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実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌

童謡といえば、保育園や幼稚園で子供たちが歌うかわいらしい歌というイメージが強いですよね。

しかし、なかには歌詞をすべて聴くと背筋が凍りついてしまうような恐ろしい曲があるのをご存じでしたか?

この記事では、実は知らない怖い童謡を集めてみました。

ただ怖いだけではなく、興味深い曲の背景も知れるので「そういえば歌詞の意味がわからない」「子供の頃から気になっていた」そんな童謡がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!

実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(1〜20)

いとまきのうた作詞:香山美子/作曲:小森昭宏

手遊びしながら歌う『いとまきのうた』。

香山美子さんが作詞、小森昭宏さんが作曲したこの曲は、デンマークの民謡『靴屋のポルカ』をもとに生まれました。

本作は、こびとさんの家に向かう様子を描写し、子供たちの想像力をかき立てる内容となっています。

歌詞に関しては複数の解釈がありますが、「後半部分は、落とし穴でこびとさんを捕まえてスープの具材にしてしまった」と捉えられる場合もあるようです。

あなたはどう思いますか?

ぜひ、耳にする機会の少ない後半の歌詞にも注目してみてください!

雀の学校作詞:清水かつら/作曲:弘田龍太郎

『雀の学校』というタイトルや、歌詞に含まれる鳴き声からは、小さなすずめたちが集まるかわいらしい様子が連想されます。

しかし、よく読んでみると、すずめの先生ムチを振るい、生徒たちが一緒に鳴くという、なんとも恐ろしい内容が浮き彫りに。

集団行動や規律を強調しているとされていますが、冷静に考えると非常に過激なシーンといえるかもしれません。

1922年2月の『少女号』で初めて発表され、以来広く親しまれてきた本曲。

童謡としてみんなで楽しく歌うときには、あまり意味を深く追求しない方がよいかも……。

とおりゃんせわらべ歌

とおりゃんせ(通りゃんせ) 【童謡・唱歌】歌詞付き
とおりゃんせわらべ歌

埼玉県や神奈川県の神社が発祥と言われ、江戸時代に歌詞が成立したとみられている遊び歌。

幼少期の遊戯で使われるほか、地域によっては音響信号機のメロディーとして使われているため聴きなじみのある方も多いのではないでしょうか。

その影を感じさせる歌詞やマイナー調の旋律から、神隠しや人柱をイメージさせる都市伝説も根強いですよね。

さらに、被差別部落への一本道を指すとする説まで存在するなど、わらべうたでありながら際立った不気味さを感じさせる童謡です。

あめふり作詞:北原白秋/作曲:中山晋平

あめふり♪【童謡】あめあめ ふれふれ かあさんが
あめふり作詞:北原白秋/作曲:中山晋平

詩人・北原白秋さんによる作詞と、数多くの流行歌を制作した作曲家・中山晋平さんの作曲により生まれた童謡。

日本の歌百選にも選ばれた楽曲で、歌詞どおりの無邪気さがイメージできる軽快なメロディーを覚えているという方も多いのではないでしょうか。

実は病気の母を待つ子供の姿を描いているという都市伝説が存在し、5番まである歌詞の3番意向を口にすると呪われると言われています。

学校でもすべての歌詞を歌うことが禁止されているという逸話まである、明るいイメージからは想像もできないうわさを持つ童謡です。

はないちもんめ作詞:椎名慶治/作曲:椎名慶治、山口寛雄

二つのグループに分かれて歌を歌い、メンバーを取り合う子供遊び。

漢字では「花一匁」と書き、匁は江戸時代の銀貨の単位を示すことから、表向きには江戸時代の花の売買を表現して童謡と言われています。

しかし、花は若い女性を表す隠語であることから、「かって嬉しい」は安く買えたことを喜んでいる表現で、「まけて悔しい」は値段をまけて買いたたかれたことを示すという都市伝説があることをご存じでしたでしょうか。

口減らしが多かったとされる時代背景を感じさせる、無邪気な子供の声で歌うほど怖さを感じる童謡です。

金魚作詞:北原白秋/作曲:成田為三

子供の愛情と残虐性が混在した歌詞が背筋を凍らせる、詩人・北原白秋さんの作詞による童謡。

歌詞の意味そのままに、大好きな母親が帰ってこないことへの寂しさと、それを紛らわすように金魚を殺していく描写がホラーテイストとなっていますよね。

大人であれば寂しさを紛らわす手段もあれば自分で探しにいくこともできますが、待つことしかできない子供の小さい世界の中で起こっている心情の不安定さは、その文章だけで「残酷だ」と断罪してしまうのは浅はかではないかと考えさせられるのではないでしょうか。

良くも悪くも子供らしさが表現されている、怖いというだけでは片付けられない奥深い童謡です。