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実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌

童謡といえば、保育園や幼稚園で子供たちが歌うかわいらしい歌というイメージが強いですよね。

しかし、なかには歌詞をすべて聴くと背筋が凍りついてしまうような恐ろしい曲があるのをご存じでしたか?

この記事では、実は歌詞を深掘りすると怖い童謡を集めてみました。

ただ怖いだけではなく、興味深い曲の背景も知れるので「そういえば歌詞の意味がわからない」「子供の頃から気になっていた」そんな童謡がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!

実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(21〜40)

金魚作詞:北原白秋/作曲:成田為三

子供の愛情と残虐性が混在した歌詞が背筋を凍らせる、詩人・北原白秋さんの作詞による童謡。

歌詞の意味そのままに、大好きな母親が帰ってこないことへの寂しさと、それを紛らわすように金魚を殺していく描写がホラーテイストとなっていますよね。

大人であれば寂しさを紛らわす手段もあれば自分で探しにいくこともできますが、待つことしかできない子供の小さい世界の中で起こっている心情の不安定さは、その文章だけで「残酷だ」と断罪してしまうのは浅はかではないかと考えさせられるのではないでしょうか。

良くも悪くも子供らしさが表現されている、怖いというだけでは片付けられない奥深い童謡です。

指切りげんまん

指切りげんまん 嘘ついたら 針・・・【Japanese Pinky Swear / Promise】
指切りげんまん

誰かと約束するときに、その約束を必ず守るという誓いを込めて指を絡め合わせること。

幼少期から多くの方が当たり前のように歌ってきた曲ですが、実は歌詞をそのまま読んでも怖いフレーズが多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、指切りげんまんは「指切り拳万」と書き、拳万とは数千数万の拳で殴ることという意味があることから約束を破ったら指を切られた上に何千発も殴られ、さらに針を千本飲ませる、という意味がありました。

約束や規律を破ることが当時いかに大切なことだったかがうかがえる、現代では考えられないほどの恐怖を感じさせる童謡です。

赤い靴作詞:野口雨情/作曲:本居長世

♪赤い靴 – Akai Kutsu|♪赤いくつ はいてた 女の子【日本の歌・唱歌】
赤い靴作詞:野口雨情/作曲:本居長世

横浜のシンボルとして現代でも幅広く知られている童謡。

その歌詞の内容や寂しげなメロディー、そして時代背景などから人身売買をイメージされることも多い楽曲として知られていますよね。

しかし実は生活苦からアメリカ人宣教師の夫妻の養女として幸せになってほしいという母の願いと、渡米前に結核によって児童養護施設で亡くなってしまった女の子を歌った実話というものが定説として言い伝えられています。

歌詞の解釈には数々の議論が存在しますが、その美しく哀愁をまとったメロディーが時代を越えて愛されている童謡です。

はないちもんめ作詞:椎名慶治/作曲:椎名慶治、山口寛雄

二つのグループに分かれて歌を歌い、メンバーを取り合う子供遊び。

漢字では「花一匁」と書き、匁は江戸時代の銀貨の単位を示すことから、表向きには江戸時代の花の売買を表現して童謡と言われています。

しかし、花は若い女性を表す隠語であることから、「かって嬉しい」は安く買えたことを喜んでいる表現で、「まけて悔しい」は値段をまけて買いたたかれたことを示すという都市伝説があることをご存じでしたでしょうか。

口減らしが多かったとされる時代背景を感じさせる、無邪気な子供の声で歌うほど怖さを感じる童謡です。

シャボン玉作詞:野口雨情/作曲:中山晋平

童謡 シャボン玉 (野口雨情作詞・中山晋平作曲・山田榮一編曲) 珍しいニ番入り
シャボン玉作詞:野口雨情/作曲:中山晋平

大正時代に仏教児童雑誌『金の塔』にて歌詞が発表された、詩人・野口雨情さん作詞による唱歌。

賛美歌のテイストを感じさせるどこか幻想的なメロディーは、幼少期に多くの方が口ずさんだことがあるのではないでしょうか。

よう逝してしまった我が子への鎮魂歌として制作されたと言われている歌詞は、その意味をふまえて読むことで違った情景が目に浮かびますよね。

受け止めきれない感情を歌に乗せるという本来の歌の役割を感じさせる、未来まで残したい童謡です。