【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選
ピアノは指先や腕などの繊細な運動能力を巧みに使いながら、楽譜に書いてある指示とともに作曲家の意図を読み取り、ピアニスト自らの感性も表現しつつ非常に多くの音符を一人で奏でる楽器です。
美しく繊細な表現や熱情的でまるで打楽器のように鍵盤を弾くような曲も多く存在します。
今回は数あるピアノ作品の中から上級者、プロでも難しいと言われる作品をセレクトし紹介します。
一般的に難しいと言われている有名な作品から、演奏映えはしないけれど非常に難しいマイナーな作品までをピックアップしました。
ぜひチェックしてみてください!
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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(1〜10)
ピアノソナタ第17番「テンペスト」第3楽章Op.31-2Ludwig van Beethoven

正確にはベートベン作曲のピアノソナタ第17番「テンペスト」第3楽章Op.31-2です。
このソナタクラスの曲は全てが難易度はとても高くなっており、冒頭はベートーベンの同作「エリーゼのために」を思わせるような美しいフレーズが続きます。
次第に変奏するように熱情的なパッセージが続き、力強いメロディを奏でていきます。
慣れたピアニストであれば容易く弾けるように見えますが、16分音符が追いかけるように続きテンポキープや右手と左手のアルペジオの繋ぎなど意識しないと一気に楽曲の魅力を損なう演奏になりかねない曲です。
この曲が作られた頃にベートベンは難聴に悩まされ遺書を書いています。
同じモチーフが全曲通して続くのはベートーベンらしいですね。
イソップの饗宴 作品39-12Charles Valentin Alkan

主題と25の変奏で構成される壮大な変奏曲は、まるでさまざまな動物たちが楽器を通して語りかけてくるような神秘的な作品です。
1857年当時に公開されたこの作品は、ピアノを芸術の極みまで高めた究極の表現と言えるでしょう。
オクターブの連打や急速なスケール、複雑なリズムなど、ピアノが持つあらゆる可能性に挑戦しています。
本作の魅力は、ユーモラスな表情から荘厳な曲調まで、25の変奏が織りなす豊かな音楽世界にあります。
ピアノコンクールでも取り上げられる名曲で、演奏技術の向上を目指す熱心なピアニストや、ロマン派音楽の奥深さに触れたい音楽愛好家におすすめです。
半音階的大ギャロップFranz Liszt

リストの名作『半音階的大ギャロップ』。
『超絶技巧練習曲』の『マゼッパ』や『鬼火』とともに、リストの難曲として名高い作品ですね。
そんな本作の難所はなんといっても4-5指を用いた細かい動きではないでしょうか?
指がつりそうになるいやらしい構成に加えて、幅広い跳躍やオクターブも連発します。
並の上級者では正しく演奏することが難しい作品です。
他のリストの作品に比べると、演奏効果がやや低く、芸術性の観点では低い評価を受けることもある作品ですが、増三和音や全音音階の響きが好きな方にとってはツボに入る1曲といえるでしょう。
【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(11〜20)
ポロネーズ第3番 「英雄ポロネーズ」イ長調 作品40-1Frederic Chopin

ピアノの詩人フレデリック・ショパンのポロネーズといえば真っ先に挙がってくるのがこの英雄ポロネーズである。
長い前奏の後にまるで英雄の到着を告げるかのような壮大で煌びやかな待ち構えているこの曲は、クラシック音楽は好きでない方でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
聴いての通りその演奏には高度な技術と表現力が求められ、まさに英雄さながらである。
ショパンの中でも有名曲ですが難易度は高い曲としても知られています。
さまざまなピアニストが挑戦しますが、ピアノ一台でオーケストラ並みの迫力がある演奏を続けるパフォーマンスはなかなか難しいものがあります。
メロディが有名なほどミスをしたときの失敗も大きく目立ってしまいます。
最後までかっこよく弾き通したい曲ですね。
8つの演奏会用練習曲 作品40 第3曲:トッカティーナNikolay Kapustin

クラシックとジャズが見事に融合した練習曲の集大成から選ばれた傑作です。
1984年に作曲され、ラテン音楽のリズムとガーシュウィンの影響を感じさせるシンコペーション、そしてスクラビンのような情熱的な旋律が見事に調和しています。
本作は、音域を大胆に飛び越える反復音と複雑なリズムパターンが特徴的で、ジャズ、ブルース、ラグタイムなどさまざまなスタイルが織り込まれています。
演奏には高い技術力が求められ、クラシックの形式美を重んじながらも、ジャズのような自由な表現力を持ち合わせたピアニストにぴったりの作品といえます。
8つの演奏会用練習曲 作品40 第1曲:前奏曲Nikolay Kapustin

ジャズとクラシックの融合を極限まで追求した傑作です。
リオのカーニバルを思わせる華やかな導入から、猛烈な勢いでピアノが奏でられていきます。
優美なクラシックの技巧とジャズの躍動感が見事に調和し、まるで1台のピアノから2つの音楽世界が同時に広がるかのような斬新な表現力を持っています。
1984年に書き下ろされた楽曲で、マルク=アンドレ・アムランなど世界的なピアニストたちが挑戦を続けています。
超絶技巧を駆使しながらも音楽性を失わない本作は、ピアノの可能性を追求したい意欲的な演奏家に強くおすすめです。
クラシックやジャズの新境地を開拓したいという探究心が旺盛な聴き手も必聴の1曲といえるでしょう。
喜びの島Claude Debussy

フランスの印象派音楽の作曲家クロード・ドビュッシーを代表するピアノ曲である喜びの島は、煌びやかなトリルと装飾音が印象的、かつ幻想的な曲である。
その演奏には高い技術力が求められることはもちろんの事、官能的かつ情緒的な表現力が試される難曲中の難曲でもある。
冒頭は一見するときれいなピアノ曲ですが、後半になるにつれて技巧なところが増えていきます。
また、ただ強く弾くだけではなく、印象派ということで奏でる一音すべてに風景のようなイメージを持った弾き方が要求され、現実的というよりも夢の中で何かが落ちる、常に夢の中のようなニュアンスが出るように弾くことが難しく、ピアニストの感性が問われるドビュッシーの名曲です。






