フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲
「フュージョン」とはジャズ・ミュージックから派生した音楽ジャンルですが、その言葉通りさまざまな要素を融合させた、まさにクロスオーバーなサウンドとして多くの名盤や名曲を世に送り出しています。
フュージョンに興味がある、とりあえず何曲か聴いてみたい……そんな初心な方々に向けて、本稿ではソフトでオシャレな曲から難解で革新的な楽曲まで存在するフュージョンの名曲をご紹介!
海外のアーティストを中心として、往年の人気曲や王道の1曲、定番曲に近年注目されているジャズフュージョンの要素を兼ね備えたアーティストの名曲までたっぷりお届けいたします。
当時を懐かしみたい方々も、現代のフュージョンをお探しの方もぜひご覧ください。
フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲(1〜20)
Street Fighter MasNEW!Kamasi Washington

現代ジャズ界に新風を吹き込むアーティストが数多く登場する中、アメリカ・ロサンゼルス出身のサックス奏者カマシ・ワシントンさんもまさにその1人と言えるでしょう。
彼の音楽は多様なジャンルを融合させた壮大なスケール感が魅力ですね。
今回ご紹介するのは、彼が2018年6月にシングルとしてリリースし、同年のアルバム『Heaven and Earth』にも収録した、ある有名な対戦型格闘ゲームにちなんだ一曲。
カマシさん自身が、まるでボクサーの入場曲のように自身のテーマソングとして制作したと語る本作は、幼少期にアーケードゲームに熱中した記憶や、争いをゲームで解決できたらという平和への願いが込められているそうです。
シンプルながら力強いファンク・ドラムのグルーヴに、エピックなメロディと即興ソロが絡み合い、聴く者を高揚させるエネルギーに満ちています。
擬似サイレント映画風のミュージックビデオも印象的で、UK Music Video Awardsにノミネートされるなど映像作品としても評価されました。
フュージョンの新たな形を感じたい方、現代ジャズを知りたい方はぜひチェックしてみてください。
HopoponoNEW!GoGo Penguin

イギリスのマンチェスターで2009年に活動を開始したゴーゴー・ペンギンは、伝統的なピアノトリオの形式を取りながらも、ジャズ、エレクトロニカ、クラシック音楽をまさに「フュージョン」させるサウンドで、多くの音楽ファンを魅了しています。
2014年3月公開の彼らの名盤『v2.0』に収録されている一曲は、まさにその音楽性を象徴しているかのようですね。
クリス・アイリングワースさんのピアノは、時にAhmad Jamalさんを思わせるようなミニマルなフレーズを奏で、そこにエレクトロニカ由来のリズムとニック・ブラッカさんの力強いベースラインが絡み合い、独特の浮遊感と疾走感を生み出しています。
この楽曲を含むアルバム『v2.0』は、同年のマーキュリー・プライズにもノミネートされた評価の高い作品です。
ドライブのお供にはもちろん、集中して何かに取り組みたい時のBGMとしても、本作はきっと素晴らしい空間を演出してくれるでしょう。
新しいジャズの形を探求する彼らの音楽に、ぜひ触れてみてください。
SpainChick Corea

アメリカ出身のジャズピアニストであるチック・コリアさんの『Spain』は、ジャズラテンの定番曲です。
イントロにはクラシックのアランフエス協奏曲第二楽章を使用していることでも有名ですね。
短調のコード進行とラテンのリズムで演奏される『Spain』はとても日本人好みで、『Spain』が好きな人はかなり多いのではないでしょうか。
テンポが速く中間部にはメンバー全員での難解なユニゾンフレーズもあるため、ミュージシャンのテクニックを余すことなく堪能できる楽曲です!
BirdlandWeather Report

『Birdland』は独自のサウンドとテクニカルな演奏が持ち味のフュージョン・バンドであるウェザー・リポートの楽曲です。
ベーシストのジャコ・パストリアスさんによる、ベースのハーモニクス奏法を生かしたメロディがとても印象的ですよね。
キーボーディストのジョー・ザヴィヌルさんの作曲で、アープやオーバーハイムなど往年のシンセサイザーの名機を使用したサウンドも特徴的です。
『Birdland』の収録されたアルバム『Heavy Weather』は彼らの名盤の一つなので、ぜひフュージョン好きには聴いてほしい1枚です!
Breezin’George Benson

ジャズやソウルのギタリストが好きな人にオススメしたい楽曲が『Breezin’』です。
この楽曲は大人気のギタリストであるジョージ・ベンソンさんの楽曲で、セッションでも定番のソウル系インストの名曲です。
残念ながらジョージ・ベンソンさんの特徴である歌いながらのアドリブ演奏は聴けませんが、それに匹敵するくらいのメロウなアドリブを披露しています。
またイントロのベースはとてもキャッチ―で素晴らしいベースラインなので、そこにも注目して聴いてみてください!