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【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド

歴史ある国、アイルランドから生まれる音楽はとても魅力的で、アイリッシュという単語を目にしただけで興味を持つ音楽好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

日本人も含めて、アイルランド人ではないミュージシャンが鳴らすアイリッシュ・フォークやアイリッシュ・パンクなどもあるほどです。

今回の記事では、そんなアイルランドが輩出した素晴らしいロック・バンドや音楽グループをピックアップ。

世界的な人気バンドから最近の若手注目株まで、幅広いラインアップで紹介します!

洋楽がお好きな方でも、実はアイルランド人のバンドとは知らなかった、なんて発見があるかも?

ぜひご覧ください!

【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド(11〜20)

A Life Less OrdinaryAsh

ASH – A Life Less Ordinary (Official Video)
A Life Less OrdinaryAsh

北アイルランドが生んだ「恐るべき子どもたち」として、1995年に高校生にしてデビューを果たした最高のロック・トリオがアッシュです。

幼なじみの2人と2年年上の先輩とで結成されたアッシュは、あまりにも蒼くロマンチックな歌詞、抜群にキャッチーなメロディ、シンプルかつ豪快なオルタナティブロック・サウンドを武器として、当時のブリットポップ・ブームの波に乗って注目を集めます。

その頃の彼らは、あのグリーン・デイのツアー前座という栄誉を「試験があるから」といって断ったというエピソードも有名ですね。

1996年にはデビュー・アルバム『1977』をリリース、10代にして全英1位という破格の成功を収めました。

1998年には女性ギタリストのシャーロット・ハザレイさんが加入し、4人組となったアッシュは2001年のサード・アルバム『Free All Angels』で世界的な成功を収めます。

ハザレイさんは2006年に脱退、その後は再びトリオとして活動を続けているアッシュは熱心な親日家でもあり、定期的に来日してくれていますね。

彼らのストレートに「良い曲」と言える音楽を聴くと、思わず楽器を手にしてバンドをやりたくなってしまいます!

Not Your SummerThe Academic

ジ・アカデミックはアイルランド出身のインディーロック・バンドで、2013年に結成された4人組です。

2018年1月にデビュー・アルバム『Tales from the Backseat』をリリースし、アイルランドのアルバムチャートで1位を獲得しました。

2000年代のレトロロックにインスパイアされた彼らの音楽は、The Strokesの影響を強く受けています。

2020年にはキャピトルレコードと契約し、2023年には2枚目のアルバム『Sitting Pretty』も発表。

革新的なアイデアを取り入れつつ、ファンとの強い結びつきを築いています。

ライブパフォーマンスを重視する彼らは、Louis Tomlinsonの北米ツアーのオープニングアクトを務めるなど、国際的にも活躍の場を広げています。

若年期の経験や成長を歌詞に織り交ぜた彼らの音楽は、共感を呼ぶこと間違いなしです。

Teenage KicksThe Undertones

The Undertones – Teenage Kicks (Official Video)
Teenage KicksThe Undertones

アイルランドは多くの偉大なパンク・バンドも輩出しており、伝統的なアイリッシュ・フォークとパンクを融合させたアイリッシュ・パンクと呼ばれるジャンルがあるほどですが、今回紹介しているアンダートーンズは、ストレートかつキャッチーなパンク~パワーポップ・バンドです。

70年代パンクをお好きな方にはよく知られたバンドで、初代ボーカリストのファーガル・シャーキーさんは後にソロ・アーティストとしても成功を収めて英国ロックの重鎮のような存在となっておりますね。

1999年には新たなボーカリストを迎えて再結成を果たしているアンダートーンズといえば、何と言っても永遠のアンセム『Teenage Kicks』を生み出したという功績は外せません。

BBC Radio1の伝説的なDJのジョン・ピールさんが生涯で最も愛した楽曲として知られ、グリーン・デイが変名バンドでカバー、キラーズやまさかのワン・ダイレクションまでもがこの曲をライブで取り上げていることだけでも、その偉大さが分かるというものでしょう。

日本でも、あのザ・ミッシェル・ガン・エレファントがカバーしていましたね。

この曲を聴けば、いつでも誰でも10代に戻れてしまう、魔法のような名曲です。

もちろん、他の楽曲もシンプルでキャッチーなメロディのナンバーが多くありますよ!

The Whole of the MoonThe Waterboys

The Waterboys – The Whole of the Moon [Official HD Remastered Video]
The Whole of the MoonThe Waterboys

英国はエジンバラで結成されたバンドながら、アイルランドの伝統音楽とロックを融合させたサウンドで高い人気を誇るのが、ザ・ウォーターボーイズです。

2016年、フロントマンのマイク・スコットさんが日本のアーティストろくでなし子さんと結婚したことで、バンドを知らない層にもその名が知られたことも記憶に新しいですね。

そんなザ・ウォーターボーイズは1983年に結成された大ベテランで、キャリア初期にアイルランドへ移住してアイリッシュ・ミュージックに傾倒した音楽性で素晴らしい作品をリリース、欧州を中心に人気バンドへと成長します。

1990年代中盤以降はほぼ解散状態となってしまいますが、2000年代以降はメンバーを一新して再び活発な活動を開始。

近年は再評価の機運も高まる中、定期的にアルバムをリリースして世界中のファンを喜ばせています。

ロック界が誇るリリシストと名高いマイク・スコットさんが率いるバンドですから、彼らの音楽を聴く際にはサウンドはもちろんぜひ歌詞に目を向けてみてくださいね。

The Morning DewThe Chieftains

アイルランドが生んだ国宝級のグループであり、伝統的なアイリッシュ・トラッド~ケルト・ミュージックをモダンな感性でアップデートした音楽性で人気を博し、世界的な知名度を誇る現在進行形の伝説、それがザ・チーフタンズです。

1962年に結成された彼らは、オリジナル・メンバーとしては当初の6人から3人となってはおりますが、若手のサポート・メンバーの力を借りつつ2010年代をこえても精力的なワールド・ツアーを行っているというのが、すでに驚異的ですよね。

スタンリー・キューブリック監督の名作映画『バリー・リンドン』において『Women Of Ireland』などの劇中歌を担当し、アカデミー賞で歌曲賞を受賞したことで一躍その名が知れ渡り、以降はロックやポップス、クラシックなどジャンルをこえた多くのミュージシャンと共演を果たし、6回のグラミー賞受賞などの栄誉に輝いています。

リリースしたアルバムは45枚をこえ、そのすべてを網羅するのはなかなか難しいですが、まずはベスト盤で彼らの音楽に触れ、同じアイルランド出身のヴァン・モリソンさんと共演して世界的な成功を収めた『Irish Heartbeat』などから手を出してみてはいかがでしょうか。

Love Will Set You FreeKodaline

Kodaline – Love Will Set You Free (Official Video)
Love Will Set You FreeKodaline

同じアイルランドの大先輩U2や、2000年代以降の叙情系UKロックの頂点に立つCOLDPLAYといった大物バンドの系譜に連なる、アイルランド出身の4人組、コーダライン。

本国では国民的な人気を誇り、素朴なたたずまいながら、大会場のオーディエンスを合唱の渦へと誘う壮大なサウンド・スケープと圧倒的な美メロ、見事なコーラスワークで日本のファンも多いロック・バンドです。

2013年にリリースされたデビュー・アルバム『In a Perfect World』は、本国ではチャート1位を記録、イギリスでも初登場3位をマークするなど、デビュー作にして大きな成功を成し遂げています。

2020年までにリリースされた4枚のアルバムは、どれも高い完成度を誇り、美しいメロディと歌声で織り成す叙情系のUKロックに目がない方であれば確実に気に入ることは間違いないでしょう。

スケールの大きさと繊細ながらも力強いバンド・アンサンブルとの調和が、アメリカ産のスタジアム・ロック系のバンドとはまた違った味わいを生み出しており、日本人の琴線に触れるメロディの数々に思わず涙してしまいます。

【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド(21〜30)

New YorkSnow Patrol

Snow Patrol – New York (Official Video)
New YorkSnow Patrol

UKロックを熱心に聴いている方であれば、スノウ・パトロールってグラスゴーのバンドじゃないの、と思われるかもしれませんが、実は北アイルランド出身のメンバーとスコットランド出身のメンバーの混合バンドなのですね。

というわけで、2000年代に大きな成功を収めたスノウ・パトロールは、1994年に結成された現在5人組のインディーロック・バンドです。

1998年にデビュー・アルバムを、2001年にはセカンド・アルバムをインディーズでリリースしておりますが、あまり大きな成功は得られませんでした。

とはいえ、足しげくレコード屋に通っているような日本のUKロック好きの間ではひそかに話題となっていたことを私個人も覚えております。

2003年、彼らを一躍人気バンドへと押し上げるきっかけとなったのが、サード・アルバムにして名盤『Final Straw』です。

素晴らしい美メロの宝庫で、この作品から彼らを知ったという方は多いでしょう。

2006年には4枚目のアルバム『Eyes Open』でさらに大きな成功を収め、収録曲の『Chasing Cars』はアメリカでも大ヒットを記録しました。

初めて彼らの音楽に触れるなら、先述した2枚のアルバムがオススメですが、素朴な雰囲気がいかにもインディーズな初期2枚もぜひ聴いてみてくださいね!