【初心者向け】洋楽ポストロックの人気曲。おすすめの名曲まとめ
ポストロック、と呼ばれるジャンルの定義は曖昧ながら、従来のロックの枠組みを超えた実験的な音楽として世界的に注目を集めました。
ギターやドラムといった楽器編成はロックバンドと同じでありながらも独特のサウンドスケープと展開で、まるで映画のサウンドトラックのような広がりのある音楽性を持っていますし、大胆にエレクトロニクスを活用したバンドも多いですよね。
この記事では、現在も多くのバンドがその手法を取り入れ続けているポストロックという音楽ジャンルの中でも、本格的にジャンルが広まった90年代から00年代の代表的なバンドたちの人気曲や名曲を中心に、音楽の世界がぐっと広がるような作品をお届けします。
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【初心者向け】洋楽ポストロックの人気曲。おすすめの名曲まとめ(1〜10)
AtlasBattles

ニューヨークを拠点とする実験ロックバンド、バトルスのデビューアルバム『Mirrored』に収録されている楽曲。
2007年5月当時のリリースながら、今なお色褪せない革新性を持っています。
機械のように正確なドラムと、催眠的な反復フレーズが絡み合うサウンドは「難しそう」と思われるかもしれませんが、これこそが彼らの真骨頂ですよね。
ゲーム『LittleBigPlanet』の音楽にも起用されたので、知らずに耳にしていた方も多いかもしれません。
バトルスはさまざまなフィールドで活躍している凄腕のミュージシャンたちによるスーパーバンドで、現在はデュオ編成ですが00年代以降のポストロックシーンを語る上で欠かせない存在ですから、ぜひチェックしてみてくださいね。
Ascension DayTalk Talk

シンセポップで人気を博しながら、やがてポストロックの礎を築いたと評されるイギリスのバンド、トーク・トーク。
彼らが活動の最後に残したアルバム『Laughing Stock』に収録された、まさにジャンルの本質を体現するような楽曲です。
静寂の中、ジャズを思わせるドラムが響き渡り、やがて空間を引き裂くようなギターノイズが轟く展開は圧巻のひと言。
歌詞では昇天する日の光景が描かれているといわれ、静と動の極端な対比は、まるで魂の葛藤と解放のようです。
1991年当時にシングルとしても扱われた本作ですが、その制作はスタジオを暗幕で覆い、即興演奏を膨大な時間をかけて編集したのだそうです。
日常から離れ、じっくりと音楽の世界に没入したい。
そんな夜にぴったりの一曲といえるでしょう。
DCodeine

スロウコアというジャンルの礎を築いたアメリカのバンド、コーデイン。
彼らが1990年8月にリリースしたデビューアルバム『Frigid Stars LP』の収録曲で、バンドの世界観が凝縮されたような作品です。
この楽曲は、数秒以上にもなる大胆な音の「間」と、静寂を切り裂く硬質なギターサウンドが、息の詰まるような緊張感を生み出しています。
歌詞ではあらゆる努力が報われない無力感を歌いながらも、心の奥底で誰かに必要とされたいと願う切実な思いが痛いほど伝わってくる名曲です。
日常の喧騒を忘れ、じっくりと音楽の世界に浸りたい夜に聴くのにぴったりの一曲といえるでしょう。
【初心者向け】洋楽ポストロックの人気曲。おすすめの名曲まとめ(11〜20)
Breadcrumb TrailSlint

アメリカのケンタッキー州ルイビルで結成され、ポストロックの道を切り拓いた伝説のバンド、スリント。
彼らが1991年当時に残した名盤『Spiderland』の冒頭を飾る本作は、静寂と激情が交錯する、まるで一本の短編映画のような楽曲です。
囁くような語りから魂を絞り出す絶叫へと劇的に変化するボーカルは、聴く人の心を強く揺さぶりますよね。
カーニバルで占い師と出会う少年の物語が描かれていますが、その牧歌的な風景の裏には、青春時代の淡い不安や抗えない運命を感じさせる退廃的な美しさが潜んでいます。
2014年には本作のタイトルを冠したドキュメンタリー映画も公開されました。
日常の喧騒を忘れ、物語性の高い音楽の世界にどっぷりと浸りたいときに聴けば、きっと新たな発見があるはずです。
The Landlord Is DeadDo Make Say Think

カナダのインストゥルメンタル・バンド、ドゥ・メイク・セイ・シンクが2000年3月に発表したアルバム『Goodbye Enemy Airship The Landlord Is Dead』に収められた一曲。
言葉がないのに、まるで一本の映画を観ているかのような深い物語性を感じさせる感動的な作品です!
静謐なギターリフから始まり、そこにジャズのような管楽器やツインドラムの力強いリズムが重なっていく展開は、聴く人の心をぐっと掴みますよね。
本作はカナダ映画『A Simple Curve』の挿入歌にも起用されています。
1999年8月に行われた録音では、納屋の外で鳴くコオロギの声が偶然入り込み、独特の空気感を演出しているのも魅力ですよ。
何かにじっくり集中したい時や、豊かな音の世界に浸りたい夜のお供にぴったりの名曲です。
Golden HillTristeza

まるで音で描かれた風景画のように、繊細なサウンドスケープが心の奥まで染み渡る感動的な1曲です。
日本でも人気のジ・アルバム・リーフのJimmy LaValleさんが在籍してたことでも知られるバンド、トリステザが手掛ける本作は、バンド名が意味する「悲しみ」とは裏腹に、温かくもどこか物憂げな雰囲気に包まれていますよね。
幾重にも重なるギターのアルペジオと、優美なピアノの旋律が溶け合うことで、まるで夢の中を漂っているかのような幻想的な空間が生まれます。
この楽曲は1999年4月発売のデビューアルバム『Spine and Sensory』の冒頭を飾る作品で、今もなお多くのファンに愛されています。
静かな夜にじっくり音楽と向き合いたい時や、美しい景色を眺めながら過ごす休日のBGMにもオススメですよ。
SirenaDirty Three

ヴァイオリンがまるで歌うように物語を紡ぐポストロックはいかがですか。
オーストラリア出身のダーティー・スリーは、ヴァイオリン、ギター、ドラムだけで壮大な音世界を築くインストゥルメンタル・トリオです。
この楽曲は、1998年3月リリースの名盤『Ocean Songs』に収められた一曲で、海の怪物「セイレーン」がテーマになっています。
静寂から湧き上がるヴァイオリンの旋律は、聴く人を物語の奥深くへと誘うようで、寄せては返す波のようなドラムとギターの響きが、その世界観を一層深めているような気がします。
本作はオーストラリア映画『Praise』に使用されたことでも知られています。
静かな夜に耳を傾ければ、まるで短編映画を観ているかのような気分を味わえるはずですよ。