【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド
歴史ある国、アイルランドから生まれる音楽はとても魅力的で、アイリッシュという単語を目にしただけで興味を持つ音楽好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
日本人も含めて、アイルランド人ではないミュージシャンが鳴らすアイリッシュ・フォークやアイリッシュ・パンクなどもあるほどです。
今回の記事では、そんなアイルランドが輩出した素晴らしいロック・バンドや音楽グループをピックアップ。
世界的な人気バンドから最近の若手注目株まで、幅広いラインアップで紹介します!
洋楽がお好きな方でも、実はアイルランド人のバンドとは知らなかった、なんて発見があるかも?
ぜひご覧ください!
【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド(1〜20)
I’m In the Mood for DancingThe Nolans

洋楽全盛期の70年代から80年代にかけて青春を過ごした方であれば、思わず懐かしさに目を細めてしまうかもしれませんね。
『ダンシング・シスター』という邦題で有名な『I’m in the Mood for Dancing』で知られるノーランズは、アイルランド出身の姉妹グループです。
もともとは家族で結成された「ザ・シンギング・ノーランズ」というグループが前身で、両親が脱退して残った娘たちがノーラン・シスターズとして仕切り直して1974年に本格的なデビューを果たします。
先述した『I’m in the Mood for Dancing』は1979年にリリースされ、ヨーロッパを中心に大ヒットを記録。
翌年にはノーランズと改名、日本では『ダンシング・シスター』としてリリースされた『I’m in the Mood for Dancing』がオリコン・シングル・チャートで何と1位をマーク。
史上初の海外グループによる国内デビューシングル、海外女性グループのオリコン総合シングルチャート1位という栄誉を授かりました。
いかにも時代を感じさせるダンサンブルなポップ・ディスコは、レトロなディスコ・サウンドが人気を集めている2020年代の今、改めて誰かがカバーすれば大ヒットの予感がします!
A Life Less OrdinaryAsh

北アイルランドが生んだ「恐るべき子どもたち」として、1995年に高校生にしてデビューを果たした最高のロック・トリオがアッシュです。
幼なじみの2人と2年年上の先輩とで結成されたアッシュは、あまりにも蒼くロマンチックな歌詞、抜群にキャッチーなメロディ、シンプルかつ豪快なオルタナティブロック・サウンドを武器として、当時のブリットポップ・ブームの波に乗って注目を集めます。
その頃の彼らは、あのグリーン・デイのツアー前座という栄誉を「試験があるから」といって断ったというエピソードも有名ですね。
1996年にはデビュー・アルバム『1977』をリリース、10代にして全英1位という破格の成功を収めました。
1998年には女性ギタリストのシャーロット・ハザレイさんが加入し、4人組となったアッシュは2001年のサード・アルバム『Free All Angels』で世界的な成功を収めます。
ハザレイさんは2006年に脱退、その後は再びトリオとして活動を続けているアッシュは熱心な親日家でもあり、定期的に来日してくれていますね。
彼らのストレートに「良い曲」と言える音楽を聴くと、思わず楽器を手にしてバンドをやりたくなってしまいます!
The Morning DewThe Chieftains

アイルランドが生んだ国宝級のグループであり、伝統的なアイリッシュ・トラッド~ケルト・ミュージックをモダンな感性でアップデートした音楽性で人気を博し、世界的な知名度を誇る現在進行形の伝説、それがザ・チーフタンズです。
1962年に結成された彼らは、オリジナル・メンバーとしては当初の6人から3人となってはおりますが、若手のサポート・メンバーの力を借りつつ2010年代をこえても精力的なワールド・ツアーを行っているというのが、すでに驚異的ですよね。
スタンリー・キューブリック監督の名作映画『バリー・リンドン』において『Women Of Ireland』などの劇中歌を担当し、アカデミー賞で歌曲賞を受賞したことで一躍その名が知れ渡り、以降はロックやポップス、クラシックなどジャンルをこえた多くのミュージシャンと共演を果たし、6回のグラミー賞受賞などの栄誉に輝いています。
リリースしたアルバムは45枚をこえ、そのすべてを網羅するのはなかなか難しいですが、まずはベスト盤で彼らの音楽に触れ、同じアイルランド出身のヴァン・モリソンさんと共演して世界的な成功を収めた『Irish Heartbeat』などから手を出してみてはいかがでしょうか。
The Whole of the MoonThe Waterboys

英国はエジンバラで結成されたバンドながら、アイルランドの伝統音楽とロックを融合させたサウンドで高い人気を誇るのが、ザ・ウォーターボーイズです。
2016年、フロントマンのマイク・スコットさんが日本のアーティストろくでなし子さんと結婚したことで、バンドを知らない層にもその名が知られたことも記憶に新しいですね。
そんなザ・ウォーターボーイズは1983年に結成された大ベテランで、キャリア初期にアイルランドへ移住してアイリッシュ・ミュージックに傾倒した音楽性で素晴らしい作品をリリース、欧州を中心に人気バンドへと成長します。
1990年代中盤以降はほぼ解散状態となってしまいますが、2000年代以降はメンバーを一新して再び活発な活動を開始。
近年は再評価の機運も高まる中、定期的にアルバムをリリースして世界中のファンを喜ばせています。
ロック界が誇るリリシストと名高いマイク・スコットさんが率いるバンドですから、彼らの音楽を聴く際にはサウンドはもちろんぜひ歌詞に目を向けてみてくださいね。
When It BreaksInhaler

2010年代後半以降、注目のアイルランド出身の若手ロック・バンドが多くデビューを果たしていますが、2021年の7月にデビュー・アルバム『It Won’t Always Be Like This』をリリース予定の4人組、Inhalerもその1つ。
1980年代のいわゆるニューウェーブ系の英国ロックの美学を受け継ぎ、流麗なギター・ワークとソリッドなリズム、美しいメロディを武器とした楽曲で注目を集め、アルバムのデビュー前にして来日を果たして前売り券を完売させるなど、日本のUKロック好きにも期待されている存在です。
透明な少年性を感じさせつつ、伸びやかでパワフルなイライジャ・ヒューソンさんの歌声を聴いて、ピンと来た方もいるでしょう。
彼は、あのU2のフロントマンであるボノさんの息子なのですね。
そのような経歴の持ち主である以上、親の七光りなどと言われてしまうこともありそうですが、実際に彼らの音楽を聴けば、つまらない批判などは消し飛んでしまうでしょう。
ちなみにボノさんは、息子さんであるイライジャさんがミュージシャンとして生きていくことを応援してくれなかったそうです。
ボノさん自身が音楽家としてのキャリアを続けていくことの難しさをよく知っているから、かもしれませんね……。