フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲
「フュージョン」とはジャズ・ミュージックから派生した音楽ジャンルですが、その言葉通りさまざまな要素を融合させた、まさにクロスオーバーなサウンドとして多くの名盤や名曲を世に送り出しています。
フュージョンに興味がある、とりあえず何曲か聴いてみたい……そんな初心な方々に向けて、本稿ではソフトでオシャレな曲から難解で革新的な楽曲まで存在するフュージョンの名曲をご紹介!
海外のアーティストを中心として、往年の人気曲や王道の1曲、定番曲に近年注目されているジャズフュージョンの要素を兼ね備えたアーティストの名曲までたっぷりお届けいたします。
当時を懐かしみたい方々も、現代のフュージョンをお探しの方もぜひご覧ください。
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フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲(1〜10)
TrinitySnarky Puppy

ジャンルの枠を超えた音楽性で注目を集める、アメリカ出身の音楽集団スナーキー・パピー。
彼らのディスコグラフィーに2022年に加わった、テキサスの大地と音楽的ルーツへの深い敬意が込められたインストゥルメンタル・ナンバーは、フュージョン音楽の新たな可能性を体現していますね。
ギタリストのマーク・レティエリさんが中心となり構想された本作は、故郷テキサスを流れる川の情景や、その地に根付くゴスペル音楽の精神性を巧みに音で描き出しています。
静寂から始まり、徐々に熱を帯びていく約8分間の展開は実に聴きごたえがありますね。
大編成ならではの分厚いアンサンブル、ギターやキーボード、ホーンセクションなどが一体となって織りなすダイナミックな音のタペストリーは、聴く者を壮大な世界へと誘います。
このナンバーは、2022年6月にまずシングルとしてお目見えし、同年の名盤『Empire Central』に収められました。
このアルバムは第65回グラミー賞で【最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム】に輝いており、その質の高さは保証付きと言えるでしょう。
壮大なスケールを持つフュージョンや、緻密なアンサンブルがお好きな方に、ぜひ体験していただきたい逸品です。
In A Silent WayMiles Davis

ジャズの枠を超え、音楽の地平を切り拓いた巨人、マイルス・デイヴィスさん。
アメリカが生んだ彼は多様なジャズを牽引しました。
1969年7月リリース、ジャズLPチャート3位を記録した名盤『In a Silent Way』はフュージョンの黎明を告げ、今もファンに影響を与えます。
そのアルバムタイトル曲は、歌詞がなくとも心に深く響くでしょう。
エレクトリック楽器が織りなす瞑想的な音風景は、日常の喧騒を忘れさせ、穏やかな内省へと誘います。
本作は音楽に深く浸りたい時、革新的な音に触れたい方に、出会いとなる一枚ですよ。
Street Fighter MasKamasi Washington

現代ジャズ界に新風を吹き込むアーティストが数多く登場する中、アメリカ・ロサンゼルス出身のサックス奏者カマシ・ワシントンさんもまさにその1人と言えるでしょう。
彼の音楽は多様なジャンルを融合させた壮大なスケール感が魅力ですね。
今回ご紹介するのは、彼が2018年6月にシングルとしてリリースし、同年のアルバム『Heaven and Earth』にも収録した、ある有名な対戦型格闘ゲームにちなんだ一曲。
カマシさん自身が、まるでボクサーの入場曲のように自身のテーマソングとして制作したと語る本作は、幼少期にアーケードゲームに熱中した記憶や、争いをゲームで解決できたらという平和への願いが込められているそうです。
シンプルながら力強いファンク・ドラムのグルーヴに、エピックなメロディと即興ソロが絡み合い、聴く者を高揚させるエネルギーに満ちています。
擬似サイレント映画風のミュージックビデオも印象的で、UK Music Video Awardsにノミネートされるなど映像作品としても評価されました。
フュージョンの新たな形を感じたい方、現代ジャズを知りたい方はぜひチェックしてみてください。
フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲(11〜20)
ChameleonHerbie Hancock

ジャズとファンクを融合させた独自のサウンドで成功を収めたジャズピアニストであるハービー・ハンコックさんの名曲といえば『Chameleon』は外せません。
1973年にリリースされたエレクトリック・ジャズを代表する名盤『Head Hunters』の1曲目に収録されたファンクチューンです。
2つのコードだけで演奏できるので初心者でも比較的プレイしやすく、ファンクセッションなんかでも定番の1曲なんですよね。
セッションに参加してみたいなぁと思っている方は、ぜひ『Chameleon』に挑戦してみてください!
HopoponoGoGo Penguin

イギリスのマンチェスターで2009年に活動を開始したゴーゴー・ペンギンは、伝統的なピアノトリオの形式を取りながらも、ジャズ、エレクトロニカ、クラシック音楽をまさに「フュージョン」させるサウンドで、多くの音楽ファンを魅了しています。
2014年3月公開の彼らの名盤『v2.0』に収録されている一曲は、まさにその音楽性を象徴しているかのようですね。
クリス・アイリングワースさんのピアノは、時にAhmad Jamalさんを思わせるようなミニマルなフレーズを奏で、そこにエレクトロニカ由来のリズムとニック・ブラッカさんの力強いベースラインが絡み合い、独特の浮遊感と疾走感を生み出しています。
この楽曲を含むアルバム『v2.0』は、同年のマーキュリー・プライズにもノミネートされた評価の高い作品です。
ドライブのお供にはもちろん、集中して何かに取り組みたい時のBGMとしても、本作はきっと素晴らしい空間を演出してくれるでしょう。
新しいジャズの形を探求する彼らの音楽に、ぜひ触れてみてください。
SleepwalkLarry Carlton

『Sleepwalk』はブルージーな演奏が魅力のギタリストであるラリー・カールトンさんのアルバム『Sleepwalk』のタイトル曲です。
この楽曲はサント&ジョニーのカバーで原曲ではスライド・ギターでメロディを演奏しているんですが、ラリーさんのバージョンでは彼の持ち味である甘いトーンの音色で歌いあげています。
あえて淡々とバック演奏に徹しているバンドもため息が出るほど素晴らしい演奏なので、ぜひ聴いてほしい1曲です!
John McLaughlinMiles Davis

『John McLaughlin』はジャズにエレクトリックなサウンドを取り込んでフュージョンを作り上げたジャズトランペッターであるマイルス・デイヴィスさんの楽曲です。
タイトルはマイルスさんのバンドを支えたギタリスト、ジョン・マクラフリンさんの名前なんですよね。
彼も参加している1970年の名盤『Bitches Brew』に収録されています。
それぞれのミュージシャンがインプロヴィゼーションと呼ばれる即興演奏をするサウンドは混沌とした世界観を作り出していますが、そこが革新的でかっこいいんですよね。