【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】
2020年代の今、メロコアという音楽ジャンルを耳にして皆さんはどのようなイメージを浮かべますか?
おそらく、世代によって浮かべるバンドも音も違ってくるかもしれませんね。
メロコア全盛期の90年代、ポップパンクや青春パンクなどが人気を博した00年代初頭、2010年代中盤以降のポップパンク・リバイバル……鳴らす音はバンドによってさまざまだったりします。
本稿では、その名の通りメロディックなハードコア、メロディック・ハードコアの略称として日本では定着した感のあるメロコアを中心として、派生とも言えるポップパンク系にも目を向けて、ベテランから2020年代の今注目を集める若手も含めて選出してみました!
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【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】(1〜20)
Turnpike GatesLifetime

アメリカはニュージャージー州出身、東海岸メロディック・ハードコアの偉大なるバンドであり、いわゆる1990年代のエモコアを語る上でも欠かせない存在、それがライフタイムです。
高いセールスを記録したとか、誰もが知る曲を作り上げたとか、そういった世界とはまるで無縁のバンドではありますが、彼らの影響を公言するミュージシャンも多く、日本でも熱心なファンがいることもあって、再結成を果たした後に初来日を実現させているのですよ。
そんなライフタイムは1990年に結成され、1993年にはデビュー・アルバム『Background』をリリース。
続く1995年の『Hello Bastards』から東海岸らしい哀愁と蒼い疾走感、抑えきれないエモーションが炸裂したLIFETIME節が芽生え、1997年の大傑作『Jersey’s Best Dancers』で1つの頂点を極めます。
残念ながらその年に解散してしまいますが、その後のメンバーはKid DynamiteやPaint It Blackといったハードコアパンク・バンドで活躍。
2005年に先述したように再結成を果たし、2007年にはセルフタイトルの素晴らしいアルバムをリリースしました。
彼らの音を気に入った方は、ぜひ彼らの作品をリリースしていた名門インディーズ・レーベルJade Treeの他のカタログなどにも目を向けてみてくださいね。
Heard That SoundMxPx

高校生の若さでバンドを結成、1994年に名門クリスチャン・レーベルTooth & Nail Recordsよりリリースしたデビュー・アルバム『Pokinatcha』が当時のレーベル史上最高の売上を記録するという快挙を成し遂げたのが、人気パンク・トリオのMxPxです。
1998年にはメジャーに進出、発表した4枚目のアルバム『Slowly Going the Way of the Buffalo』はゴールドディスクを獲得、2000年代以降も定期的に作品をリリースし続けて根強い人気を保ち続けていますね。
バンドのアルバム・ジャケットなどでおなじみの「ポキナッチャ」という名前のやんちゃなキッズのイラストを目にしたことがある、という人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな彼らのサウンドは実にシンプルかつポップなパンクで、とくに初期は高校生という年齢相応の荒々しさと疾走感を持ち合わせており、シアトル出身ながら西海岸パンクの影響の強さを感じさせるものでした。
クリスチャンならではの歌詞は、彼らのようなタイプのメロディックなパンク・バンドとしては珍しいかもしれません。
メロコア的な疾走を求める方であれば、まずは1996年リリースのサード・アルバム『Life In General』辺りをオススメします!
BullionMillencolin

音楽に詳しい方であれば、スウェーデンが素晴らしい音楽輸出国であることはよくご存じですよね。
デスメタルの聖地とも言われ、90年代にはカーディガンズなどのスウェーデン・ポップが日本でブームとなるなど、ジャンルを問わない素晴らしいバンドやアーティストが次々と生まれる土壌なのですが、実はパンクやハードコアといったジャンルでも多くのバンドを輩出しているのです。
30年近いキャリアを持つミレンコリンは、スウェーデンが誇るメロディック・パンクの大ベテラン。
1992年の結成以来、誰一人メンバー・チェンジをしたことがないという結束力もさることながら、常に安定感のある熱いメロディック・パンクを鳴らし続ける彼らの姿勢は、世界中のバンドからリスペクトされているのですね。
どのアルバムから聴いても大丈夫ですが、個人的には初期のスカパンク色を払拭して、よりスケールの大きいサウンドを手に入れた2000年リリースの名盤『Pennybridge Pioneers』辺りから聴いてみることをオススメします。
プロデューサーにバッド・レリジョンのギタリストであり、名門インディーズ・レーベルのエピタフのオーナーでもあるブレット・グレヴィッツさんを迎え、演奏力やサウンド・プロダクションが飛躍的に向上、彼らの持ち味である熱気と哀愁を帯びたメロディに磨きをかけたアルバムですよ!
People Like YouTrophy Eyes

オーストラリア発のトロフィー・アイズは、ポップパンクとハードコアを融合させた音楽性で注目を集めています。
2013年に結成され、アルバム「『Mend, Move On』」でデビュー。
『Chemical Miracle』『The American Dream』と着実にファン層を広げ、オーストラリアのみならず海外でも高い人気を誇ります。
特に『The American Dream』は、ポップ性を押し出しつつルーツも大切にした意欲作。
エモーショナルな歌詞とキャッチーなメロディ、ダイナミックなサウンドは多くのリスナーの心を掴んで離しません。
ライブパフォーマンスにも定評があり、ポップパンクが好きな方はもちろん、メロコアファンにもおすすめのバンドです。
PretenseKnuckle Puck

2010年代以降にデビューしたポップパンク・バンドの中ではすでに10年選手の中堅どころとして、同郷のシカゴ出身のリアル・フレンズらとともに多くのバンドからリスペクトされる5人組がナックル・パックです。
名門「Rise Records」より2022年現在までに3枚のアルバムをリリース、2018年にはジャパン・ツアーも実現させており、東京公演はソールド・アウトとなるなど日本のファンからも熱狂的な支持を集める存在なのですね。
そんな彼らのサウンドは、ダイブやモッシュを誘発する疾走系のメロコア・ナンバーはもちろん、緩急を使い分けたエモ寄りの楽曲もあり、少年のようなナイーブさを残した歌声から繰り出されるエモーショナルなメロディは、好きな人であれば確実にノックアウト必至の即効性を持ち合わせています。
彼らはデビュー時から大きく音楽性が変化したようなバンドではないのですが、その分自分たちが鳴らすべき音というものを理解しており、ファンの期待に応えながら前進を続けているというタイプのバンドですから、どのアルバムから聴いても楽しめるはずです!
I Want The MoonLeatherface

パンクはもともとアンダーグラウンドな音楽ですから、メロコアも掘り下げていくとメジャーなシーンではないところで活躍する素晴らしいバンドの作品に巡り合う、というのはむしろ必然と言えるでしょう。
1990年代前半の中心に活躍したLeatherfaceは、イギリス出身で熱狂的なファンを持ち高い評価を受けるバンドです。
決して商業的に大きな成功を収めたというわけではありませんが、90年代UKメロディックの代表的な存在としてここ日本においても多くのマニアが絶賛する存在なのですね。
荒々しく疾走するハードコアを軸としながらも、強烈なだみ声が特徴的なフロントマンのフランキー・スタッブスさんのボーカルで歌われるメロディから漂う哀愁の素晴らしさといったら、このバンドでしか味わえないものだと断言してしまいましょう。
「ハスカー・ドゥ MEETS モーターヘッド」という評価は、どちらのバンドも知っていれば納得としか言いようがありません。
爽やかなメロコアやポップパンクをメインに聴いている音楽ファンには、やや取っ付きづらさを感じるかもしれませんが、ぜひ知ってほしい名バンドですよ。
荒々しさと歌心を楽しみたい方は最高傑作と言われる1991年作『MUSH』を、メロディ重視の方であれば1993年作『Minx』をオススメします!