【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選
ピアノは指先や腕などの繊細な運動能力を巧みに使いながら、楽譜に書いてある指示とともに作曲家の意図を読み取り、ピアニスト自らの感性も表現しつつ非常に多くの音符を一人で奏でる楽器です。
美しく繊細な表現や熱情的でまるで打楽器のように鍵盤を弾くような曲も多く存在します。
今回は数あるピアノ作品の中から上級者、プロでも難しいと言われる作品をセレクトし紹介します。
一般的に難しいと言われている有名な作品から、演奏映えはしないけれど非常に難しいマイナーな作品までをピックアップしました。
ぜひチェックしてみてください!
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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(21〜30)
ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30Sergei Rachmaninov

ラフマニノフが1909年に作曲したピアノ協奏曲第3番は、演奏者に課せられる技術的難易度と音楽的要求の高さで知られています。
演奏時間は約40分。
協奏曲でありながらほとんどピアノは演奏しており、音数の多さからかなりの持久力も必要な作品です。
しかし難しいだけでなく、数あるピアノ協奏曲のなかでも高い人気をほこる名曲。
第1楽章に登場するカデンツァでは二つのパターンがあり難易度の違いはありませんが、とくに「大カデンツァ」と呼ばれているほうは、他の協奏曲に出てくるカデンツァのなかで最も壮大で情熱的だと感じます。
演奏者によるカデンツァの違いを聴き比べるのもこの曲の醍醐味かもしれません。
一つのテーマがさまざまな形に展開される第1楽章、切ない序奏から明るさを増す第2楽章、ロシア民謡風の活気がある第3楽章、それぞれラフマニノフらしい美しさと重厚な響き、壮大な構成を感じられる傑作です。
夜のガスパール 第3曲『スカルボ』Maurice Ravel

偉大なフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルの名作『夜のガスパール』は、3篇の詩をテーマにして作曲された非常に美しい作品。
この曲の難しさは、やはり表現にあると思います。
もちろん技巧的にも難易度は高く、とくに第3曲『スカルボ』は、ラヴェルが「バラキレフの『イスラメイ』を越えるほどの演奏技巧が必要」と言ったほど。
しかしそれだけでなく、ただ弾いただけではちゃんとした音楽にはならないため、しっかりと楽曲の真意を理解したうえで演奏する必要があります。
高い表現力を維持しながら弾くには、非常に難易度の高い楽曲といえるでしょう。
演奏者による特徴が出やすい作品でもあるので、ぜひ聴き比べてみてください。
【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(31〜40)
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンのピアノ曲。
1830年に完成し、1833年に改訂されたこの作品は、「これまで書かれた中で最も難しい曲」と言われるほどの難曲です。
交互に現れる和音や急速な単音のオクターブ、高度なクロマティシズムとシンコペーションなど、技巧的な要素が満載。
指の動きに富んだ構成で、正確なタッチと急速な指の交差が要求されます。
清澄で力強い音色が求められることから、著名なピアニストたちにとっても一種の挑戦。
華やかな外面的効果も狙っている作品のため、観客を魅了する演奏ができたときには、膨大な達成感が得られることでしょう。
技術を極めたいピアノ上級者の皆さん、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
練習曲 Op.10-2 Op.10-2 イ短調Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている名作『12の練習曲』。
今回はその中でも、こちらの『12の練習曲 Op.10-2』を紹介したいと思います。
演奏効果はそれほど大きくはない作品ですが、難易度は非常に高いことで知られています。
そんなこの作品のポイントは、なんといっても冒頭部分。
1指と2指で和音を抑えるため、残りの3~5指で他の部分を演奏しなければなりません。
以上のことから、先天的な手の大きさと指の柔らかさが求められる高難易度の楽曲として知られています。
ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」Ludwig van Beethoven

音楽史に燦然と輝く巨匠、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
彼が聴力を失いつつある頃に生み出した傑作、「ハンマークラヴィーア」は、壮大さと技術的な難易度から「ピアノソナタのエベレスト」とも称される作品です。
第1楽章の力強い開始から、悲哀に満ちた第3楽章、そして複雑なフーガで締めくくる第4楽章まで、まさに音楽の頂点を極めた作品。
技術的な難しさだけでなく深い感情表現も求められる、ピアニストにとって究極の挑戦となる1曲です。
壮大な規模と革新的な音楽表現は、聴く者も圧倒します。
練習曲 Op.25-6Frederic Chopin

いくつもの美しい名曲を作り上げてきたフランスの偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。
実は難曲を多く生み出してきた作曲家としても知られており、なかでもこちらの『12の練習曲 Op.25-6』は屈指の難易度をほこる作品です。
そんなこの作品の難しいポイントは、なんといっても右手3度和音のトリルと3度和音の半音階にあるでしょう。
ただでさえ難しい3度ですが、この作品では加えてドラマティックなメロディを左手で奏でなければなりません。
相当な難易度をほこりますが、どの作品を弾くうえでも必須の技術である指の独立を鍛えられるため、練習してみることをオススメします!
スペイン狂詩曲 作品254Franz Liszt

悪魔的に難しい楽曲を作ることで知られている偉大な作曲家、フランツ・リスト。
『ラ・カンパネラ』や『マゼッパ』といった難易度の高い作品を知っている方は多いと思います。
そんなフランツ・リストの作品でも、マイナーな高難易度の作品が、こちらの『スペイン狂詩曲』。
指の素早い動きや持久力が求められるのはもちろんのこと、全ての部で激しい跳躍も登場します。
それでいて軽やかに演奏しなければならないため、リストの作品でもトップクラスに難しい楽曲といえるでしょう。






