フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲
「フュージョン」とはジャズ・ミュージックから派生した音楽ジャンルですが、その言葉通りさまざまな要素を融合させた、まさにクロスオーバーなサウンドとして多くの名盤や名曲を世に送り出しています。
フュージョンに興味がある、とりあえず何曲か聴いてみたい……そんな初心な方々に向けて、本稿ではソフトでオシャレな曲から難解で革新的な楽曲まで存在するフュージョンの名曲をご紹介!
海外のアーティストを中心として、往年の人気曲や王道の1曲、定番曲に近年注目されているジャズフュージョンの要素を兼ね備えたアーティストの名曲までたっぷりお届けいたします。
当時を懐かしみたい方々も、現代のフュージョンをお探しの方もぜひご覧ください。
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フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲(41〜50)
Mornin’Al Jarreau

あの伝説の「We are the world」でもリードボーカルをとったAl Jarreauの一曲です。
ギターのリズムの取り方が前面に出されており、アクセントになっています。
アル・ジャロウの伸びやかな歌声も美しく、どんどん盛り上がりを見せる曲の展開に連れ、その卓越したボーカルが気持ちよく伸びていく心地よいナンバーです。
フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲(51〜60)
Samurai Hee-HawMarc Johnson

マーク・ジョンソンさんといえば、アメリカ出身で世界的に評価の高いジャズ・ダブルベース奏者です。
1978年には、25歳でビル・エヴァンスさんの最終期トリオに抜擢され、その音楽性に大きな影響を受けました。
今回ご紹介するのは、彼がリーダーを務めたカルテットが1985年に録音し、ECMレーベルから届けられたアルバム『Bass Desires』の冒頭を飾るナンバー。
東洋的な音階とアメリカ西部の乾いた空気を同時に感じさせる、非常にユニークな魅力を持つ本作は、歌詞こそありませんが、聴く者の想像力を掻き立てるインストゥルメンタルです。
ビル・フリゼルさんとジョン・スコフィールドさんという二大ギタリストの火花散るインタープレイは圧巻で、フュージョンならではの即興性とグルーヴ感に満ちています。
エネルギッシュでありながらどこか郷愁を誘うこのサウンドは、ドライブのお供や、新たな音楽との出会いを求める方にぴったりと言えましょう。
Sometimes I…Scott Kinsey

シンセサイザーを駆使し、エレクトリック・ジャズ/フュージョン界を牽引するアメリカ出身のキーボーディスト、スコット・キンゼイさん。
名門トライバル・テックでの活動でも知られ、その独創的なプレイは「世界でもっとも創造的なシンセサイザー・即興演奏家の一人」と称されますね。
彼の初リーダー作、2006年10月発表のアルバム『Kinesthetics』に収められた一曲は、まさに「会話する音楽」と呼ぶにふさわしい、スリリングなインタープレイが炸裂するナンバーです!
本作はアップテンポでエネルギッシュ、即興性に富んだ展開が聴く者を高揚させるでしょう。
歌詞のないインストゥルメンタルだからこそ、サウンドが織りなす物語に深く没入できます。
この作品が収録された名盤『Kinesthetics』は、「過去10年間で最高のジャズロック/フュージョンCD」とも評されたほど。
ドライブのお供や、気分を上げたい時にぜひ体験してほしい、技巧と熱量が融合したフュージョン・チューンですよ!
The Closer I Get to YouHerbie Mann

アメリカのジャズフルートの第一人者Herbie Mannのビーチの夕暮れを感じるかのようなゆったりとしたリズムがここちよい名作です。
フルートの息のもれる音まで、息づかいまで素晴らしい楽曲です。
さまざまな楽器が登場するので、フェードアウトで曲が終わるまで、飽きることなくゆったりと気持ちよくチルアウトできる作品です。
FriendsChick Corea

78年発表のアルバム「Friends」収録。
41年生まれ。
マサチューセッツ州出身のピアニスト。
ジャズをベースにロック、クラシックなどの要素を取り入れた演奏を得意としています。
ボサノバ調のメロディに踊りたくなる曲です。
SandboxLeni Stern

ドイツ出身のギタリストであり、シンガーソングライターとしても世界的に評価の高いレニ・スターンさん。
ジャズを基盤にアフリカ音楽も取り入れるなど、探求を続ける彼女のディスコグラフィーには佳曲が数多くあるのですね。
ご紹介する作品は、そんなレニさんが音楽性を飛躍させるきっかけとなったアルバム『Black Guitar』からの一曲です。
彼女の持ち味である透明感あふれるギターの音色が心地よく、ブルージーなニュアンスが独特の陰影を生み出しています。
この時期から本格的に取り組んだヴォーカルも、まるで楽器のようにサウンドに溶け込んでいるのが印象的ですよね。
本作が収録された名盤『Black Guitar』は1997年1月に発売。
自身のレーベルLSR設立後、自主性を打ち出した意欲作で、キャリアにおける転換点と言えるでしょう。
洗練と温かみあるサウンドは、フュージョンに初めて触れる方にもきっと気に入っていただけるはず。
お洒落なカフェで流れていそうな、落ち着いた大人の時間を演出してくれるのではないでしょうか。
Proto-CosmosTony Williams

ジャズ・ドラムの可能性を押し広げ、フュージョンというジャンルを切り開いたアメリカ出身の革新者、トニー・ウィリアムスさん。
彼が率いたニュー・トニー・ウィリアムス・ライフタイムによる、1975年当時の名盤『Believe It』に収録されている鍵盤奏者アラン・パスクァさん作曲のナンバーは、聴く者を未知の宇宙へと誘うような強烈なエネルギーに満ちていますよね。
トニーさんの代名詞ともいえる複雑なリズムと、アラン・ホールズワースさんの流麗かつ鋭利なギターが織りなすインタープレイは圧巻で、約4分という短さに見事に凝縮された緊張感は、今聴いても新鮮な驚きを与えてくれます。
このスリリングな演奏は、高度な技術と魂のぶつかり合いを体感したい方にはうってつけではないでしょうか。
2007年には作曲者自身とホールズワースさんによる感動的な再演も記録されており、時代を超えて輝き続ける名演と言えるでしょう。





