【2025】ホテルにまつわるJ-POPの名曲まとめ【邦楽】
誰もが一度は泊まったことのある「ホテル」は、様々な物語が生まれる特別な空間。
そんなホテルを題材にした楽曲は、数多くのアーティストによって歌い継がれてきました。
この記事では、切ない恋の別れ、幸せな思い出、そして人生の転機……そんなホテルという舞台で紡がれた珠玉のJ-POPの名曲を、最新の楽曲から懐かしの名曲まで幅広くご紹介します。
アーティストたちにとっての「ホテル」はどのようなものなのか、一緒に見ていきましょう!
【2025】ホテルにまつわるJ-POPの名曲まとめ【邦楽】(1〜10)
ホテルニュートリノNEW!THE YELLOW MONKEY

2016年に再結成を果たし、日本のロックシーンを牽引し続けるTHE YELLOW MONKEY。
この楽曲は、ボーカル吉井和哉さんの喉の治療を経て、2024年1月に届けられた記念すべきナンバーです。
WOWOWのドラマ『東京貧困女子。
-貧困なんて他人事だと思ってた-』の主題歌にも起用されましたよね。
本作のテーマは、人の身体を「ホテル」、魂を宿泊客に見立てた独創的な世界観。
軽快なスカ調のサウンドに乗せて、チェックアウトという形で人生の終着点が描かれます。
積み重ねては崩れる日々の営みや、散らかった悲しみと希望といった比喩表現に、彼らならではの死生観が色濃く反映されているのではないでしょうか。
人生の虚しさと向き合いながらも、どこか飄々とした強さを感じさせてくれる、バンドの新たな一面が光るロックチューンです。
なぎさホテルNEW!桑田佳祐

過ぎ去った恋の記憶と、今はもうない場所への郷愁を歌ったドリームポップ・バラッドです。
こちらは、日本の音楽シーンの第一線で活躍し続ける桑田佳祐さんのソロ作品で、2022年11月に発売されたベスト・アルバム『いつも何処かで』に収録するために書き下ろされました。
神奈川県逗子市にかつて実在したホテルが着想の源になっていて、歌詞では水のないプールといった情景から、失われた時間への切ない想いが伝わってくるんですよね!
桑田さんご本人も出演したユニクロのCMソングとしてもおなじみで、「この曲いいな」と思われた方も多いのではないでしょうか。
本作で聴ける円熟味を増した歌声と、いわゆる「桑田節」が光る優しいメロディが、はかなくも温かい世界観を描き出します。
大切な人との思い出に浸りたい夜にぴったりの一曲です。
ラブホテルNEW!クリープハイプ

リアルな、リアルすぎる感情が詰め込まれた楽曲が魅力のクリープハイプ。
本作は、まさにその世界観がひしひしと感じられるナンバーではないでしょうか。
2013年7月にリリースされた名盤『吹き零れる程のI、哀、愛』の冒頭を飾るべく、意図的に配置されたというこだわりの一曲です。
ホテルの一室で終わりを迎える恋の物語が、尾崎世界観さんのハイトーンボイスで切なく歌い上げられていて胸を締め付けられますよね。
出会い、過ごした日々、そして別れの日を、それぞれ部屋番号で表現する歌詞のアイデアには思わずうなってしまいます。
忘れられない恋の痛みを抱えている時、その感傷的なメロディがそっと心に寄り添ってくれる、切なくも美しいロックチューンです。
ホテルNEW!テレサ・テン

作詞家なかにし礼さんと作曲家浜圭介さんの名コンビによる、昭和歌謡のエッセンスが色濃く反映された名作ですよね。
この楽曲は、限られた場所でしか逢瀬を重ねられない秘密の恋模様が描かれており、やるせない心情が胸に迫ります。
テレサ・テンさんの透き通るような歌声は、そんな儚い関係の中にある束の間の幸せと、ふとした瞬間に込み上げる不安や嫉妬心を見事に表現しているのが特徴です。
本作はもともと複数の歌手による競作で、1985年には島津ゆたかさん版が第18回日本有線大賞で有線音楽賞を受賞しました。
テレサ・テンさんによる歌唱版は、名盤『愛とその人生』などで聴くことができます。
感傷的な気分に浸りたい夜に、じっくりと耳を傾けたい一曲と言えるでしょう。
湾岸 (ベイサイド) ホテルNEW!小金沢昇司

港の夜景が目に浮かぶようなロマンティックなムード歌謡はいかがでしょうか。
北島三郎さんの愛弟子としても知られる小金沢昇司さんが歌う、ホテルでの甘美なひとときを描いた作品です。
港の灯りを背景にワインを酌み交わす二人。
そんな映画のワンシーンのような情景を、小金沢さんの艶やかで甘い歌声がドラマティックに演出します。
主人公の「今夜は帰さない」という情熱がひしひしと伝わってきますよね。
この楽曲は2004年3月に発売されたシングルで、当時『COUNT DOWN TV』では最高40位を記録。
本作は後にベスト盤のアルバム『小金沢昇司 / 小金沢昇司』にも収録されました。
都会の夜景が見えるバーや、大切な人との特別なディナーのBGMにぴったりですよ。
哀愁ホテルNEW!清水節子・高知東生

艶やかな低音とハスキーな歌声が魅力の歌手、清水節子さんと、俳優や小説家としても活躍する高知東生さん。
ふたりのデュエット曲は、ホテルを舞台にした許されない恋の物語です。
これが最後の恋だと分かっていながらも、相手に惹かれてしまう……そんな男女の切ない感情がブルース調のメロディに乗って、胸に迫ってきますよね。
この楽曲は、2025年2月に発売された清水さんのシングル『恋火』に収録された一曲。
清水さんが9年間かけて歌を指導したという高知さんとの掛け合いは、ふたりの師弟関係の深さが感じられて、ぐっと引き込まれるのではないでしょうか。
大人の恋に悩む夜に、そっと寄り添ってくれる味わい深いナンバーです。
軽井沢ホテルNEW!さだまさし

避暑地・軽井沢の美しい情景が目に浮かぶような、さだまさしさんの名曲。
別れた恋人との思い出が詰まったホテルを舞台に、主人公が過去を静かに振り返る物語が描かれています。
テニスコートや霧の白樺並木といった風景描写が、「忘れたくない」と願う切ない気持ちと重なり、聴く人の胸を打ちますよね。
本作は1985年3月に発売された楽曲で、同年の舞台劇『軽井沢スイート』主題歌として制作されました。
その後“歌と短編小説”という構想のアルバム『ADVANTAGE』にも収められています。
壮麗なアレンジが物語をドラマティックに彩っており、まるで一本の映画を見ているかのよう。
大切な思い出をそっと抱きしめたい、そんな夜に浸りたくなる一曲ではないでしょうか。