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戦争や環境問題などさまざまな社会問題に踏み込んだ邦楽の名曲

世界には戦争や環境問題など、さまざまな社会問題が日々あふれています。

問題に対して一生懸命動く人もいれば、納得のいかない政策ばかりでやきもちさせられる、なんてこともありますよね。

この記事では、さまざまな社会問題に対しての思いを歌った曲を紹介します。

戦争反対、原爆の恐ろしさ、戦火にさらされる子供たち、環境問題で失われた自然、動物愛護など、あらゆる社会問題に踏み込んだ曲を集めました。

音楽を通じて、今一度世界が抱える社会問題に目を向けてみませんか。

戦争や環境問題などさまざまな社会問題に踏み込んだ邦楽の名曲(1〜10)

戦争と政治家ザ50回転ズ

ザ50回転ズ/『戦争と政治家』(2007)
戦争と政治家ザ50回転ズ

大阪ロックンロール少年院に収容されていたメンバーで結成された、という設定で活動している3ピースロックバンド、ザ50回転ズ。

2ndアルバム『50回転ズのビリビリ!!』に収録されている楽曲『戦争と政治家』は、オールドスクールな空気感を持ったアンサンブルが印象的なナンバーです。

戦争が誰によって、誰のために始まるのかを淡々と批判していくリリックは、繰り返す歴史の愚かさをシンプルかつ的確につづっていますよね。

キャッチーなメロディーでありながらも哀愁を感じさせる、平和への叫びを描いたロックチューンです。

世界平和NEW!SEKAI NO OWARI

SEKAI NO OWARIがインディーズ時代に世に問うた、痛烈なメッセージソングです。

「平和」という美しい言葉の裏にひそむ人間の身勝手さや偽善を、ファンタジックながらもダークな世界観で鋭く描き出しています。

平和を願いながら争いを繰り返し、自分たちの都合の良い「平和」のために他の生命を犠牲にする。

そんな人間の矛盾した姿に、胸が苦しくなります。

この楽曲は、2010年4月リリースの名盤『EARTH』に収録された、彼らの初期衝動が詰まった作品です。

私たちが信じる「正義」や「平和」は本当に正しいのかと、根源から揺さぶられるような感覚におちいるのではないでしょうか。

広島 愛の川NEW!作詞:中沢啓治作詩/作曲:山本加津彦

漫画『はだしのゲン』の作者、中沢啓治さんが遺した唯一の詩から生まれた荘厳な祈りの歌です。

原爆の悲しみと未来への願いを、広島の川の流れに浮かぶ無数のあかりに託したような情景が目に浮かびます。

この楽曲は、2014年6月に発売された作品で、毎年8月6日の原爆記念日には広島の平和イベントで合唱されるなど、平和の象徴として大切に歌い継がれています。

歴史に刻まれた記憶に静かに心を寄せ、平和の尊さを改めて考えたいときに聴いてみてほしい1曲です。

戦争や環境問題などさまざまな社会問題に踏み込んだ邦楽の名曲(11〜20)

サマータイム・ブルースRCサクセション

SUMMER TIME BLUES (原子力はもういらねぇ!)
サマータイム・ブルースRCサクセション

エディ・コクランの楽曲を忌野清志郎さんひきいるロックバンド、RCサクセションがカバーしたナンバー。

ロシアがソ連時代に起きた、チェルノブイリ原子力発電所事故の後に、原子力発電所の安全性や「日本の原発は安全です」といった広告やPR活動を痛烈に皮肉っている歌です。

世界中に笑顔をNEW!ウインズ平阪

反戦歌anti-war song「世界中に笑顔を」ウインズ平阪(歌詞付きMV)
世界中に笑顔をNEW!ウインズ平阪

国境や言葉の壁を越え、世界中が優しさと笑顔で満たされることを願う、壮大なメッセージソングです。

この楽曲は1993年9月に発売されたシングルで、吉野家のテレビCMソングとして全国のお茶の間に流れ、広く親しまれました。

争いを否定し、同じ地球に生きる者同士が愛し合えるという普遍的なテーマは、平和への祈りを込めた反戦歌としてピッタリ。

平阪佳久さんの澄み切った歌声と、希望を抱かせる美しいストリングスが織りなすサウンドは、まるで世界を優しく包み込むようです。

日々のニュースに心を痛めたとき、この曲が改めて平和の尊さを感じさせてくれるかもしれませんね。

平和の鐘が鳴るNEW!サザンオールスターズ

壮大な世界観で、平和への祈りを静かに、そして力強く歌い上げるサザンオールスターズの1曲です。

温かみと静けさをあわせ持つサウンドが、聴く人の心を優しく包み込みます。

作詞作曲を手掛けた桑田佳祐さんが、NHKのドキュメンタリー番組から着想を得たというこの楽曲。

悲しみを映す空の色から生まれた言葉を手がかりに、命の尊さや未来への夢が描かれています。

戦後70年という節目の年、2015年3月に公開されたアルバム『葡萄』に収録され、NHK放送90年イメージソングとしても親しまれました。

しあわせについてNEW!さだまさし

平和への強い祈りが込められた、さだまさしさんの叙情的なバラード。

静かなピアノと荘厳な弦楽の響きが印象的な作品です。

繰り返し投げかけられる「幸せですか」という問いは、平和な時代を生きる私たちの心に深く突き刺さりますね。

この楽曲は1982年5月に、沖縄戦の悲劇を描いた映画『ひめゆりの塔』の主題歌として世に出ました。

一方でダスキンのCMソングとしても親しまれ、その普遍的なメッセージが広く浸透。

当たり前の日常がどれほど尊いものか、改めて考えさせられる作品です。