実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌
子どもの頃に何気なく口ずさんでいた童謡やわらべうた、その歌詞の意味を大人になってから改めて読み解くと、背筋がぞくっとするような怖い解釈が隠されていることをご存じでしょうか。
よく知られたメロディの裏に潜む都市伝説や、時代背景から浮かび上がる不穏なメッセージは、一度知ると童謡の聴こえ方がまるで変わってしまいます。
本記事では、意味が怖いと語り継がれている童謡やわらべうたを取り上げ、その歌詞に込められた謎をひも解いていきます。
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実は怖い童謡。意味がわかるとゾッとする子どもの歌(31〜40)
鞠と殿様NEW!作詞:西條八十/作曲:中山晋平

1929年1月に雑誌『コドモノクニ』などで発表された本作は、手まりが弾んで殿様の行列についていく様子が思い浮かぶ、お正月にぴったりの楽しい曲に思えますよね。
しかし、実は歌詞を深く読み解くと、旅に出た手まりが最後にはみかんへと姿を変えてしまい、二度と元の形には戻れないという不条理な変身譚が描かれているのです。
西條八十さんと中山晋平さんが手掛け、1929年2月頃には佐藤千夜子さんの歌唱によるレコードが発売された作品で、当時から広く大衆に親しまれてきました。
かわいらしいメロディーからは想像もつかない、不思議で少しぞっとする結末が隠された、誰もが一度は耳にしたことのある童謡です。
かなりやNEW!作詞:西條八十/作曲:成田為三

歌を忘れてしまった小鳥に対する残酷な仕打ちが連想される、詩人・西條八十さんと作曲家・成田為三さんによる童謡。
美しいメロディーとは裏腹に、歌えない小鳥を山に廃棄したり土に埋葬したり、あるいは鞭で打つといった過激な言葉で脅すような描写があり、大人になってから聴くとぞっとする方も多いのではないでしょうか。
本作は、1918年11月に児童雑誌『赤い鳥』に詩が掲載され、翌1919年05月に曲が付けられたことで日本の童謡運動が本格化した歴史的な作品です。
最終的には海に浮かべられ歌を思い出すという救済が描かれますが、そこに至るまでの過程が厳しく、教育的な意図を超えた不気味さを感じさせる一曲です。
耳切坊主NEW!沖縄わらべうた

沖縄県に伝わり、泣き止まない子供をあやすために歌い継がれてきたわらべうた。
穏やかな子守歌の旋律とは裏腹に、歌詞の意味を知ると背筋が凍るような恐怖を感じますよね。
琉球王国時代の悪僧伝説とも結び付けられ、刃物を持った坊主が泣く子の耳を切りに来るという内容は、しつけのためとはいえあまりに強烈なインパクトを残すのではないでしょうか。
1991年に発売されたアルバム『沖縄のわらべうた』や、あかまーみさんが2021年3月に発売したアルバム『沖縄みんなのうた』にも収録されるなど、今もさまざまな形で記録されています。
単なる脅しとしてだけでなく、共同体で子供を育てる必死さが伝わってくる点も含め、現代ではトラウマ童謡として語られることも多い一曲です。
雀の学校作詞:清水かつら/作曲:弘田龍太郎

『雀の学校』というタイトルや、歌詞に含まれる鳴き声からは、小さなすずめたちが集まるかわいらしい様子が連想されます。
しかし、よく読んでみると、すずめの先生ムチを振るい、生徒たちが一緒に鳴くという、なんとも恐ろしい内容が浮き彫りに。
集団行動や規律を強調しているとされていますが、冷静に考えると非常に過激なシーンといえるかもしれません。
1922年2月の『少女号』で初めて発表され、以来広く親しまれてきた本曲。
童謡としてみんなで楽しく歌うときには、あまり意味を深く追求しない方がよいかも……。
金魚作詞:北原白秋/作曲:成田為三

子供の愛情と残虐性が混在した歌詞が背筋を凍らせる、詩人・北原白秋さんの作詞による童謡。
歌詞の意味そのままに、大好きな母親が帰ってこないことへの寂しさと、それを紛らわすように金魚を殺していく描写がホラーテイストとなっていますよね。
大人であれば寂しさを紛らわす手段もあれば自分で探しにいくこともできますが、待つことしかできない子供の小さい世界の中で起こっている心情の不安定さは、その文章だけで「残酷だ」と断罪してしまうのは浅はかではないかと考えさせられます。
良くも悪くも子供らしさが表現されている、怖いというだけでは片付けられない奥深い童謡です。



