実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌
童謡といえば、保育園や幼稚園で子供たちが歌うかわいらしい歌というイメージが強いですよね。
しかし、なかには歌詞をすべて聴くと背筋が凍りついてしまうような恐ろしい曲があるのをご存じでしたか?
この記事では、実は歌詞を深掘りすると怖い童謡を集めてみました。
ただ怖いだけではなく、興味深い曲の背景も知れるので「そういえば歌詞の意味がわからない」「子供の頃から気になっていた」そんな童謡がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!
実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(1〜10)
ロンドン橋イギリス民謡

世界中で親しまれている、イギリス生まれの伝承歌。
橋が崩れてしまう様子を歌った明るいメロディは、多くの人が一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、その歌詞の背景には、橋の建設のために人を犠牲にする「人柱」の恐ろしい伝説がひそんでいると言われています。
繰り返される「My fair lady」という優雅な響きが、実はいけにえにされた女性を指すという解釈もあるのだそう……本作の印象が一変しますね。
歴史ミステリーや歌に秘められた物語に興味がある方に、ぜひ深く味わっていただきたい作品です。
ドナドナイディッシュ民謡

荷馬車で運ばれる子牛のもの悲しい情景が目に浮かぶ外国の民謡。
哀愁あるメロディにのせて、決められた運命に抗えない子牛と、空を自由に舞うツバメが対照的に描かれているのが、聴き手の心を揺さぶるポイントですね。
実はこの歌、背景には迫害の歴史があり、自由への渇望が表現されているとも言われているんです。
1940年に舞台劇で披露された本作ですが、日本では1966年にNHKの番組『みんなのうた』で放送されて以降、広く知られるようになりました。
悲しい歴史に思いをはせることで、作品の本当の意味が見えてくるのではないでしょうか?
うさぎとかめ作詞:石原和三郎/作曲:納所弁次郎

はじめから終わりまでしっかりとしたストーリーになっている『うさぎとかめ』。
作詞を石原和三郎さん、作曲を納所弁次郎さんが手がけたこの歌は、誰もが知る教訓物語ですね。
でも歌詞をよく聴くと、うさぎが急にかめを見下したり、勝ったカメが最後にチクリと皮肉を言ったりと、登場人物たちのちょっぴり黒い一面にも気づきます。
単純な教訓だけでなく、言葉の裏にある本当の意味を想像できるのもこの曲おもしろいところ。
「どうしてこんなことを言ったのかな?」と物語の背景を話し合いながらイメージをふくらませていくと、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
ねこふんじゃった作曲者不詳

世界中で親しまれている軽快なピアノ曲に、作詞家の阪田寛夫さんが歌詞を手掛けた本作。
猫を踏んでしまった主人公が猫をしかりつけ、最後には空の彼方へ飛んでいってしまうという、少し不思議な物語が展開します。
ブラックユーモアを感じさせる結末ですが、物語として楽しくおぼえられるのもこの曲の良いところ。
ただ、もしも動物虐待が大きな問題となっている現代に生まれていたとしたら……いくら可愛らしいメロディでも、社会が受け入れなかったかもしれませんね。
おつきさんいくつわらべうた

月とののどかな問いかけで幕を開ける、一見かわいらしいわらべうた。
でも物語を最後まで聴くと、その残酷な結末に思わずゾッとしてしまいます。
お使いに出た女性の失敗談かと思いきや、最終的に油を舐めた犬が太鼓の皮にされてしまうという、なんとも恐ろしい展開。
この歌の無邪気な調子と歌詞のギャップが、不気味さをかもしだしているのかもしれません。
背景を知った今、改めて聞いてみてください。
「なぜ?」「どうしてそんな……」といろいろな想像が浮かぶはずです。
かごめかごめわらべ歌

鬼を囲んでその周りを歌いながら回り、歌を歌い終わった時点で鬼が自分の真後ろにいる人を当てるという子供遊び。
さまざまな地方で微妙に歌詞や解釈が違う童謡であることから、逸話や都市伝説も数多く存在していることでも知られていますよね。
その中にはしゅうとによって突き飛ばされた妊婦や監視された環境から抜け出せない遊女といったイメージのしやすいものから、徳川埋蔵金の所在が隠されているというものまで、もはや起源を知ることすら困難と言われています。
伝承や言い伝えが多いとされる童謡の中でも、とくにメジャーで謎の深い童謡です。
てるてる坊主作詞:浅原鏡村/作曲:中山晋平

絶対に晴れてほしいときにつるす白い布や紙で作った人形を歌った童謡。
遠足や運動会の前日など、幼少期に願いを込めて軒先や窓際につるしながら歌ったという方も多いのではないでしょうか。
その起源は諸説あり、日本では雨乞いに失敗したお坊さんが首を切られ、その首を白い布に包んでつるしたところよく晴れたことが3番の歌詞を意味していると言われています。
また、中国では人柱としての伝説も残っているなど、かわいらしいメロディーからは想像もつかない伝承が恐怖をあおる童謡です。