【定番】お正月のBGM。日本の新春・迎春の音楽
お正月になると、街中やテレビでは、お正月らしい曲を耳にしますよね!
琴や笛、三味線などの和楽器をメインにした曲を聴くと、お正月の雰囲気を感じます。
この記事では、お正月のBGMとしてよく耳にするもの、また曲の雰囲気がお正月にピッタリなものを紹介していきますね。
それぞれの曲には縁起のいい願いが込められていたりもするので、曲に込められた意味を調べてみてくださいね。
中には作曲者も紹介している曲もあるので、その方の他の曲を探してみると、新春にピッタリの曲がさらに見つかるかもしれません。
これから紹介する曲とともに、すてきなお正月を過ごしてくださいね。
【定番】お正月のBGM。日本の新春・迎春の音楽(21〜30)
五段砧光崎検校

琴の繊細な音色が織りなす美しい旋律が、新年の清々しい雰囲気を醸し出す光崎検校さんの作品。
『五段砧』という名の本作は、5つの段から構成される箏曲の金字塔と呼ばれる名曲です。
砧打ちの音をモチーフに、秋の情景や遊女たちの魅力を表現した歌詞が、お正月の晴れやかな気分にぴったり。
19世紀の箏曲の中でも最高峰とされる本作は、高度な演奏技術を要する複雑な構成ながら、その美しさは聴く人の心を捉えて離しません。
お正月の静寂な朝、あるいは初詣の帰り道に聴きたい一曲。
伝統音楽に興味のある方にもおすすめの、日本の文化が詰まった珠玉の名曲です。
ふじの山作詞:巖谷小波

富士山の雄大さを称える文部省唱歌として知られるこの楽曲。
作詞を担当したのは、日本の近代児童文学の先駆者として知られる巖谷小波さんです。
富士山の頂が雲を突き抜け、四方の山々を見下ろす様子を詩的に表現した歌詞が印象的ですね。
1910年に『尋常小学読本唱歌』に掲載されて以来、小学校の音楽教材として広く親しまれてきました。
2007年には「日本の歌百選」にも選ばれるなど、日本の音楽文化において重要な位置を占める楽曲です。
お正月に富士山を眺めながら、この曲を口ずさむのもいいかもしれません。
伊勢音頭

江戸時代に伊勢国で生まれ、全国に広まった民謡として知られるこの曲。
「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ」という有名なフレーズは、地域の相互依存関係を巧みに表現しています。
三味線の軽快なリズムに乗せて唄われる歌詞には、伊勢参りの文化や風習が色濃く反映されており、日本の伝統的な新年の雰囲気を感じさせてくれますね。
昭和7年に復興され、現在の形となったこの曲は、お正月の祝い歌としても親しまれています。
新年を迎えるにあたり、日本の伝統文化に触れたい方にぴったりの一曲といえるでしょう。
新年おめでとう WoO 165Ludwig van Beethoven

新年を祝う心温まる旋律が印象的な、ベートーヴェンさんによる短いカノン作品。
わずか30秒ほどの演奏時間ですが、4声が次々と追いかけるように「新年おめでとう」という言葉を歌い上げる構成が、新年の喜びと希望を見事に表現しています。
1815年に完成したこの曲は、ベートーヴェンさんが友人への新年の挨拶として贈ったものだそうです。
カントゥス・ノヴス・ウィーンなどによる『カノンと音楽の冗談』というアルバムに収録されており、ベートーヴェンさんの知られざる一面を楽しめます。
新年を迎えるときや、大切な人に新年の挨拶をする際のBGMとしておすすめ。
ベートーヴェンさんの人間味溢れる魅力を感じられる一曲です。
高砂

最重要の伝統芸能である能の代表的な作品『高砂(たかさご)』。
詩の内容は高砂の松と住吉の松が遠くはなれた場所にあるのに、どうして相生の松と言われるのかという疑問に対し、老夫婦が夫婦の絆にたとえて答えるというものです。
現在の日本では結婚式の定番曲として有名ですね。