恐ろしい音楽のススメ~実は怖いあの曲
聴いただけでぞくっとしてしまうような、恐怖を感じてしまう作用を持つのも音楽という芸術ジャンルの側面ですよね。
今回の記事では、怖い音楽をテーマに掲げてさまざまな音楽をピックアップ。
定番のホラー映画のテーマ曲からクラシック音楽を中心として、ロックやポピュラー音楽なども含めて幅広く選曲しています!
聴いているだけではとくに怖いと感じられない楽曲も、実は楽曲の背景を知れば途端に怖くなってしまう……そんな発見があるかも?
ぜひチェックしてみてくださいね。
恐ろしい音楽のススメ~実は怖いあの曲(21〜30)
The Shining ThemeWendy Carlos

スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督のホラー映画「シャイニング」のテーマソングです。
小説を書いているうちに精神に異常をきたした主人公を演じるジャック・ニコルソンの怪演を彩るのは、シンセサイザーでバッハを演奏して絶賛を得たウェンディ・カルロス。
クラシックの素養とシンセサイザーの不気味な効果が、映画にマッチしています。
Chrome Plated Megaphone of DestinyFrank Zappa & The Mothers of Invention

アメリカの奇才ギタリスト、フランク・ザッパが、「変身」、「審判」などの不条理小説で有名なチェコ人作家フランツ・カフカの短編「流刑地にて」をモチーフに制作した曲。
人間の心の中を描いた、シュールレアリスム的音楽であり、聴いていると不安な気持ちになっていきます。
最も怖いのは人間の潜在意識なのかと思わせる怪演です。
MVも不気味。
恐ろしい音楽のススメ~実は怖いあの曲(31〜40)
In the House, In a HeartbeatJohn Murphy

2002年のイギリス映画「28日後…」のテーマソング。
脳を侵すウイルスによって人々が凶暴化し、荒廃した街を舞台に、生き残った人々の人間模様を描くダニー・ボイル監督作品です。
音楽は全編ジョン・マーフィーが担当、ピアノとギターの音色が主のシンプルなメロディですが、荒廃し、人がいなくなったロンドンの街並を良く表しています。
Grim Grinning GhostsBuddy Baker

ディズニーランド内のアトラクション「ホーンテッドマンション」で流れているテーマ。
手掛けたのは「くまのプーさん」などディズニー音楽を多く担当したバディ・ベイカー。
999人の幽霊が住む屋敷というアトラクションの設定にばっちり合った音楽で、懐かしい思い出が蘇る人も多いでしょう。
カントリーミュージックをベースにするというアイディアもとてもおもしろい曲です。
Hello ZeppCharlie Clouser

アメリカの2004年のサイコ・スリラー映画「Saw」のテーマソング。
殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた二人が、脱出を図るという内容で、残虐なシーンと意表をつくストーリーが話題となりました。
曲は、インダストリアル・ロックを基に、ストリングスによって緊張を煽るサスペンスの味付けで、映画を観てから聴くと、ジグソウから逃げているようなドキドキ感が味わえます。
Solaris ThemeEdward Artemiev

アンドレイ・タルコフスキー監督のロシア映画「惑星ソラリス」のメインテーマ。
旧ソ連の電子音楽の祖と呼ばれるエドゥアルド・アルテミエフが音楽を担当しています。
この曲は、バッハの「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ(BMV639)」を電子楽器で演奏したもので、厳しくも不気味な旋律が、人間の心の闇が具現化してしまうという映画の内容によく合っています。
Dead and BuriedJoe Renzetti

1980年のゾンビ・ホラー映画「ゾンゲリア」のメインテーマ。
映画はゲイリー・A・シャーマンを監督に、「エイリアン」や「バタリアン」のダン・オバノンが脚本を手掛けた知る人ぞ知る作品。
この作品のゾンビは、いわゆる襲うゾンビではないゾンビ。
音楽も怖いというよりは、古き良きサスペンス映画を思わせる哀愁漂う曲ですが、映画を観てからだと背筋がゾクっとします。