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【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】

2020年代の今、メロコアという音楽ジャンルを耳にして皆さんはどのようなイメージを浮かべますか?

おそらく、世代によって浮かべるバンドも音も違ってくるかもしれませんね。

メロコア全盛期の90年代、ポップパンクや青春パンクなどが人気を博した00年代初頭、2010年代中盤以降のポップパンク・リバイバル……鳴らす音はバンドによってさまざまだったりします。

本稿では、その名の通りメロディックなハードコア、メロディック・ハードコアの略称として日本では定着した感のあるメロコアを中心として、派生とも言えるポップパンク系にも目を向けて、ベテランから2020年代の今注目を集める若手も含めて選出してみました!

【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】(1〜20)

First Dateblink-182

blink-182 – First Date (Official Video)
First Dateblink-182

日本でも多くのバンドがヒットを飛ばし、メロコア全盛期と言える1990年代後半から頭角を現し、疾走パンクに留まらないポップなセンスで新たな時代を切り開いたのがblink-182です。

2000年代以降のポップパンク、エモといったバンドの多くが彼らの影響下にあり、ファンを公言するミュージシャンも多いですよね。

全裸で街中を疾走するMVでも有名な名曲『What’s My Age Again?』を筆頭に、当初は下世話なキャラクターが受けたという面もありましたが、先述したように彼らの音楽性は初期のメロコア的なスタイルにこだわることもなく、幅広い音楽性を武器とした柔軟なサウンドから生まれる素晴らしい楽曲の数々があったからこそ爆発的に売れたのです。

シーン屈指のドラマー、トラヴィス・バーカーさんが加入後の1998年にリリースして全世界で1,500万枚という特大ヒットを飛ばした『Enema of the State』や、同じく大ヒットとなった2001年の『Take Off Your Pants and Jacket』辺りからまずは聴いていただいて、直球メロコアな初期作品、オリジナル・メンバーでギタリスト兼ボーカリストのトム・デロングさんが脱退して以降のアルバムなどもチェックしてみましょう!

SoulmateNo Use For A Name

No Use For a Name – Soulmate (Official Video)
SoulmateNo Use For A Name

2012年に41歳という若さで惜しくもこの世を去った、西海岸のスケートパンク~ポップパンク・シーンにおいてカリスマ的な人気を誇るフロントマンのトニー・スライさんを擁するノー・ユース・フォー・ア・ネイム。

1990年のアルバム・デビューからコンスタントに作品をリリースし続け、音楽ファンのみならず同業者からの熱い支持を受けていた彼らのサウンドは、まさに西海岸メロディックの王道にして最高峰と呼ぶべきもの。

初期衝動と若さ全開で突っ走るデビュー・アルバム『Incognito』の時点で、あのポリスの名曲『Truth Hits Everybody』をカバーするという抜群のセンスを見せていることに注目していただきたいですね。

一時期は現在フー・ファイターズのギタリストとして活躍するクリス・シフレットさんが在籍しており、その時期にリリースされた4枚目のアルバム『Making Friends』は彼らの音楽性を決定付けた名盤です。

男の哀愁と少年のようなナイーブさが同居したトニーさんの素晴らしい歌声とメロディ、ポップになりすぎずコアにも寄りすぎない、絶妙なさじ加減で生み出される彼ら流儀のメロディック・パンクの妙は、どの作品でも楽しめますが……まずは2007年にリリースされた『All the Best Songs』を聴いてみるのも良いですよ!

Lifestyles of the Rich & FamousGood Charlotte

Good Charlotte – Lifestyles of the Rich & Famous (Official Video)
Lifestyles of the Rich & FamousGood Charlotte

2000年代初頭におけるポップパンク・ブームの代表的な存在にして、2020年代以降も根強い人気を誇るバリバリの現役バンド、グッド・シャーロット。

ギタリストであのキャメロン・ディアスさんの夫でもあるベンジー・マッデンさんとボーカリストのジョエル・マッデンさんは双子の兄弟であり、音楽性のみならずキャッチーなキャラクターぞろいのバンドであることも彼らの人気に拍車をかける要因でしたよね。

日本でも「グッシャー」の愛称で大人気となって、彼らがきっかけで初めて洋楽を聴き始めたという方も当時は多くいました。

バンドメンバーも大の親日家であり、多くの雑誌の表紙を飾っていたことが懐かしく思い出されます。

そんな彼らの音楽性はパンクというにはポップ色が強く、ジャンルにこだわらない柔軟な姿勢は時に批判の対象となることもありましたが、むしろアティテュードがパンクスであり、それは母子家庭育ちでハードな10代を過ごしていたマッデン兄弟が、ランシドのアルバムを持って家出したというエピソードなどを踏まえれば、彼らの根っこにパンクがあるというのは間違いのない事実なのです。

まずは大ヒット・アルバムにして代表作、2003年リリースの『The Young and the Hopeless』を聴いて彼らの音楽に触れてみてください!

Without LoveDESCENDENTS

1978年に結成、アメリカはカリフォルニア出身のディセンデンツは、西海岸パンクのレジェンドであり偉大な先駆的存在です。

バンドの存在自体は知らずとも、眼鏡が特徴的な、とぼけた表情がユーモラスで印象深いイラストのアートワークを目にされたことのある方は多いのではないでしょうか。

このイラストは、ボーカリストであり大学で生物学の課程を修了したというインテリジェンスな経歴を持つ、マイロ・オーカーマンさんの似顔絵でもあるのですよ。

そんなディセンデンツは、ハードコアの要素も強くアグレッシブに疾走する1982年リリースの名盤1ST作『Milo Goes to College』の時点で、ポップな要素を兼ね備えた音を鳴らしており、後続のバンドへ多大なる影響を与えました。

マイロさんが学業に専念するために一時脱退、その間にメンバーはALLを結成し、多くの名作を生み出しています。

1995年にはマイロさんが復帰、以来断続的ではありますが2020年代もバリバリの現役かつ生ける伝説としてディセンデンツは活動中です。

そんな彼らの歴史を描いた音楽ドキュメンタリー映画『FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL』は、メロコアやポップパンクの歴史を語る上でも欠かせない作品となっておりますから、音楽と合わせてぜひチェックしてみてください!

New MedicinesNEW!Dead Poetic

1997年にアメリカ・オハイオ州で結成されたデッド・ポエティックは、エモやポスト・ハードコアを軸に、激しさと叙情性を併せ持つサウンドで頭角を現しました。

2002年3月にアルバム『Four Wall Blackmail』でシーンに登場し、続く名盤『New Medicines』はMTV2で注目され、人気プロレスゲームWWE WrestleMania 21にも楽曲が使用されるなど、その実力を証明。

感情を揺さぶる絶叫と美しい歌声の対比、テクニカルな演奏が織りなすドラマティックな楽曲群は、アルバム『Vices』で米ビルボードHeatseekersチャート7位を記録しました。

激情と繊細さが同居する音楽を求める人々にとって、忘れられない体験となるでしょう。

Sic Transit Gloria…Glory FadesNEW!Brand New

2000年、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドで結成されたブランニューは、エモやポスト・ハードコアを基盤としつつ、聴く者の心を深く揺さぶる歌詞と、ダイナミックでありながら繊細さも併せ持つサウンドで、独自の音楽世界を構築してきました。

2001年のアルバム『Your Favorite Weapon』でシーンに登場し、2003年リリースのセカンドアルバム『Deja Entendu』には、「The Quiet Things That No One Ever Knows」などの代表曲が収録され、高い評価を得ました。

そして2017年、アルバム『Science Fiction』は全米アルバムチャートで堂々の1位を獲得。

激情と静寂が見事に溶け合う彼らの音楽は、感情豊かな音の体験を求める人々の心に、鮮烈な印象を残すでしょう。