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【マーチ】行進曲の定番&演奏会で人気の華やかな作品を厳選!

マーチとは「行進曲」のこと。

身近なところでは、運動会の行進のBGMとして使用されていますね。

もともとは軍隊のパレードや冠婚葬祭などの儀式のために演奏されていたそうです。

マーチというと、パーカッションの力強いリズムと管楽器の華やかなメロディラインが特徴的ですが、演奏会での演奏を前提としたコンサートマーチと呼ばれる優雅で美しい雰囲気が特徴の楽曲もあります。

この記事ではさまざまなマーチを一挙に紹介していきますので、行進のBGMや演奏会での曲目選びの参考にしていただければうれしいです。

【マーチ】行進曲の定番&演奏会で人気の華やかな作品を厳選!(21〜30)

行進曲「愛国」斉藤丑松

力強い吹奏楽の旋律が響き渡る行進曲を、斉藤丑松さんが1937年12月に海軍軍楽隊のために作曲した作品です。

格式ある重厚な雰囲気と、中間部の荘厳な抒情メロディーが見事に調和し、その完成度の高さから海軍・陸軍合同の公式採用曲に選ばれました。

本作は当時のポリドールからSPレコードがリリースされ、帝国海軍軍楽隊による演奏で、指揮は内藤清五が務めています。

戦時中から戦後にかけて、アジア・太平洋地域の式典や行事で広く演奏され、インドネシアやパラオでは現地の人々にも親しまれました。

「軍艦マーチ」の作曲で知られる瀬戸口藤吉作曲の国民的愛唱歌「愛国行進曲」をトリオに盛り込んだ行進曲で、吹奏楽の重厚な響きと荘厳な旋律美を味わいたい方、また日本の軍楽史に関心のある方にぜひ聴いていただきたい一曲です。

ラデツキー行進曲Johann Strauss I

The 2017 Vienna Philharmonic New Year’s Concert with Gustavo Dudamel
ラデツキー行進曲Johann Strauss I

行進曲のみならずクラシック音楽の中でもとても人気の高い『ラデツキー行進曲』。

1848年に起こった革命の混乱の中で、オーストリア帝国の領土だった北イタリアの独立運動をおさめたヨーゼフ・ラデツキー将軍をたたえて作曲された楽曲です。

作曲したのはワルツ王ともいわれていたヨハン・シュトラウス1世。

将軍をたたえた勇ましく堂々たる雰囲気が特徴の楽曲で、おもわず手拍子したくなる観客との一体感を味わえるマーチです。

演奏会の曲目をお探しの方はぜひマーチの人気曲を選曲してみませんか。

双頭の鷲の旗の下にJosef Franz Wagner

行進曲としておなじみの『双頭の鷲の旗の下に』は1880年代にオーストリアの作曲家であるヨーゼフ・フランツ・ワーグナーが手がけました。

曲名にもある“双頭の鷲”とはオーストリアハンガリー帝国のシンボルとして用いられてきたそうです。

行進曲にふさわしい堂々とした雰囲気なので運動会の入場行進のBGMとしてオススメ!

フルートやクラリネットが優雅さを演出しているのもポイントなので吹奏楽の演奏会などにも適していますよ!

告別行進曲瀬戸口藤吉

威厳と格式が漂う吹奏楽の名作が、日本の明治期を代表する軍楽家である瀬戸口藤吉さんの手によって華麗な姿を見せます。

誰もが知る「蛍の光」のメロディを荘厳な行進曲へと昇華させた本作は、1897年に当時の天賞堂本店で新譜として紹介されたSPレコードに収められました。

独逸ポリドール軍楽隊による演奏は、哀愁を帯びながらも力強い西洋式三段構成で展開され、瀬戸口さんが重んじた12名から45名までの段階的な吹奏楽編成の妙を存分に引き出しています。

儀式や式典など、厳かな雰囲気が求められる場面で心に響く一曲として、今なお色褪せない魅力を放っています。

美中の美John Philip Sousa

1908年にジョン・フィリップ・スーザさんによって書かれたこの曲は、彼が思いを寄せた1人の女性を思って書かれた曲だそう。

タイトルにある『美中の美』とは彼女の美しさを表したタイトルなんですね。

そうした背景を知ると、この曲の優雅でなめらかな旋律がよりいっそう美しく感じられますよね。

スーザさんのマーチというと力強いイメージの曲が多いですが、この曲は華やかなコンサートマーチに仕上がっているので演奏会で披露するのにもピッタリです。

エル・キャピタンJohn Philip Sousa

エル・キャピタン / J.P.スーザ El Capitan / J.P.Sousa
エル・キャピタンJohn Philip Sousa

ジョン・フィリップ・スーザさんによって1895年に作曲されたオペレッタ『エル・キャピタン』からの抜粋で、1896年に作曲された行進曲がこの曲です。

マーチらしい木管楽器主体の歯切れのいいメロディと、それを支える金管楽器のなめらかな伴奏の組み合わせが魅力的。

さらにその後に続く飛び跳ねるような軽快なフレーズは聴いていて楽しく、再び木管楽器が主体となって温かい旋律を奏でるなど、次々と移り変わる楽曲展開が楽しい1曲です。

K点を越えて高橋伸哉

1999年度課題曲(Ⅳ) 行進曲「K点を越えて」
K点を越えて高橋伸哉

1999年の課題曲4番として作曲されたこの曲は、現在でも非常に人気の高いマーチの一つです。

初めに私たちの耳を引きつけるのは、冒頭部分にあるトランペットの細かい音符で構成されたファンファーレ。

実際にこの曲を演奏したことがある方なら、この部分を何度も練習したのではないでしょうか?

その後に続くメロディでも、スタッカートが効いた端切れのよさとなめらかさが共存したメロディフレーズが続き、コンサートマーチらしい美しさが感じられます。