【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!
祭りの夜に響く力強い声、田植えの季節に歌い継がれる労働歌……日本各地に息づく民謡は、その土地の暮らしや風景とともに紡がれてきた音楽文化ですよね。
民謡歌手というと、どこか懐かしく古風なイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし実は、伝統をしっかりと受け継ぎながらも新しい表現に挑戦する女性民謡歌手や、若い世代ならではの感性で民謡の魅力を発信する歌手たちが続々と登場しているんです。
この記事では、民謡を代表する伝説的な歌手たちから若手までを幅広くご紹介していきます。
あなたの心に響く故郷の歌声と出会えるかもしれません!
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【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!(1〜10)
佐渡おけさ〜選鉱場おけさ剣持雄介

幼少から父である剣持豊さんの手ほどきを受け、わずか3歳で初舞台を踏んだという剣持雄介さん。
2012年に日本コロムビアからアルバム『音心伝心』でデビューし、その後2019年にはソニー・ミュージックレーベルズの邦楽専門レーベル「粋凜」へ移籍してミニアルバム『謡-Uta-』をリリースしています。
1993年のコロムビア全国民謡コンクールでの優勝を皮切りに、全国尾鷲節コンクールや出雲崎おけさ全国大会など数々のタイトルを獲得してきました。
歌い手でありながら三味線や太鼓も演奏するマルチな才能の持ち主で、新潟や三重、青森などさまざまな地域の民謡をレパートリーとしています。
民謡一家に育った剣持さんの伝統と革新を融合させた歌声は、昔ながらの民謡の魅力をいまに伝えたい方にぴったりではないでしょうか。
花笠音頭朝倉さや

山形県出身の朝倉さやさんは、幼少期から民謡に親しみ小学2年生で本格的に学び始め、小中学生時代には民謡全国大会で2度の日本一に輝いた実力派です。
2012年にプロデューサーのsolayaさんと出会い、名曲を山形弁でアレンジする「方言革命」で注目を集めました。
アルバム『River Boat Song -Future Trax-』では日本レコード大賞企画賞を受賞し、インディーズからの受賞として話題を呼びましたね。
民謡の節回しやこぶしをEDMやロック的サウンドと融合させる独自のスタイルは、伝統を守りつつ新しい表現に挑む姿勢の表れです。
三味線の弾き語りからバンド編成まで使い分けるライブパフォーマンスも魅力的で、民謡の魅力を現代的に楽しみたい方におすすめのアーティストと言えるでしょう。
津軽じょんから節橋本大輝

山口県下関市で父から津軽三味線を学び、13歳から本格的に修行を積んだ橋本大輝さん。
2004年に上京し、浅草の民謡酒場「追分」でキャリアを重ね、2014年にアルバム『民謡(うた)のつばさ』でレコードデビューを果たしました。
2007年には日本民謡協会主催の津軽三味線コンクールで優秀賞を獲得し、2013年には日本郷土民謡協会全国大会で三味線太棹の部と民謡ハイライト部の二冠を達成。
唄・三味線・太鼓・銭太鼓まで一人でこなすマルチな才能は、島津亜矢さんや吉幾三さんの公演でも発揮されてきました。
現在は茨城県常陸太田市を拠点に、地域おこし協力隊として活動しながら全国で公演を展開しています。
民謡の伝統をしっかり守りつつ、現代的な舞台表現にも挑戦する橋本さんの演奏は、民謡の新しい魅力に触れたい方におすすめです。
【2025】歌い継がれる故郷の心~日本の民謡歌手まとめ。若手も紹介!(11〜20)
おもてやん赤坂小梅

芸者として花街で培った実演の力を、昭和初期からレコードの世界へ持ち込んだ赤坂小梅さん。
福岡県田川郡川崎町に生まれ、1929年に野口雨情らの推挙で歌手デビューした彼女は、端唄や小唄、そして民謡と幅広いレパートリーを歌いこなしました。
1933年の『ほんとにそうなら』を皮切りに、九州炭鉱地帯の労働歌や祝い歌を全国区の舞台へと押し上げたのですから、その功績の大きさには目を見張るものがありますね。
戦後はNHK紅白歌合戦に1951年から1956年まで通算4回出場し、芸術祭賞優秀賞や紫綬褒章、勲四等宝冠章といった数々の栄典に輝いています。
朗らかで艶のある声色と、語尾に軽く跳ねる独特のこぶしは、花街で磨かれた技法そのもの。
演歌の語り口にも影響を与えた彼女の歌声は、土着的なリズムと都会の粋が融合した独自の魅力にあふれています。
民謡のルーツをたどりたい方や、昭和の歌文化に触れたい方にぜひ聴いていただきたい歌手です。
津軽よされ節岸千恵子

津軽の風土が育んだ圧倒的な歌唱力と、大胆に身体を揺らしながら歌う独特のパフォーマンスで「ゆさぶり民謡」の異名をとった岸千恵子さん。
7歳で初舞台を踏んだ天才少女は、1975年に本格復帰を果たすと津軽民謡の第一人者として全国へ活動の幅を広げました。
1985年リリースの『千恵っ子よされ』は20万枚のヒットを記録し、1988年にはNHK紅白歌合戦に出場するなど民謡歌手としては異例の全国区での人気を獲得しましたね。
津軽弁を交えた明るいトークと観客を巻き込む舞台づくりは、モノマネ番組でも取り上げられるほど強烈な個性を放ちました。
伝統の発声法を守りながらも演歌や歌謡曲の世界へ踏み込んだ岸さんの挑戦は、民謡の新しい可能性を切り拓いたと言えるでしょう。
故郷の心を全身で表現する姿に心打たれる方にぜひ聴いていただきたい歌手です。
梅の香りよなは徹

幼少期から父の指導で唄三線に親しみ、琉球舞踊も同時に学んできたよなは徹さん。
1976年に沖縄県で生まれ、沖縄県立芸術大学を卒業後、沖縄民謡(島唄)と琉球古典音楽を横断する歌者・三線奏者として活動を続けています。
1993年の琉球古典芸能コンクール新人奨励賞を皮切りに、1999年には三線で最高賞を受賞し国指定重要無形文化財「組踊」の伝承者となりました。
2022年には国指定重要無形文化財「琉球舞踊」伝承者にも認定されるなど、唄・三線・笛・太鼓・舞踊を横断的に極める希有な経歴を持ちます。
代表作にアルバム『Roots~琉球祝歌』や『とぅなか』があり、2022年には『ROOTS~琉楽継承 其の三~島のうた集』をリリース。
島唄由来の節回しと琉球古典の格調を基礎としつつ、J-POPとの共演も積極的に行う柔軟性が魅力です。
沖縄の伝統音楽に触れたい方におすすめですよ!
酒田船方節井上千春

山形県長井市を拠点に活動する井上千春さんは、三味線指導者の父と民謡歌手の母という環境で幼少期から民謡に親しみ、20歳で父に本格的に師事しました。
2000年に山形県民謡王座大会で優勝し第43代山形県民謡王座となり、2001年には日本民謡協会の全国大会で内閣総理大臣賞、2002年にはNHKホールでの日本民謡フェスティバルでグランプリを獲得。
二度の日本一達成により地元から日本一認定を受けた実績を持ちます。
2010年には日本コロムビアからアルバム『歌宴』をリリースし、東北系民謡を中心としたレパートリーを披露しました。
艶やかな節回しと明瞭な言葉運びが特徴で、三味線グループとの共演や健康体操とのコラボなど、伝統芸能を現代の地域社会へ接続する活動を続けています。
民謡の持つ土の匂いと現代的な舞台感覚を両立させた歌唱を楽しみたい方にオススメです。





