実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌
童謡といえば、保育園や幼稚園で子供たちが歌うかわいらしい歌というイメージが強いですよね。
しかし、なかには歌詞をすべて聴くと背筋が凍りついてしまうような恐ろしい曲があるのをご存じでしたか?
この記事では、実は歌詞を深掘りすると怖い童謡を集めてみました。
ただ怖いだけではなく、興味深い曲の背景も知れるので「そういえば歌詞の意味がわからない」「子供の頃から気になっていた」そんな童謡がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!
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実は怖い童謡。聴くとゾッとする子どもの歌(31〜40)
赤とんぼ作詞:三木露風/作曲:山田耕筰

映画『ここに泉あり』や『夕やけ小やけの赤とんぼ』の挿入歌としても使用されている、ヨナ抜き音階を使った郷愁感にあふれる童謡。
作詞を務めた随筆家・三木露風さんの幼少期の記憶をベースに生まれた楽曲で、両親の離婚後に自分を育ててくれたお手伝いさんがお嫁に行ってしまった情景が描かれています。
都市伝説ではお手伝いさんは結婚したのではなく人身売買で売られてしまったとか、赤とんぼとは戦闘機「零戦」のことだとか、当時の時代背景をイメージさせるものが多いですが、実話だけでもじゅうぶんに切ないですよね。
日本の歌百選にも選定された、日本人であれば誰もが知る叙情的な童謡です。
森のくまさんアメリカ民謡

作詞作曲が不明のアメリカ民謡をベースとし、アメリカではスカウトソングとして歌われてきた童謡。
幼少期に聴いて「逃げろと言うならなぜ追いかけてくるのか」など、さまざまな疑問を感じられた方も多いのではないでしょうか。
オリジナルの歌詞には日本語詞に登場する耳飾りを届けるという描写はありませんが、逃げろと言いながら追いかけてくるというベースは変わらないため、サディスティックな熊に出くわしたという意味で受け取られることも多いようです。
誰もが幼少期に一度は歌ったであろう童謡でありながら、謎も多い楽曲です。
不思議なポケット作詞:まど・みちお/作曲:渡辺茂

子供の無邪気な願いを歌にしていることで知られている、ポップなメロディーが特徴的な童謡。
実際にビスケットやクッキーの入ったポケットをたたき、1枚を割ることで歌詞を再現したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歌詞が生まれた1954年は戦後であり、子供にとって貴重なお菓子であったビスケットが増えてほしいという願望と、そんなもの存在しないという現実に揺れる幼ごころが描かれた歌詞は、リアルな時代背景を投影しているようですよね。
戦争の犠牲者はいつも弱い者だという普遍的な現実を教えてくれる、本当の意味とともに語り継いでほしい童謡です。
メトロポリタン美術館作詞・作曲:大貫妙子

音楽番組『みんなのうた』において1984年の放送以来何度も再放送されている、シンガーソングライター・大貫妙子さんの楽曲。
アメリカの児童小説『クローディアの秘密』から着想を得て制作された楽曲で、かわいらしいメロディーとあやしげなアレンジがキャッチーですよね。
不気味さを感じさせる映像と最終的に絵に閉じ込められるという結末から多くの方が怖いイメージを持っていますが、終始ポップな空気感と「好きな場所にずっといたい」という主人公の気持ちを踏まえて聴くと、また違った印象を受けるのではないでしょうか。
子供にとってはトラウマソングかもしれませんが、大人になってから改めて聴いてみてほしいキュートなナンバーです。
道成寺

和歌山県・道成寺に残されている安珍・清姫伝説をベースとした手まり歌。
一般的に明るいイメージがある手まり歌とは違った重苦しく不気味なメロディーが耳に残りますよね。
僧の安珍に裏切られた清姫が蛇となり、道成寺で鐘ごと焼き殺したという伝承が歌われている内容は、いつの時代でも女性を怒らせたら怖いということを教えてくれているのではないでしょうか。
悲恋と情念がテーマの内容でありながら子供をつうじて後世に語り継がれているという文化も恐怖を感じさせる、仏教説話として知られる歌です。
おわりに
怖い童謡をご紹介しました。
怖いと気づかずに歌っていた曲も多かったのではないでしょうか?
かわいらしい童謡のイメージが少し変わってしまったかもしれませんね。
しかし、歌詞の本当の意味や逸話を知ることで、別の角度から曲を楽しめ、興味の幅も広がります。
ぜひこの機会に童謡について、いろいろと調べてみてはいかがでしょうか?