歴史ある国、アイルランドから生まれる音楽はとても魅力的で、アイリッシュという単語を目にしただけで興味を持つ音楽好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
日本人も含めて、アイルランド人ではないミュージシャンが鳴らすアイリッシュ・フォークやアイリッシュ・パンクなどもあるほどです。
今回の記事では、そんなアイルランドが輩出した素晴らしいロック・バンドや音楽グループをピックアップ。
世界的な人気バンドから最近の若手注目株まで、幅広いラインアップで紹介します!
洋楽がお好きな方でも、実はアイルランド人のバンドとは知らなかった、なんて発見があるかも?
ぜひご覧ください!
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【2025】素晴らしきアイリッシュ~アイルランド出身の人気バンド(1〜10)
Blue Collar JaneThe Strypes

2010年代以降のロック・シーンにおいて、最も話題を集めたアイルランド出身のロック・バンドの筆頭に挙げられるのが、ザ・ストライプスです。
10代半ばという圧倒的な若さにふさわしい、まだまだあどけなさを残す少年たちが、まるで年齢を感じさせない往年のブルース・ロックやガレージ、リズム・アンド・ブルースをルーツとした音楽を鳴らして世間をあっと言わせたのです。
ここ日本においてもすぐに人気者となり、デビュー直後にミュージックステーションへ出演を果たすなどの快挙を成し遂げました。
2013年のデビュー・アルバム『Snapshot』の成功以降、2年置きにアルバムをリリースして定期的に来日公演も実現させるなど、順調に成長を続けていった彼らですが、残念ながら2018年に解散を発表。
彼らが駆け抜けた青春の軌跡は、残された3枚のアルバムを聴けばいつでも追体験できますよ。
Boys In The Better LandFontaines D.C.

2017年にアイルランドはダブリン州にて結成されたFontaines D.C.は、近年デビューを果たしたアイルランド出身のロック・バンドとしては、最も注目を集めている若手の筆頭株と言えるでしょう。
もともとは詩を愛好するメンバーが中心となって活動をスタートさせたというエピソードからして、ポスト・パンクという音楽ジャンル特有の知的さを感じさせますが、彼らの鳴らすサウンドはいわゆる分かりやすいポップなロックというわけではありません。
およそ愛想とは無縁の奔放なボーカル、ソリッドなギターのリフ、無機質さとロックの初期衝動とが同居しているリズム隊、というポスト・パンクならではの楽曲群が実にクールでカッコいい。
2019年にリリースされたデビュー・アルバム『Dogrel』は内外で高い評価を受けましたが、2020年に早くもリリースされたセカンド・アルバム『A Hero’s Death』では更なる進化を見せています。
意識的なメロディへの接近も感じさせつつ、危うさと知性、衝動と冷徹さとが織り成す彼らならではのロック・サウンドはやはりとてつもなくカッコイイのです。
I will followU2

アイルランド出身のロック・バンドの中で最も有名なバンド、と言っても過言ではないでしょう。
1980年に本格的なデビューを果たして以来、世界的な成功を成し遂げたというだけではなく、社会問題にも積極的に関与して、その動向が常に注目され続けているのが、不動の4人で構成されるU2です。
デビュー当時はポスト・パンクやニューウェーブといったムーブメントの中で注目を集める存在でしたが、テーマを明確に打ち出してサウンド的にも進化したサード・アルバム『WAR(闘)』が商業的に成功し、アメリカや日本でもその人気が広がります。
以降は時代と向き合いながら、音楽性も柔軟に変化させつつ、巨大なスタジアム・バンドへと成長。
2000年代以降は作品のリリース・ペースこそ落ちましたが、彼ららしいアルバムをリリースし続け、現役最高峰のロック・バンドとして活躍を続けています。
彼らの影響下にあるバンドは数知れず、特にギタリストのエッジさんのプレイ・スタイルから影響を受けたと公言するロック・ギタリストは、ここ日本においても多く存在しています。
まずはベスト盤から、U2の音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
DreamsThe Cranberries

2018年、アイルランドが生んだ偉大なシンガー、ドロレス・オリオーダンさんが亡くなったというニュースが世界中を駆け巡り、多くの音楽ファンを悲しみに暮れました。
カリスマティックな存在感と歌声を持ったドロレスさんがフロントを務めるクランベリーズは、メンバー全員がアイルランド共和国のリムリック出身という5人組です。
クランベリーズの初期の代表曲『Dreams』は、日本でも人気の高い香港出身のフェイ・ウォンさんが『夢中人』というカバー曲でヒットさせていますね。
そんなクランベリーズは1993年に『Everybody Else Is Doing It, So Why Can’t We?』をリリースしてアルバム・デビューを果たし、地道なツアーを重ねて徐々に成功をつかんでいきます。
1990年代のオルタナティブ・ロック特有のダークなヘビー・サウンドを取り入れた反戦歌『Zombie』が収録された1994年のセカンド・アルバム『No Need to Argue』は世界中で1,700万枚をこえる特大ヒットを記録し、彼女たちを世界的なバンドへと押し上げました。
ベスト盤から彼女たちの音楽に触れるのもいいですが、まずはこの2枚をぜひ聴いてみてください!
SuperheroesThe Script

2008年のセルフタイトルのデビュー・アルバムを皮切りに、リリースしたアルバムすべてが本国アイルランドで1位を獲得している人気バンドが、ザ・スクリプトです。
イギリスでもほとんどのアルバムがチャート1位を記録しており、アメリカをはじめとする各国における人気も高い、まさにアイルランドが世界に誇るべき国民的バンドと言えるでしょう。
デビュー以来、不動の3人で活動を続けるザ・スクリプトの音楽性は、メイン・ボーカルを務めるダニエル・オドナヒューさんの伸びやかな歌声と美しいメロディを軸として、アイルランド伝統の音楽性とモダンなロック、ポップス、ヒップホップからR&Bに至るまで、さまざまな音楽ジャンルを融合させたハイブリッドなものです。
卓越したソングライティング・センスから生まれる楽曲の数々は、いつまでも色あせないクオリティを持った名曲ばかり。
幅広い音楽性を持ち合わせながらも、聴く人を選ばない魅力があり、洋楽をあまり聴かないという方であってもオススメできるバンドです!
You Made Me RealiseMy Bloody Valentine

主に邦楽のロックを聴いているという方であっても、好きなアーティストが「シューゲイザー」という言葉を口にしているインタビュー記事などを目にしたことがある、という人は意外と多いのでは?
1980年代中盤から後半にかけて、イギリスで生まれた「ネオ・サイケデリア」などと呼ばれたサウンドを鳴らすバンドを先駆けとして、1990年代初頭に生まれた音楽ジャンル「シューゲイザー」の中で最も有名かつ重要なバンドが、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインです。
日本のアーティストにも偏愛といっていいほど支持されているバンドで、ファンの中では「マイブラ」という愛称があるほど。
そんなマイブラの音楽性の特徴と言えば、当時所属していたクリエイション・レコーズを破産寸前にまで追い込むほどに徹底的な完ぺき主義のもとで制作された1991年の大傑作『Loveless』に代表される、何層にも重ねられたノイジーなギターと幻想的なメロディとが融合したあまりにも独創的な音世界です。
『Loveless』のリリース後は長い間沈黙を続けますが、2008年には実質的な再結成を果たして奇跡の来日も実現、2013年にはまさかの新作『mbv』もリリースされました。
2021年の3月31日には再びストリーミング・サービスにて配信が解禁、さらには2枚のニュー・アルバムをリリース予定との発表がありました!
Whiskey In The JarTHIN LIZZY

アイルランドが生んだ偉大なる伝説のロック・バンド、シン・リジィ。
ベースとボーカル、主な作詞・作曲を担当するフィル・ライノットさんを中心として1969年に結成され、2020年代の今も「アイルランドの英雄」として国民的な人気を誇る存在です。
初期はアイリッシュ音楽とロックを融合させたようなサウンドを鳴らしていましたが、よりハードかつメロディアスなスタイルへと変化し、1974年からは彼らの最大の特徴といえる、レスポール・ギターのツイン・リード体制という4人組で独自のロックを確立。
フィルさんの歌心あふれるボーカルとコンポーザーとしての確かな才能を感じさせるメロディ、お手本のような素晴らしいリズム感を持ったベース、緩急自在の堅実なドラムス、そして艶やかなツイン・リードの美しさ……彼らの作り上げたサウンドが、1980年代以降にイギリスで巻き起こった、いわゆるNWOBHMブームにおいて再評価されたというのも当然と言えるでしょう。
初めてシン・リジィの音楽を聴くのであれば、まずは1976年リリースの大傑作『脱獄』から1979年の『ブラック・ローズ』までの作品をオススメします!