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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選

ピアノは指先や腕などの繊細な運動能力を巧みに使いながら、楽譜に書いてある指示とともに作曲家の意図を読み取り、ピアニスト自らの感性も表現しつつ非常に多くの音符を一人で奏でる楽器です。

美しく繊細な表現や熱情的でまるで打楽器のように鍵盤を弾くような曲も多く存在します。

今回は数あるピアノ作品の中から上級者、プロでも難しいと言われる作品をセレクトし紹介します。

一般的に難しいと言われている有名な作品から、演奏映えはしないけれど非常に難しいマイナーな作品までをピックアップしました。

ぜひチェックしてみてください!

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(21〜40)

トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマン: トッカータ ハ長調,Op.7 Pf.フレディ・ケンプ:Kempf,Freddy
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンのピアノ曲。

1830年に完成し、1833年に改訂されたこの作品は、「これまで書かれた中で最も難しい曲」と言われるほどの難曲です。

交互に現れる和音や急速な単音のオクターブ、高度なクロマティシズムとシンコペーションなど、技巧的な要素が満載。

指の動きに富んだ構成で、正確なタッチと急速な指の交差が要求されます。

清澄で力強い音色が求められることから、著名なピアニストたちにとっても一種の挑戦。

華やかな外面的効果も狙っている作品のため、観客を魅了する演奏ができたときには、膨大な達成感が得られることでしょう。

技術を極めたいピアノ上級者の皆さん、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

練習曲 Op.10-2 Op.10-2 イ短調Frederic Chopin

Dmitry Shishkin – Etude in A minor Op. 10 No. 2 (first stage)
練習曲 Op.10-2 Op.10-2 イ短調Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている名作『12の練習曲』。

今回はその中でも、こちらの『12の練習曲 Op.10-2』を紹介したいと思います。

演奏効果はそれほど大きくはない作品ですが、難易度は非常に高いことで知られています。

そんなこの作品のポイントは、なんといっても冒頭部分。

1指と2指で和音を抑えるため、残りの3~5指で他の部分を演奏しなければなりません。

以上のことから、先天的な手の大きさと指の柔らかさが求められる高難易度の楽曲として知られています。

自動演奏ピアノのための習作 第7番Conlon Nancarrow

こちらの『自動演奏ピアノのための習作 第7番』は、メキシコの現代音楽の作曲家、コンロン・ナンカロウによって作曲された作品です。

非常にマイナーなので、はじめて耳にするという方も多いのではないでしょうか。

当初は徐々にスピードを上げてまくし立てるような演奏に留まっていましたが、時間をかけて、より難しい演奏にアレンジされていきました。

そんなこの作品の最も難しい部分はリズムにあるでしょう。

この作品は人間には演奏が不可能と言われるほど、リズムが細分化されています。

なので自動演奏というわけなんですね。

交響的練習曲 作品13Robert Schumann

Schumann, Symphonic Etudes, Op. 13 – Daniil Trifonov
交響的練習曲 作品13Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが手掛けた一連の練習曲の集大成といえる本作。

単なる技巧練習の枠を超え、ピアノをオーケストラのように響かせることを意図して作られました。

変奏曲形式を基礎としながらも、各エチュードには異なる感情と技術的な要求が盛り込まれ、シューマンの時代におけるピアノ技法の探求が示されています。

一人でオーケストラのような音楽を奏でるため和音や他旋律が多く、さらに変奏曲となっているため全体像を捉えた演奏を課せられるのがこの曲の難しいところ。

「遺作」と呼ばれる5曲を含めると、演奏時間は約40分になるため、持久力も必要です。

ピアノ音楽の傑作として名高いこの曲は、演奏者に高度な技術と豊かな音楽性を要求する一方で、聴衆を魅了する深い感情表現に満ちています。

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(41〜60)

ピアノソナタ第5番Alexander Scriabin

2012ピティナ特級グランプリ/菅原望 スクリャービン: ピアノソナタ第5番
ピアノソナタ第5番Alexander Scriabin

近代音楽に多大な影響をもたらしたロシアの偉大な作曲家、アレクサンドル・スクリャービン。

大きな手を持っており、彼の左手のタッチは「左手のコサック」と称されていました。

作曲に関してもその高い演奏技術と身体的なアドバンテージを武器に、非常に難易度の高い楽曲を作り出しています。

その中でもこちらの『ピアノソナタ第5番』は、圧倒的な難易度をほこります。

変則的なリズムと第1主題の跳躍が異常なほどすさまじい超上級者向けの作品です。

全ての短調による12の練習曲 Op.39 第3曲「悪魔的スケルツォ」Charles Valentin Alkan

アルカン, シャルル=ヴァランタン: 全て短調による12の練習曲,Op.39 3. ト短調 悪魔的スケルツォ;出来る限り速く Pf.ヴィンチェンツォ・マルテンポ:Maltempo,Vincenzo
全ての短調による12の練習曲 Op.39 第3曲「悪魔的スケルツォ」Charles Valentin Alkan

フランスを代表するロマン派の作曲家、シャルル=ヴァランタン・アルカン。

彼の作品の中でもとくに難曲として知られているのが、こちらの『全ての短調による12の練習曲 Op.39 第3曲「悪魔的スケルツォ」』。

ナポリの六度に由来する半音関係は曲中を通してあらゆるところで散見され、場所によっては急速なアルペジオを要求されるので、相当なレベルの技術力が求められます。

まさに悪魔的な難易度と言える楽曲。

ぜひチェックしてみてください。