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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選

ピアノは指先や腕などの繊細な運動能力を巧みに使いながら、楽譜に書いてある指示とともに作曲家の意図を読み取り、ピアニスト自らの感性も表現しつつ非常に多くの音符を一人で奏でる楽器です。

美しく繊細な表現や熱情的でまるで打楽器のように鍵盤を弾くような曲も多く存在します。

今回は数あるピアノ作品の中から上級者、プロでも難しいと言われる作品をセレクトし紹介します。

一般的に難しいと言われている有名な作品から、演奏映えはしないけれど非常に難しいマイナーな作品までをピックアップしました。

ぜひチェックしてみてください!

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(11〜20)

ピアノ協奏曲第2番第1楽章Sergei Rachmaninov

01_ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番第1楽章(ピアノ:田中希代子)
ピアノ協奏曲第2番第1楽章Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第2番第1楽章』です。

ドラマ『のだめカンタービレ』でも披露され、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

ピアノだけではなくオーケストラと一緒に演奏するピアノコンチェルトですが、ラフマニノフ独特の甘いメロディーと、美しい旋律が良いですね。

オーケストラとの音のハーモニーも素晴らしく、音を紡いでいくような感じが魅力的な曲です。

ピアノパートは美しい一方で難易度はもちろん高いものがあります。

オーケストラと共演を夢見るピアニストはこぞってチャレンジしますが、技術だけではなく指揮者やオーケストラからのアプローチがないと難しいので単に弾くだけではなく音楽の環境的な良さも求められます。

指揮者に合わせて弾くという経験が出来るのもコンチェルトの醍醐味ですが、自分のテンポだけではいけないので合わせる難しさもあることでしょう。

超絶技巧練習曲 S.139 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第4曲 マゼッパ
超絶技巧練習曲 S.139 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

クラシック音楽史に燦然と輝く巨匠、フランツ・リストの代表作の一つがこの曲です。

若き日の15歳のときに生み出され、後に改訂を重ねて完成した本作。

ヴィクトル・ユーゴーの叙事詩に触発された壮大な物語を、超絶技巧を駆使して描き出しています。

鐘の音や馬の足音を模した音型、3段譜による複雑な構成など、技術的にも音楽的にも非常に難易度の高い作品となっています。

7分30秒ほどの演奏時間の中に、マゼッパの壮絶な冒険が凝縮されており、ピアノの技巧を極めたい方はもちろん、音楽で物語を表現する妙を味わいたい方にもオススメの1曲です。

超絶技巧練習曲 S.139 第5曲「鬼火」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第5曲 鬼火
超絶技巧練習曲 S.139 第5曲「鬼火」Franz Liszt

世界でも圧倒的に難しいピアノ曲として知られている作品『鬼火』。

偉大な作曲家、フランツ・リストが作曲した悪魔のような作品です。

この作品の難しさはなんといっても、圧倒的な音数の多さにあります。

とにかく速弾きが多く、鍵盤の飛びも激しいため、上級者でなければ弾くことすらかないません。

表現力よりも、テクニックや持久力などの基礎的な部分が求められるタイプの作品といえるでしょう。

テクニックの限界に挑みたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!

8つの演奏会用練習曲 作品40 第8曲:終曲Nikolay Kapustin

クラシックとジャズを見事に融合させたピアノ曲で、1984年に作曲された傑作です。

スウィングのリズムとクラシックの構造が織りなすアップテンポな楽曲は圧倒的な技巧性を持ち合わせています。

プレストで奏でられる爆発的なパッセージ、そこに巧みに組み込まれた複雑なジャズのハーモニーが絶妙なバランスで重なります。

まるで弾いているのが1人とは思えないほどの多彩な音色と緻密な表現力、そして決めの細かい指先のコントロールが必要な本作は、ヴィルトゥオーゾのピアニストでも唸る難易度を持っています。

ニコライ・カプースチンの音楽性が余すところなく詰まった、まさにピアノの極みともいえる一曲です。

高度な技術を持つピアノ愛好家や、伝統的な形式を大切にしながらも斬新な表現を求める音楽家にぜひおすすめしたい作品です。

エチュード作品10の12「革命」Frederic Chopin

『エチュード作品10の12「革命」』激しいはじまりから、いっきに駆け抜けてゆく音の嵐は、まさしく「革命」というタイトルにふさわしいフレデリック・ショパンを代表とする名曲です。

小柄なフレデリック・ショパンは手が小さいことを武器にして、細かく速い曲を得意としていたようです。

冒頭から早いパッセージに圧倒されそうですが、中には小学生からチャレンジして弾ける子もいるということから驚きです。

有名な曲ですが難易度は高いのでこれを弾ける子はかなりピアノが上手な方です。

自信を持ってください。

60の大練習曲 第60番 アレグロ・アッサイJean-Amédée Méreaux

19世紀フランスを代表する音楽作品の一つが、アルバム『60の大練習曲』の最終曲です。

この楽曲の見どころは、左手に配置されたオクターブ連打や両手の交差による目まぐるしい演奏の瞬間です。

ピアノの鍵盤を余すことなく使い切る、まさに大技巧の極みとも言えるでしょう。

本作は1855年に公開された作品で、同時代のピアニストたちを驚かせたことでも知られています。

急速なテンポと力強いリズムが特徴的で、まるで打楽器を演奏しているかのような迫力があります。

技巧派ピアニストの腕の見せどころとなる華麗な演奏は、観客を魅了する要素に満ちています。

高度な技術を持つピアニストや、挑戦的な練習曲を求めるクラシック音楽愛好家にぜひおすすめしたい一曲です。

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(21〜30)

60の大練習曲 第24番 「ブラヴーラ(勇壮に)」Jean-Amédée Méreaux

華麗で力強いピアノ演奏の極致を追求した作品です。

アルバム『60の大練習曲』からの一曲で、勇壮な演奏を要求する大作として知られています。

1855年に出版されたこの楽曲は、アレグロ・マエストーソのテンポで紡がれ、両手が同時に交差するパッセージや、急速な音階、広い跳躍など、演奏者に高度な技巧を要求します。

本作は、パリ音楽院でも教材として採用され、その芸術的価値は当時の音楽評論家アントワーヌ・マルモンテルから「クレメンティの『グラドゥス・アド・パルナッスム』に並ぶ重要性を持つ」と高く評価されました。

高い技術力を持つピアニストの方や、ピアノ演奏の新たな挑戦を求める方におすすめの一曲です。