実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌
子どもの頃に何気なく口ずさんでいた童謡やわらべうた、その歌詞の意味を大人になってから改めて読み解くと、背筋がぞくっとするような怖い解釈が隠されていることをご存じでしょうか。
よく知られたメロディの裏に潜む都市伝説や、時代背景から浮かび上がる不穏なメッセージは、一度知ると童謡の聴こえ方がまるで変わってしまいます。
本記事では、意味が怖いと語り継がれている童謡やわらべうたを取り上げ、その歌詞に込められた謎をひも解いていきます。
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実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌(41〜50)
浦島太郎作詞:乙骨三郎/作曲:三宅延齢

1911年6月に国定教科書で発表されたこの曲は、亀を助けて竜宮城で過ごす夢のような物語が思い浮かぶ有名な曲に思えますよね。
しかし、実は作詞の乙骨三郎さんと作曲の三宅延齢さんが手がけた本作は、玉手箱を開けた瞬間に老人へ変わる残酷な結末を描いています。
楽しい宴から戻ると知っている人はおらず、開けてはいけない箱を開けてしまう絶望感は計り知れません。
そして帰る家も失って途方に暮れるというのが、この歌で語られる救いのないお話です。
そんな悲劇的な結末が教科書を通じて全国に広まったとは思いもよらない、軽快な旋律が逆に切なさを誘う曲調ですね。
さるかに合戦作詞:大村主計/作曲:河村光陽

昔話の残酷な敵討ちを軽快なリズムに乗せた、詩人・大村主計さんの作詞、作曲家・河村光陽さんの作曲による童謡。
親を殺された子供たちが仲間と協力して敵を討つという、歌詞の内容は徹底的な報復そのものですよね。
臼が猿を押し潰す結末など、暴力的な描写を子供たちが明るく歌う様子には、背筋が寒くなるようなギャップを感じずにはいられません。
戦前には河村光陽さんの長女である河村順子さんの歌唱でキングレコードから発売されており、古くから親しまれてきました。
当時の子供たちがこの過激な物語を無邪気に楽しんでいたと思うと、時代の空気感も含めて考えさせられるのではないでしょうか。
勧善懲悪とはいえ、容赦のない制裁が描かれた衝撃的な一曲です。
勇気一つを友にして作詞:片岡輝/作曲:越部信義

ギリシャ神話のイカロスを題材に、空への憧れと勇気を歌うことで知られる、越部信義さんの作曲による合唱曲。
一見すると挑戦を称賛する爽やかな曲に思えますよね。
しかし作詞を務めた片岡輝さんは、翼が溶けて墜落する残酷な最期まで描いています。
教科書にも載る名曲ですが、死の描写が衝撃的で、子供心にトラウマになったという声も少なくありません。
1975年10月の放送当時から勇気を託すテーマが込められ、2022年にはゲーム『BABYLON’S FALL』のCMにも起用されたことをご存じでしたでしょうか。
死を恐れず飛び立つ意味を問いかける、大人が聴いても背筋が伸びる奥深い童謡です。
夕日作詞:葛原しげる/作曲:室崎琴月

大正時代に雑誌『白鳩』にて詩が掲載された、教育者・葛原しげるさん作詞による唱歌。
沈みゆく太陽の光が空や人の顔まで赤く染め上げる描写は、幼少期に多くの方が口ずさんだことがあるのではないでしょうか。
1921年11月に演奏会で初演された本作は、楽しげな擬音が繰り返される一方で、世界中が同じ色に飲み込まれていく光景にどこか背筋が寒くなる感覚を覚えますよね。
2007年には文化庁らによる「日本の歌百選」に選出されるなど広く親しまれていますが、カラスにまで赤く染まれと命じるような歌詞の切迫感は、単なる夕暮れの歌という枠を超えた狂気すら感じさせるのではないでしょうか。
無邪気さと紙一重の怖さが潜む、大人になってからこそ聴き直したい童謡です。
鞠と殿様作詞:西條八十/作曲:中山晋平

1929年1月に雑誌『コドモノクニ』などで発表された本作は、手まりが弾んで殿様の行列についていく様子が思い浮かぶ、お正月にぴったりの楽しい曲に思えますよね。
しかし、実は歌詞を深く読み解くと、旅に出た手まりが最後にはみかんへと姿を変えてしまい、二度と元の形には戻れないという不条理な変身譚が描かれているのです。
西條八十さんと中山晋平さんが手掛け、1929年2月頃には佐藤千夜子さんの歌唱によるレコードが発売された作品で、当時から広く大衆に親しまれてきました。
かわいらしいメロディーからは想像もつかない、不思議で少しぞっとする結末が隠された、誰もが一度は耳にしたことのある童謡です。
実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌(51〜60)
耳切坊主沖縄わらべうた

沖縄県に伝わり、泣き止まない子供をあやすために歌い継がれてきたわらべうた。
穏やかな子守歌の旋律とは裏腹に、歌詞の意味を知ると背筋が凍るような恐怖を感じますよね。
琉球王国時代の悪僧伝説とも結び付けられ、刃物を持った坊主が泣く子の耳を切りに来るという内容は、しつけのためとはいえあまりに強烈なインパクトを残すのではないでしょうか。
1991年に発売されたアルバム『沖縄のわらべうた』や、あかまーみさんが2021年3月に発売したアルバム『沖縄みんなのうた』にも収録されるなど、今もさまざまな形で記録されています。
単なる脅しとしてだけでなく、共同体で子供を育てる必死さが伝わってくる点も含め、現代ではトラウマ童謡として語られることも多い一曲です。
うさぎとかめ作詞:石原和三郎/作曲:納所弁次郎

はじめから終わりまでしっかりとしたストーリーになっている『うさぎとかめ』。
作詞を石原和三郎さん、作曲を納所弁次郎さんが手がけたこの歌は、誰もが知る教訓物語ですね。
でも歌詞をよく聴くと、うさぎが急にかめを見下したり、勝ったカメが最後にチクリと皮肉を言ったりと、登場人物たちのちょっぴり黒い一面にも気づきます。
単純な教訓だけでなく、言葉の裏にある本当の意味を想像できるのもこの曲おもしろいところ。
「どうしてこんなことを言ったのかな?」と物語の背景を話し合いながらイメージをふくらませていくと、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
おつきさんいくつわらべうた

月とののどかな問いかけで幕を開ける、一見かわいらしいわらべうた。
でも物語を最後まで聴くと、その残酷な結末に思わずゾッとしてしまいます。
お使いに出た女性の失敗談かと思いきや、最終的に油をなめた犬が太鼓の皮にされてしまうという、なんとも恐ろしい展開。
この歌の無邪気な調子と歌詞のギャップが、不気味さをかもしだしているのかもしれません。
背景を知った今、改めて聞いてみてください。
「なぜ?」「どうしてそんな……」といろいろな想像が浮かぶはずです。
きゃーろのめだまわらべうた

一度聴いたら忘れられない、少し不思議な歌詞が印象的なわらべうた『きゃーろのめだま』。
子供のいたずら心や好奇心が歌われており、わらべうたとして各地で歌われていますが、内容は「かえるの目玉にお灸をすえる」というなんとも残酷なもの。
もはやいたずらのレベルではなく、よくよく意味を考えると非常に恐ろしい歌であることがわかります。
しかし、手遊びにもピッタリの陽気なリズムで、子供たちにとっても親しみやすい作品であるのは確か。
「昔の子供たちの無邪気な一面」として受け止めつつ、目の前の子供たちには命の大切さを伝えていきたいですね。
あの町この町中山晋平

タイトルからは想像できないちょっと怖い童謡ですね。
特に2番の歌い出しの部分は大人が聴いてもゾッとするのではないでしょうか?
しかし遅くまで遊び歩いているような子供を戒める曲としてはこれ以上効果のある曲はないかもしれません……!
おわりに
童謡やわらべうたの歌詞に隠された怖い意味や都市伝説を知ると、聞き慣れたメロディがまったく違って響いてきます。
ただ、その背景には時代ごとの暮らしや人々の願いが息づいていることも忘れてはなりません。
子供になじみのあるかわいらしい童謡の奥にある物語を読み解くことで、また違った楽曲の楽しみ方がありますよね。
ぜひこれを踏まえて聴き直してください。



