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【印象主義音楽】クラシック音楽史を彩る印象派の名曲を一挙紹介

20世紀初頭のフランスに興った新たな音楽の潮流「印象主義」。

印象派を代表するクロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルをはじめとする作曲家らが、光の指し方や色彩の濃淡を音楽で表そうと、多くの繊細な作品を世に送り出しました。

本記事では、そんな印象主義音楽のなかでも、今日に至るまでさまざまなアーティストによって演奏されて親しまれてきた名曲をピックアップ!

曲の特徴や作曲の背景とあわせてたっぷりご紹介します。

【印象主義音楽】クラシック音楽史を彩る印象派の名曲を一挙紹介(21〜40)

交響組曲「寄港地」Jacques Ibert

Ibert: Escales ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Alain Altinoglu
交響組曲「寄港地」Jacques Ibert

フランスの作曲家ジャック・イベールは、色彩豊かで洗練されたスタイルの音楽で知られています。

彼の代表作の一つである『交響組曲「寄港地」』は、地中海クルーズの体験から生まれた音楽的な旅行記です。

各楽章は訪れた港町の風景を鮮やかに描写しており、異国情緒あふれる雰囲気と躍動感のあるリズムによって、若い頃に感じた冒険心や好奇心が見事に再現されています。

クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、異国の地への旅行気分を味わいたい方にもオススメの1曲です。

オルゴールCharles-Henry

シャルル・アンリ: オルゴール, Charles-Henry: La boîte à zizique / Piano: 白石 准,Jun Shiraishi@SEILER Piano
オルゴールCharles-Henry

オルゴールの繊細な音色をピアノで表現した心温まる一曲です。

まるで宝石箱を開けたかのような優雅な旋律は、聴く人の心に穏やかな安らぎを与えてくれます。

アルバム『Histoires Presque Vraies』に収録された本作は、機械的でありながらも人間味が溢れる音色が見事に表現されており、懐かしい思い出が詰まったオルゴールの世界へと誘ってくれます。

優しい音色とシンプルな構成は、日々の喧騒から離れて心を癒やしたい方や、穏やかなひとときを過ごしたい方におすすめです。

また、ピアノ演奏に挑戦してみたい方にとっても、取り組みがしやすい曲になっています。

生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry

シャルル=アンリ / 生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌ
生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry

優雅で穏やかな旋律が特徴の本作は、新たな生命の誕生を祝福する喜びと希望に満ちています。

約1分25秒という短い演奏時間の中に、繊細なタッチと表現力が要求される楽曲です。

フレージングやダイナミクスの微妙な変化を通じて、曲の持つ優雅さや喜びを表現することが演奏のポイントです。

ピアノ教育の現場でも取り上げられることがある本作は、表現力を養いたい方や、リサイタルのアンコールピースを探している方におすすめです。

2023年5月には、パリのコンセルヴァトワールでこの曲を含むコンサートが開催され、聴衆を魅了しました。

おわりに

淡く繊細な雰囲気の印象主義音楽を、ご堪能いただけたでしょうか?

雰囲気やオーラを再現する「印象主義」印象主義の登場は、見たものをそのまま表現する「写実主義」を重んじるクラシック音楽界に爪痕を残し、その後の作曲家にも大きな影響を与えました。

今回ご紹介した作品は、印象主義音楽のほんの一部にすぎません。

これを機に、さまざまな印象派の音楽に触れてみてはいかがでしょうか?