実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌
子どもの頃に何気なく口ずさんでいた童謡やわらべうた、その歌詞の意味を大人になってから改めて読み解くと、背筋がぞくっとするような怖い解釈が隠されていることをご存じでしょうか。
よく知られたメロディの裏に潜む都市伝説や、時代背景から浮かび上がる不穏なメッセージは、一度知ると童謡の聴こえ方がまるで変わってしまいます。
本記事では、意味が怖いと語り継がれている童謡やわらべうたを取り上げ、その歌詞に込められた謎をひも解いていきます。
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実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌(21〜30)
はないちもんめ作詞:椎名慶治/作曲:椎名慶治、山口寛雄

二つのグループに分かれて歌を歌い、メンバーを取り合う子供遊び。
漢字では「花一匁」と書き、「匁」は江戸時代の銀貨の単位を示すことから、表向きには江戸時代の花の売買を表現して童謡と言われています。
しかし、花は若い女性を表す隠語であることから、「かって嬉しい」は安く買えたことを喜んでいる表現で、「まけて悔しい」は値段をまけて買いたたかれたことを示すという都市伝説があることをご存じでしたでしょうか。
口減らしが多かったとされる時代背景を感じさせる、無邪気な子供の声で歌うほど怖さを感じる童謡です。
グリーングリーン作詞・作曲:バリー・マクガイア/ランディ・スパークス

明るいメロディと合唱曲の定番として知られている、バリー・マクガイアさんとランディ・スパークスさんが手がけたフォークソング。
子供の頃に父親との対話を描いた歌詞を歌った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
The New Christy Minstrelsにより1963年6月に発売されたシングルが原曲ですが、日本で広まった歌詞は父親が二度と帰ってこないことを暗示しており、戦争や死別を連想させるとして怖がられることも多いようです。
アルバム『Ramblin’』に収録され、映画『哀しい気分でジョーク』やゲーム『ちびロボ!』のCMにも使用された本作。
陽気な曲調の裏に隠された悲しい別れの物語を知ると、ただの楽しい歌では済まされない奥深い一曲です。
実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌(31〜40)
かあさんの歌作詞・作曲:窪田聡

作詞作曲を務めた窪田聡さんが、戦後の貧しい時代に故郷の母を想って書かれたという童謡。
一聴すると母の温かい愛情を歌った美しい曲ですが、深夜の手仕事や寒さに耐える痛々しい手の描写から、老いた母が身を削る過酷な現実が浮かび上がり、その重みにゾッとした方も多いのではないでしょうか。
1956年2月に発表された本作は、1962年2月にNHK『みんなのうた』で放送されたことで広く浸透しました。
ペギー葉山さんやダークダックスなどの歌唱で知られていますが、都会で暮らす子供の罪悪感と孤独に耐える母の情念が入り混じった世界観は、大人になって初めて理解できる怖さを含んでいますよね。
美談の裏にある貧困という現実を突きつける、涙なしには聴けない童謡です。
金魚作詞:北原白秋/作曲:成田為三

子供の愛情と残虐性が混在した歌詞が背筋を凍らせる、詩人・北原白秋さんの作詞による童謡。
歌詞の意味そのままに、大好きな母親が帰ってこないことへの寂しさと、それを紛らわすように金魚を殺していく描写がホラーテイストとなっていますよね。
大人であれば寂しさを紛らわす手段もあれば自分で探しにいくこともできますが、待つことしかできない子供の小さい世界の中で起こっている心情の不安定さは、その文章だけで「残酷だ」と断罪してしまうのは浅はかではないかと考えさせられます。
良くも悪くも子供らしさが表現されている、怖いというだけでは片付けられない奥深い童謡です。
証城寺の狸囃子作詞:野口雨情/作曲:中山晋平

1924年に発表されたこの曲は、たぬきがおなかをポンポコとたたいている姿が思い浮かぶ楽しい曲に思えますよね。
しかし、実は作詞をした野口雨情さんは、狸囃子という怪談をもとに歌詞を書いたんだとか。
どこからともなくお囃子の音が聞こえてくるんだそうで、音のする方へ歩いていってもその音の正体はわかりません。
そして音の正体を探しているうちに、気づけば知らないところまできてしまっているというのが狸囃子のお話です。
そんな怖い怪談がもとになっているとは思いもよらない、軽快なリズムが楽しげな曲調ですね。
指切りげんまん

誰かと約束するときに、その約束を必ず守るという誓いを込めて指を絡め合わせること。
幼少期から多くの方が当たり前のように歌ってきた曲ですが、実は歌詞をそのまま読んでも怖いフレーズが多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、指切りげんまんは「指切り拳万」と書き、拳万とは数千数万の拳で殴ることという意味があることから約束を破ったら指を切られた上に何千発も殴られ、さらに針を千本飲ませる、という意味がありました。
約束や規律を破ることが当時いかに大切なことだったかがうかがえる、現代では考えられないほどの恐怖を感じさせる童謡です。
浦島太郎作詞:乙骨三郎/作曲:三宅延齢

1911年6月に国定教科書で発表されたこの曲は、亀を助けて竜宮城で過ごす夢のような物語が思い浮かぶ有名な曲に思えますよね。
しかし、実は作詞の乙骨三郎さんと作曲の三宅延齢さんが手がけた本作は、玉手箱を開けた瞬間に老人へ変わる残酷な結末を描いています。
楽しい宴から戻ると知っている人はおらず、開けてはいけない箱を開けてしまう絶望感は計り知れません。
そして帰る家も失って途方に暮れるというのが、この歌で語られる救いのないお話です。
そんな悲劇的な結末が教科書を通じて全国に広まったとは思いもよらない、軽快な旋律が逆に切なさを誘う曲調ですね。



