実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌
童謡といえば、保育園や幼稚園で子供たちが歌うかわいらしい歌というイメージが強いですよね。
しかし、なかには歌詞をすべて聴くと背筋が凍りついてしまうような恐ろしい曲があるのをご存じでしたか?
この記事では、実は歌詞を深掘りすると怖い童謡を集めてみました。
ただ怖いだけではなく、興味深い曲の背景も知れるので「そういえば歌詞の意味がわからない」「子供の頃から気になっていた」そんな童謡がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!
実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(11〜20)
きゃーろのめだまわらべうた

一度聴いたら忘れられない、少し不思議な歌詞が印象的なわらべうた『きゃーろのめだま』。
子供のいたずら心や好奇心が歌われており、わらべうたとして各地で歌われていますが、内容は「かえるの目玉にお灸をすえる」というなんとも残酷なもの。
もはやいたずらのレベルではなく、よくよく意味を考えると非常に恐ろしい歌であることがわかります。
しかし、手遊びにもピッタリの陽気なリズムで、子供たちにとっても親しみやすい作品であるのは確か。
「昔の子供たちの無邪気な一面」として受け止めつつ、目の前の子供たちには命の大切さを伝えていきたいですね。
おちゃらかほいわらべ歌

シンプルな歌詞と軽快なリズムが特徴の、日本の伝統的な手遊び歌。
向かい合って手をつなぎ、歌いながらじゃんけんを楽しんだことのある方も多いのではないでしょうか?
実はこの『おちゃらかほい』、一説では、家が貧しく、お金を稼ぐために身売りせざるを得なかった遊女たちの姿を描いているともいわれています。
無邪気な子供の歌かと思いきや、そこには悲しい物語が……。
しかし、リズム感や協調性を育むのにピッタリなので、子供たちと手遊びする際は、深い意味については触れずに楽しみましょう。
あんたがたどこさわらべ歌

おなじみのわらべ歌ながら、深い歴史的背景を持つこの楽曲。
単純で愛らしいメロディの裏側には、驚くべき物語が隠されています。
江戸時代末期から明治時代初期に生まれたとされるこの曲は、戊辰戦争や飢饉といった社会的背景を反映しているともいわれています。
子供たちの遊び歌として伝承されてきましたが、実は大人の世界の縮図ともいえるのです。
ボール遊びに合わせて歌うのもオススメですが、日本の歴史や文化に興味のある子供には、その歌詞に込められた意味を伝えてあげるのもよいのではないでしょうか。
線路は続くよどこまでもアメリカ民謡

19世紀後半にアメリカで生まれた民謡『線路は続くよどこまでも』。
日本では、NHK『みんなのうた』で流れていたのを記憶している方もいらっしゃるはず。
野山を越えてどこまでも旅をする、希望に満ちた歌という印象が強いですよね。
しかし、原曲は過酷な鉄道工事にたずさわる人々の労働歌だったのだそうです。
働き詰めで力尽きる様子や、恋人の不貞を暗示するような衝撃的な歌詞も存在したといいます。
この事実を知ってしまうと、陽気なメロディが、かえって不気味な響きを帯びて聴こえてくるから不思議です。
こぎつねドイツ民謡

ドイツ民謡を原曲とし、日本では秋の唱歌として親しまれている『こぎつね』。
誰もが一度は歌ったことがあるといっても過言ではない、おなじみの1曲ですね。
この曲のおもしろいところは、日本語詞と原曲のドイツ語詞で描かれる世界が全く違う点にあります。
愛らしいこぎつねがお化粧をする日本語詞に対し、原曲は盗みをいましめる教訓的な物語。
その背景を知ってから聴き直すと、どこか哀愁を帯びたメロディがより深く心に響くのではないでしょうか?
国や文化による歌詞の違いを親子で話し合ってみるのも、この曲の奥深い楽しみ方としてオススメですよ!
りんごのひとりごと作詞:武内俊子/作曲:河村光陽

愛らしいリンゴの独白が描かれた『りんごのひとりごと』。
軽快なメロディで親しまれていますが、歌詞にはどこかもの悲しさがただよいます。
北国から汽車で運ばれ、故郷のおじいさんを思う姿が、実は都会へ出稼ぎに来た娘の境遇と重なるという解釈もあるようです。
この歌が作詞家の武内俊子さんの闘病中に生まれたと知ると、歌詞に込められた郷愁が一層胸にせまるかもしれません。
背景を知ってから聴き直すと、いつもの童謡がまったく違う物語に見えてくるはず!
ぜひそのギャップを味わってみてくださいね。
実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(21〜30)
とおりゃんせわらべ歌

埼玉県や神奈川県の神社が発祥と言われ、江戸時代に歌詞が成立したとみられている遊び歌。
幼少期の遊戯で使われるほか、地域によっては音響信号機のメロディーとして使われているため聴きなじみのある方も多いのではないでしょうか。
その影を感じさせる歌詞やマイナー調の旋律から、神隠しや人柱をイメージさせる都市伝説も根強いですよね。
さらに、被差別部落への一本道を指すとする説まで存在するなど、わらべうたでありながら際立った不気味さを感じさせる童謡です。