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【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!

【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!
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【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!

祭りの夜に響く力強い声、田植えの季節に歌い継がれる労働歌……日本各地に息づく民謡は、その土地の暮らしや風景とともに紡がれてきた音楽文化ですよね。

民謡歌手というと、どこか懐かしく古風なイメージを持たれる方も多いかもしれません。

しかし実は、伝統をしっかりと受け継ぎながらも新しい表現に挑戦する女性民謡歌手や、若い世代ならではの感性で民謡の魅力を発信する歌手たちが続々と登場しているんです。

この記事では、民謡を代表する伝説的な歌手たちから若手までを幅広くご紹介していきます。

あなたの心に響く故郷の歌声と出会えるかもしれません!

【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!(1〜10)

津軽あいや節竹野留里

【津軽あいや節】竹野留里が日本一獲得民謡を歌舞伎町タワーで歌ってみた!!!!
津軽あいや節竹野留里

北海道室蘭市出身の竹野留里さんは、4歳から民謡を習い始め、幼少期から全国大会で次々と優勝を重ねてきた実力派です。

2019年には民謡民舞全国大会青年の部で優勝し、厚生労働大臣賞と東京都知事賞を受賞。

この快挙が彼女のキャリアを大きく開きました。

作業療法士の資格を持ちながら芸能活動を続けるという異色の経歴も魅力的ですね。

民謡で培った確かな発声技術を基盤に、歌謡曲やポップスにも挑戦し、テレビ東京系『THEカラオケ★バトル』では満点を2回獲得するなど華々しい実績を残しています。

オリジナル作品『四季花鳥/華つづり』では作詞も手がけ、故郷への思いを歌に込めました。

伝統的な民謡の魅力を大切にしながら、新しい表現にも果敢に挑む彼女の歌声は、民謡に触れたことがない方にもおすすめです!

花笠踊初代 鈴木正夫

昭和という時代に民謡を全国に響かせた伝説の歌手、それが鈴木正夫さんです。

宮城県丸森町出身の鈴木さんは、1931年にレコードデビューを果たし、相馬地方の古謡をはじめとした全国各地の民謡を録音。

その数は二千曲にも及びます。

1951年から1956年にかけてNHK『紅白歌合戦』に計5回出場し、朗々とした地声と明瞭な節回しで民謡の魅力を茶の間へ届けました。

尺八や三味線、太鼓との緻密なアンサンブルが特徴で、娯楽として民謡を定着させた功績は計り知れません。

地域の唄を愛し、後進の育成にも尽力した鈴木さんの歌声は、今も復刻盤を通じて多くの人々に故郷の温もりを伝えています。

民謡の原点に触れたい方にこそ聴いていただきたい、日本の宝です。

花笠音頭彩青

山形県民謡「花笠音頭」を彩青が唄ってみた♪
花笠音頭彩青

北海道生まれの彩青さんは、5歳から民謡を始め、7歳で津軽三味線、11歳からは尺八も習得した「唄・津軽三味線・尺八」の三刀流歌手です。

全国規模の民謡大会で優勝を重ね、どさんこ甚句全国大会では一般の部優勝で第33代名人位を獲得、日本郷土民謡民舞協会の青少年大会では小学生日本一にも輝いています。

2019年6月に16歳でデビューし、年末には第61回日本レコード大賞新人賞を受賞しました。

民謡の素材を活かした演歌作品と、「十勝馬唄」や「津軽じょんがら節」といった民謡そのものを織り交ぜたディスコグラフィが特徴的で、自ら三味線や尺八を演奏しながら歌う立ち弾き・立ち吹きのパフォーマンスは圧巻です。

伝統をしっかり身につけながら現代的な表現にも挑戦する彩青さんは、民謡の力強さと若々しい感性を同時に味わいたい方におすすめですよ!

最上川舟唄大塚文雄

大塚文雄 祝賀会にて 最上川舟唄合唱.wmv
最上川舟唄大塚文雄

山形県の民謡少年として歌に親しみ、中学時代から地元の師に学んだのち上京して初代鈴木正夫に師事した大塚文雄さん。

1966年にキングレコードから専属歌手としてデビューし、山梨の民謡などを吹き込みながら実力を磨いていきました。

1977年に舞踊歌謡『祝賀の舞』がミリオンセラーを記録し、民謡界における大衆的ヒットの代表例となりましたね。

2009年には民謡名人位を受け、翌年には出身地から名誉町民の称号も授与されています。

清澄な高音と明瞭な語り口、地声と裏声の切り替えを巧みに用いた歌唱は、踊りの所作を損なわない呼吸の運びが魅力です。

伝統的な民謡の魅力をしっかりと味わいたい方におすすめの歌手ですよ。

ちゃっきり節市丸

昭和のレコード黎明期から戦後にかけて、古典邦楽とポピュラー音楽の架け橋となった芸者歌手、市丸さん。

長野県松本市の浅間温泉で半玉として芸の道に入り、上京後は清元・長唄・小唄で名取となるまで修業を重ねました。

1931年にビクターレコード専属歌手としてデビューし、端唄・小唄の美意識を生かした『きりぎりす』や『浜町河岸』といった楽曲で人気を博します。

戦後には『三味線ブギ』が大ヒットし、伝統とモダンを融合させた表現で注目を集めました。

1972年に紫綬褒章、1980年には日本レコード大賞特別賞を受賞するなど、その功績は高く評価されています。

江戸小唄中村流の家元として古典の継承にも尽力した市丸さんの歌声は、座敷芸の発声と録音マイクの特性を見事に調和させた唯一無二のもの。

邦楽の伝統美に触れたい方にぜひおすすめしたい存在です。

常磐炭鉱節(じょうばんたんこうぶし)三橋美智也

北海道上磯町で生まれ、9歳で全国大会優勝を果たすなど幼少期から民謡の才能を開花させた三橋美智也さん。

1954年のキングレコード専属契約を経て、翌1955年には『おんな船頭唄』が大ヒット。

以降『北海盆唄』『花笠音頭』『ソーラン節』といった民謡から、『哀愁列車』『夕焼けとんび』『古城』など歌謡曲まで幅広く手がけ、生涯のレコード総プレス枚数は1億枚を突破しました。

1962年には日本レコード大賞歌唱賞を受賞し、紅白歌合戦にも通算14回出場。

張りのある高音と独特のこぶし回しで民謡の節回しを歌謡曲に融合させた功績は計り知れません。

津軽三味線の素養を活かした力強い歌声は、地方の民謡を全国区へと押し上げ、故郷の心を大切にしたい方にぜひ聴いていただきたい歌手です。

ホーハイ節中村滉己和

【Music Video】中村滉己 – ホーハイ節 / Koki Nakamura – Hohai-Bushi – Music Video
ホーハイ節中村滉己和

1歳で初舞台を踏み、民謡一家の伝統を継ぐ津軽三味線奏者である中村滉己さん。

14歳で津軽三味線日本一決定戦の最年少優勝を果たし、2022年には津軽三味線世界大会個人A級で優勝、世界チャンピオンの称号を獲得しました。

2023年4月にメジャー配信EP『歩 -AYUMI-』でデビューし、2024年5月には初のフルアルバム『民唄 -TamiUta-』をリリース。

2025年には邦楽・和楽器分野初となるミュージック・ペンクラブ音楽賞ポピュラー部門新人賞を受賞しています。

羽生結弦さんのアイスショー出演や東京フィルハーモニー交響楽団との共演など、ジャンルを超えた活動で民謡の新しい魅力を発信し続ける姿は圧巻です。

伝統を大切にしながらも現代的な表現に挑戦する歌声を聴きたい人にオススメですよ。

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