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【高齢者向け】9月の歌特集。秋を感じる懐かしの名曲・童謡をご紹介

秋の夜長を彩る楽しみといえば、みんなで歌を口ずさむひとときではないでしょうか?

9月は、高齢者の方と季節の歌を楽しむのにぴったりの季節です。

心に響く歌詞が印象的な楽曲や、手拍子をしながら楽しめるリズミカルな曲まで、温かな雰囲気づくりにつながる曲をご紹介します。

周りのお仲間となつかしい思い出話で盛り上がるかもしれませんね。

童謡から昭和の名曲まで、高齢者の方になじみ深い歌ばかりですので、自然と笑顔があふれるすてきなひとときを過ごせますよ。

【高齢者向け】9月の歌特集。秋を感じる懐かしの名曲・童謡をご紹介(21〜30)

十五夜お月さん作者:野口雨情/作詞:本居長世

♪十五夜お月さん – 15 Ya Otsuki San|♪十五夜お月さん ごきげんさん【日本の歌・唱歌】
十五夜お月さん作者:野口雨情/作詞:本居長世

十五夜のお月様を見上げながら、家族への思いがあふれてくる野口雨情さんの代表作です。

1920年9月に児童雑誌で発表され、本居長世さんが作曲を担当しました。

育ててくれたおばあさんがお暇をもらって帰り、妹は田舎へ嫁いでいった主人公が、お月様に語りかけながらお母さんに会いたいと願う様子が描かれています。

静かな月夜に浮かぶ家族への郷愁が、心にしみわたる1曲です。

離れて暮らすご家族を思うとき、秋の夜長にお月様を眺めながら、ゆっくりと口ずさんでみてはいかがでしょうか。

故郷の空作詞:大和田建樹

秋の夕空を見上げながら、遠く離れた故郷に思いをはせる様子が歌われている唱歌です。

スコットランド民謡を原曲に、明治期の詩人である大和田建樹さんが日本語の歌詞をつけました。

1888年5月に『明治唱歌 第一集』に掲載され、故郷の両親や兄弟は元気に暮らしているだろうかと案じる気持ちがつづられています。

故郷を離れて暮らしてこられた高齢者の方には、その歌詞に懐かしい思い出を重ねられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

秋の夜長に、ご自身の故郷の風景を思い浮かべながら、口ずさんでみてくださいね。

野菊作詞:石森延男/作曲:石森延男

野菊(♬遠い山から吹いてくる)byひまわり🌻歌詞付き
野菊作詞:石森延男/作曲:石森延男

石森延男さんが作詞、下総皖一さんが作曲を手がけた1942年の唱歌です。

秋の野原に咲く薄紫色の野菊の花を、愛らしく描いた作品に仕上がっています。

1番では静かに咲く野菊の可憐な姿、2番では花に虫が止まる穏やかな情景、3番では寒い冬が来ても咲き続けてほしいという温かな思いが込められていますね。

ゆったりとしたテンポと歌いやすいメロディなので、高齢者の方が集まる場面で一緒に歌ってみるのもいいでしょう。

秋の散歩で野菊を見かけたら、本作を思い出しながら季節の移ろいを感じてみてくださいね。

しょうじょうじのたぬきばやし作詞:野口雨情/作曲:中山晋平

証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)【歌あり】童謡
しょうじょうじのたぬきばやし作詞:野口雨情/作曲:中山晋平

千葉県木更津市に伝わる狸囃子伝説をもとに、野口雨情さんが作詞、中山晋平さんが作曲した童謡です。

月夜の晩にお寺でたぬきたちがおなかをポンポコ叩いて踊る、なんともにぎやかな風景が目に浮かびますね。

1925年に児童雑誌で紹介されて以来、幅広い世代に親しまれてきました。

NHKラジオ番組『英語会話』の替え歌として使われたこともあり、聴き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。

繰り返しのフレーズが多く、歌いやすいのも魅力です。

秋の夜長、お月見をしながら口ずさんでみてはいかがでしょうか。

高齢者の方同士で集まって、歌詞に合わせておなかをたたいたり手招きしたりと、楽しく体を動かしてみてくださいね。

とんぼのめがね作詞:額賀誠志/作曲:平井康三郎

とんぼのめがね【日本の歌百選】byひまわり🌻歌詞付き|童謡|Tonbo no megane|Glasses of dragonfly
とんぼのめがね作詞:額賀誠志/作曲:平井康三郎

空飛ぶとんぼの目線で秋の景色を眺めるという、子供ならではの自由な発想が魅力的な童謡です。

額賀誠志さんが作詞、平井康三郎さんが作曲を手がけた本作は、往診先で見かけたとんぼと遊ぶ子供たちの姿がキッカケで生まれました。

1949年にNHK『幼児の時間』で放送され、広く親しまれるようになった曲です。

秋晴れの空を見上げたくなるような軽やかなメロディと、水色や赤色といった色彩豊かな歌詞が印象的ですね。

高齢者の方が集まる場面で、懐かしい童心にかえって口ずさんでみてはいかがでしょうか。

振り付けをつけて歌うのも楽しいですよ。

うさぎ文部省唱歌

♪うさぎうさぎ – Usagi Usagi|♪うさぎ うさぎ なにみてはねる【日本の歌・唱歌】
うさぎ文部省唱歌

十五夜のお月さまを見上げて跳ねるうさぎの姿を歌った、文部省唱歌の1曲。

1892年に『小学唱歌 第二巻』に掲載されて以来、わらべうたとして多くの方に親しまれてきました。

月見文化の情緒が感じられる短いフレーズが特徴で、シンプルながらも心に残る旋律です。

本作は三味線や琴の練習曲としても用いられ、キングレコードの四季を感じる唱歌集やテイチクのアルバム『Heart and Mind ~三線が奏でる琉球の風~』など、さまざまな編曲で収録されています。

秋の夜長、お団子を並べて月を眺めながら、口ずさんでみてはいかがでしょうか。

覚えやすいメロディなので、みなさんと一緒に楽しく歌えますよ。

文部省唱歌

まんまるな満月の美しさを讃える情景描写が心に残ります。

文部省編纂の唱歌集『尋常小学唱歌 第一学年用』に1911年5月に掲載され、以降多くの世代に歌い継がれてきました。

東京音楽学校の編纂委員による合議制で制作され、シンプルで歌いやすい旋律が特徴です。

教科書唱歌として学校音楽教育の場で長く親しまれ、現在でも児童合唱団による録音が残されています。

秋の夜、窓辺から月を眺めながら口ずさみたくなる1曲。

施設のみなさんと一緒に、懐かしいメロディを楽しんでみてはいかがでしょうか。