YMOの名曲・人気曲
日本のテクノ、エレクトロシーンの礎を築いたとも言えるYMO。
当時新たに登場したコンピュータを使った音楽のブームの中心に居た彼らの楽曲をご紹介します。
メンバーとなる3人はそれまでそれぞれのシーンを牽引してきたミュージシャンたちで、楽曲のセンスは抜群です。
とにかく新しいことが好きだというメンバーは、ライブは出来上がったものを発表する場、スタジオでのレコーディングは新しい挑戦をする場と捉えており、レコーディングが最も好きだと言っていたそうです。
それでは、当時最先端を先取りし、社会現象にまでなったYMOの楽曲をお聴きください。
YMOの名曲・人気曲(1〜10)
バレエNEW!Yellow Magic Orchestra

霧深いヨーロッパの古都をさまようような、幻想的でミステリアスなエレクトロニックチューンです。
霧に煙るワルシャワの情景や内省的な心象風景を表現した歌詞が、美しくもどこか不穏な世界観を作りあげています。
機関車を模した効果音やフランス語のささやきがぴたりとマッチしていて、聴いていると背筋がぞくぞくしてしまいますね。
本作は、YMOが1981年3月当時にリリースしたアルバム『BGM』に収録された楽曲で、同アルバムは画期的なリズムマシンTR-808が初めて本格導入された作品としても知られています。
ハロウィンの夜、少し大人びたダークで退廃的なムードを演出したいときに合うのではないでしょうか。
東風

イントロから徐々に厚くなっていく音像は、聴き始めてすぐに心を奪われます。
休符とアクセントを巧みに操った演奏がたまりません……!
1978年にLPレコードとカセットテープの2形態で発売されたアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」B面収録曲。
テクノポリス

「ライディーン」と並ぶ、彼らの代表曲。
アルバム「SOLID STATE SURVIVOR」からのシングルカット曲ですが、アルバムとは違うアレンジになっています。
「単に売れる曲を書いてやろうと思って」という坂本龍一のキャッチ―な一面が垣間見られる名曲です。
ライディーン

「テクノポリス」と並ぶ代表曲のひとつ。
スピード感あふれるサウンドが気持ちのいい一曲です。
この楽曲は、たまたま高橋幸宏が鼻歌で歌ったものを坂本龍一が書き起こしたというから驚きです。
細野晴臣の変化球のようなベースラインがおもしろい!
ビハインド・ザ・マスク

一般的なテクノに比べるとテンポが遅く、ゆったりとしたリズムが特徴的な楽曲。
難解なコード進行が多かった彼らですが、この楽曲は、単純なコード進行であったり歌いやすいメロディであることも手伝って、海外での人気が高い一曲です。
ABUSOLUTE EGO DANCE

YMO2作目のアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」収録曲。
沖縄音楽とインド音楽のミックスを試みた楽曲で、エキゾチックな雰囲気に聴き惚れてしまいます。
絶妙なタイム感で跳ねるリズムが心地いい一曲。
怪しげなメロディもグッときます!
ナイス・エイジ

この楽曲の録音当時、セッション予定だったのがポール・マッカートニー。
彼の当時の逮捕拘留を受けて、拘留されていた拘置所内の番号が曲中で読み上げられたりと、かなり挑戦的な一曲です。
背景を想像しながら聴くのもまた楽しみのひとつ。