【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】
2020年代の今、メロコアという音楽ジャンルを耳にして皆さんはどのようなイメージを浮かべますか?
おそらく、世代によって浮かべるバンドも音も違ってくるかもしれませんね。
メロコア全盛期の90年代、ポップパンクや青春パンクなどが人気を博した00年代初頭、2010年代中盤以降のポップパンク・リバイバル……鳴らす音はバンドによってさまざまだったりします。
本稿では、その名の通りメロディックなハードコア、メロディック・ハードコアの略称として日本では定着した感のあるメロコアを中心として、派生とも言えるポップパンク系にも目を向けて、ベテランから2020年代の今注目を集める若手も含めて選出してみました!
【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】(1〜10)
Lifestyles of the Rich & FamousGood Charlotte

2000年代初頭におけるポップパンク・ブームの代表的な存在にして、2020年代以降も根強い人気を誇るバリバリの現役バンド、グッド・シャーロット。
ギタリストであのキャメロン・ディアスさんの夫でもあるベンジー・マッデンさんとボーカリストのジョエル・マッデンさんは双子の兄弟であり、音楽性のみならずキャッチーなキャラクターぞろいのバンドであることも彼らの人気に拍車をかける要因でしたよね。
日本でも「グッシャー」の愛称で大人気となって、彼らがきっかけで初めて洋楽を聴き始めたという方も当時は多くいました。
バンドメンバーも大の親日家であり、多くの雑誌の表紙を飾っていたことが懐かしく思い出されます。
そんな彼らの音楽性はパンクというにはポップ色が強く、ジャンルにこだわらない柔軟な姿勢は時に批判の対象となることもありましたが、むしろアティテュードがパンクスであり、それは母子家庭育ちでハードな10代を過ごしていたマッデン兄弟が、ランシドのアルバムを持って家出したというエピソードなどを踏まえれば、彼らの根っこにパンクがあるというのは間違いのない事実なのです。
まずは大ヒット・アルバムにして代表作、2003年リリースの『The Young and the Hopeless』を聴いて彼らの音楽に触れてみてください!
Life’s A PillKoyo

ニューヨーク州ロングアイランド出身のエモ/メロディック・ハードコアを掲げるKoyoは、地元の音楽シーンで活躍していた実力者たちが集結して2020年に結成されたバンドです。
Taking Back SundayやSilent Majorityなどの影響を受けたサウンドは、感情的な歌詞とエネルギッシュな演奏が特徴的。
デビューEPからPure Noise Recordsと契約を結び、2023年9月のアルバム『Would You Miss It?』では、Glassjawのダリル・パロンボやThe Movielifeのヴィニーなどをゲストに迎えて話題に。
2021年秋にはAnxiousとの全米ツアー、2022年春にはKnocked Looseのサポートを務めるなど、ライブ活動も精力的に展開しています。
エモ、ポップパンク、ハードコアの枠を超えた懐かしさと新しさを兼ね備えた音楽性は、叙情的なメロディと疾走感を求める方に強くお勧めです。
Without LoveDESCENDENTS

1978年に結成、アメリカはカリフォルニア出身のディセンデンツは、西海岸パンクのレジェンドであり偉大な先駆的存在です。
バンドの存在自体は知らずとも、眼鏡が特徴的な、とぼけた表情がユーモラスで印象深いイラストのアートワークを目にされたことのある方は多いのではないでしょうか。
このイラストは、ボーカリストであり大学で生物学の課程を修了したというインテリジェンスな経歴を持つ、マイロ・オーカーマンさんの似顔絵でもあるのですよ。
そんなディセンデンツは、ハードコアの要素も強くアグレッシブに疾走する1982年リリースの名盤1ST作『Milo Goes to College』の時点で、ポップな要素を兼ね備えた音を鳴らしており、後続のバンドへ多大なる影響を与えました。
マイロさんが学業に専念するために一時脱退、その間にメンバーはALLを結成し、多くの名作を生み出しています。
1995年にはマイロさんが復帰、以来断続的ではありますが2020年代もバリバリの現役かつ生ける伝説としてディセンデンツは活動中です。
そんな彼らの歴史を描いた音楽ドキュメンタリー映画『FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL』は、メロコアやポップパンクの歴史を語る上でも欠かせない作品となっておりますから、音楽と合わせてぜひチェックしてみてください!
【洋楽】疾走感も切なさも!オススメのメロコア・バンド【2025】(11〜20)
Heard That SoundMxPx

高校生の若さでバンドを結成、1994年に名門クリスチャン・レーベルTooth & Nail Recordsよりリリースしたデビュー・アルバム『Pokinatcha』が当時のレーベル史上最高の売上を記録するという快挙を成し遂げたのが、人気パンク・トリオのMxPxです。
1998年にはメジャーに進出、発表した4枚目のアルバム『Slowly Going the Way of the Buffalo』はゴールドディスクを獲得、2000年代以降も定期的に作品をリリースし続けて根強い人気を保ち続けていますね。
バンドのアルバム・ジャケットなどでおなじみの「ポキナッチャ」という名前のやんちゃなキッズのイラストを目にしたことがある、という人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな彼らのサウンドは実にシンプルかつポップなパンクで、とくに初期は高校生という年齢相応の荒々しさと疾走感を持ち合わせており、シアトル出身ながら西海岸パンクの影響の強さを感じさせるものでした。
クリスチャンならではの歌詞は、彼らのようなタイプのメロディックなパンク・バンドとしては珍しいかもしれません。
メロコア的な疾走を求める方であれば、まずは1996年リリースのサード・アルバム『Life In General』辺りをオススメします!
BullionMillencolin

音楽に詳しい方であれば、スウェーデンが素晴らしい音楽輸出国であることはよくご存じですよね。
デスメタルの聖地とも言われ、90年代にはカーディガンズなどのスウェーデン・ポップが日本でブームとなるなど、ジャンルを問わない素晴らしいバンドやアーティストが次々と生まれる土壌なのですが、実はパンクやハードコアといったジャンルでも多くのバンドを輩出しているのです。
30年近いキャリアを持つミレンコリンは、スウェーデンが誇るメロディック・パンクの大ベテラン。
1992年の結成以来、誰一人メンバー・チェンジをしたことがないという結束力もさることながら、常に安定感のある熱いメロディック・パンクを鳴らし続ける彼らの姿勢は、世界中のバンドからリスペクトされているのですね。
どのアルバムから聴いても大丈夫ですが、個人的には初期のスカパンク色を払拭して、よりスケールの大きいサウンドを手に入れた2000年リリースの名盤『Pennybridge Pioneers』辺りから聴いてみることをオススメします。
プロデューサーにバッド・レリジョンのギタリストであり、名門インディーズ・レーベルのエピタフのオーナーでもあるブレット・グレヴィッツさんを迎え、演奏力やサウンド・プロダクションが飛躍的に向上、彼らの持ち味である熱気と哀愁を帯びたメロディに磨きをかけたアルバムですよ!
Turnpike GatesLifetime

アメリカはニュージャージー州出身、東海岸メロディック・ハードコアの偉大なるバンドであり、いわゆる1990年代のエモコアを語る上でも欠かせない存在、それがライフタイムです。
高いセールスを記録したとか、誰もが知る曲を作り上げたとか、そういった世界とはまるで無縁のバンドではありますが、彼らの影響を公言するミュージシャンも多く、日本でも熱心なファンがいることもあって、再結成を果たした後に初来日を実現させているのですよ。
そんなライフタイムは1990年に結成され、1993年にはデビュー・アルバム『Background』をリリース。
続く1995年の『Hello Bastards』から東海岸らしい哀愁と蒼い疾走感、抑えきれないエモーションが炸裂したLIFETIME節が芽生え、1997年の大傑作『Jersey’s Best Dancers』で1つの頂点を極めます。
残念ながらその年に解散してしまいますが、その後のメンバーはKid DynamiteやPaint It Blackといったハードコアパンク・バンドで活躍。
2005年に先述したように再結成を果たし、2007年にはセルフタイトルの素晴らしいアルバムをリリースしました。
彼らの音を気に入った方は、ぜひ彼らの作品をリリースしていた名門インディーズ・レーベルJade Treeの他のカタログなどにも目を向けてみてくださいね。
People Like YouTrophy Eyes

オーストラリア発のトロフィー・アイズは、ポップパンクとハードコアを融合させた音楽性で注目を集めています。
2013年に結成され、アルバム「『Mend, Move On』」でデビュー。
『Chemical Miracle』『The American Dream』と着実にファン層を広げ、オーストラリアのみならず海外でも高い人気を誇ります。
特に『The American Dream』は、ポップ性を押し出しつつルーツも大切にした意欲作。
エモーショナルな歌詞とキャッチーなメロディ、ダイナミックなサウンドは多くのリスナーの心を掴んで離しません。
ライブパフォーマンスにも定評があり、ポップパンクが好きな方はもちろん、メロコアファンにもおすすめのバンドです。