のもとで愛を語り合うときの伴奏音楽として使われています。
シシリエンヌ 作品78Gabriel Urbain Fauré

休日の朝。
本当は起きなくても良いのに、つい平日のクセで目が覚めてしまうということがありますよね。
そんな時にオススメしたいのが、こちらの『シシリエンヌ 作品78』。
本作は偉大な作曲家、ガブリエル・フォーレの名作で、日本でも多くのメディアで使用されています。
ややミステリアスで空虚なイメージを感じさせる本作ですが、二度寝をするにはうってつけの心地良さだと思います。
早くに目が覚めて困っている方は、ぜひこの曲を聴いて二度寝を試みてください。
シチリアーノGabriel Urbain Fauré

ガブリエル・フォーレは、19世紀後半に活躍したフランスの作曲家です。
当時フランスには、フランス独自の音楽を生みだそうという風潮がありました。
そこで作曲家達は、バロック時代の要素を作品に取り入れ新しい響きを生みだそうとしました。
この『シチリアーノ』もそのような時勢の中で生まれています。
「シチリアーノ」とは、17世紀から18世紀に流行した牧歌的で独特のリズムが特徴の音楽です。
バロック時代の音楽の特徴を生かすことで新しい響きを作り出し、魅惑的で幻想的な雰囲気に仕立て上げられたのがこの曲です。
ラシーヌ賛歌Gabriel Urbain Fauré

フランスの作曲家、Gabriel Urbain Fauréによってつくられた「ラシーヌ賛歌」です。
この曲はリードを使ったオルガンのハーモニウム(リード・オルガン)またはピアノを伴奏に使用する合唱曲で、「ラシーヌ雅歌」とも呼ばれています。
ノクターン第6番 変ニ長調 作品63Gabriel Urbain Fauré

サン=サーンスに師事し、教会のオルガン奏者をつとめながら作曲を続けたのが、フォーレです。
教会音楽を演奏していたためか、彼は長調にも短調にも属さない古い教会音楽の旋法を使った音楽も作り、次の時代を用意しましたが、夜想曲や舟唄では実に美しい後期ロマン派音楽を奏でました。
子守唄Gabriel Urbain Fauré

フランスの音楽家で幼少期に教会のリードオルガンに触れることでその才能を開花させました。
ドリーという組曲の中の一つでドリーは彼が可愛がっていた子供の名前であり、その子に送られた曲の中の一つです。
子守唄という題名の通りとても安らぎ愛情を感じます。
子守歌(フォーレ)BerceuseGabriel Urbain Fauré

ガブリエル・フォーレが作曲した、ピアノ連弾のための6曲からなる組曲「ドリー」作品56の第1曲。
ドリーとは、知人の銀行家の孫であるエレーヌの愛称で、彼女の成長にあわせて毎年のように贈られた曲が組曲を構成しています。
穏やかで祝福にあふれた曲です。
ピアノと管弦楽のためのバラード Op.19Gabriel Fauré

「ピアノと管弦楽のためのバラード嬰ヘ長調作品19」第1部:アンダンテ・カンタービレ、第2部:アレグロ・モデラート、第3部:アンダンテ。
3部分からなり切れ目なく演奏されます。
ピアノは夢藤哲彦さん、田中瑞穂さん指揮のアルテフィルハーモニー。
おわりに
フォーレの名曲、代表曲をご紹介しました。
美しいだけでなく、すこし独特な響きや、つかみどころのない曲調を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
音楽は絵画と似ているところがあり、20世紀のフランスの絵画が好きな方は、フォーレの作品にも惹かれるかもしれません。
この記事をとおして、フォーレの魅力が伝わりましたら幸いです。