【昭和歌謡の名曲】若い世代にも支持される魅力的な昭和歌謡
今やネットやレコードなど、さまざまな経路によって昭和歌謡が若い世代にも親しまれていますよね。
そんな若い世代に人気の昭和歌謡の名曲を紹介していきます!
昔から歌い継がれている名曲やリバイバルヒットした曲はもちろん、シティポップも含め、TikTokを通じてバズっているような新しい広がり方を見せている楽曲にも注目しました。
踊れる曲も多いですが、ゆったりと浸れるような魅力も昭和歌謡の素敵なところではないでしょうか。
そんな昭和歌謡の魅力にフォーカスしていきます。
【昭和歌謡の名曲】若い世代にも支持される魅力的な昭和歌謡(31〜40)
喝采ちあきなおみ

大切な人がいなくなっても、自分の決めた道を振り返らずに進む様子が歌われた、ちあきなおみさんの『喝采』。
1972年にリリースされたこの曲は、トミー・リー・ジョーンズさんが演じる宇宙人ジョーンズが登場するサントリーのBOSSのCMに起用されたことでも注目されました。
もともとはフィクションのストーリーとして制作された曲でしたが、実際にちあきさんが経験したこととそっくりな内容が歌詞には記されています。
強い決意と覚悟を持った歌詞が心にしみる1曲です。
コントロール河合奈保子

キラキラと光るポップなシンセサイザーサウンドが印象的なこの楽曲は、恋愛の中で揺れ動く女心を鮮やかに描き出しています。
八神純子さん作曲、売野雅勇さん作詞によるこの1曲は、1984年6月に河合奈保子さんの17枚目のシングルとしてリリースされ、オリコンチャートで7位を記録する人気曲となりました。
アルバム『Summer Delicacy』と同時発売されたものの、このアルバムには収録されていないという珍しい経歴を持つ本作。
相手の行動に振り回される女性の複雑な心情を表現した歌詞は、恋に悩む人の心に寄り添う1曲として、今もなお多くの人々に愛され続けています。
夏の扉松田聖子

フレッシュな松田聖子さんの魅力をいかんなく発揮した名曲。
イントロから耳に残るキラキラしたサウンドは、80年代アイドル全盛期の勢いと、聖子さん世代の青春を表現しているかのようですよね。
1981年発売とあって、新しい80年代を予感させるようなワクワク感がほとばしります。
編曲は、前作の『青い珊瑚礁』や『チェリーブラッサム』も手がけた大村雅朗さんで、作曲の財津和夫さんとのタッグも最強です。
青春の1ページが切り取られたような歌詞と、ピュアな爽快感に酔いしれてみてください。
まちぶせ石川ひとみ

可愛らしいルックスと抜群の歌唱力を持ち、アイドル歌手として1978年にデビューを果たした石川ひとみさん。
当時を知る人であれば、NHKの人形劇『プリンプリン物語』の主役の声優を演じたことで記憶されている方もいるでしょう。
そんな石川さん、アイドルとしても歌手としても十分な素質を持ちながらも、肝心のヒット曲に恵まれなかったのですね。
本人も「これが最後の曲でもいい」と臨んだ通算11枚のシングルとして1981年にリリース、ようやくヒットを記録したのが本稿で取り上げている『まちぶせ』なのです。
もともとは三木聖子さんが1976年にリリースした曲のカバーであり、作詞と作曲はユーミンこと荒井由実さんが担当、編曲に松任谷正隆さんという鉄壁の布陣が参加した昭和歌謡の名曲ですね!
後にユーミンが荒井由実名義でセルフカバー、1996年にシングルとしてリリースしてリバイバルヒットを記録しています。
若い音楽ファンにとっては、直球の昭和歌謡でありながらも、シティポップに通じる洗練された都会的なセンスをまじえた楽曲アレンジが新鮮に感じているようですね。
ちなみに石川さんは還暦を過ぎてからSNSなどをスタート、精力的な活動で新旧のファンを楽しませてくれています。
セーラー服と機関銃薬師丸ひろ子

青春映画の主題歌として大ヒットした楽曲は、薬師丸ひろ子さんのデビュー作でもあります。
清潔感のある歌声と、少女の成長を描いた歌詞が見事にマッチし、多くのリスナーの心をつかみました。
1981年11月にリリースされ、オリコンチャートで約120万枚を売り上げる大ヒットとなりましたね。
映画のビジュアルを使用したジャケットも印象的です。
大人の魅力を感じさせるジャジーなアレンジのセルフカバーバージョンもあり、新たな魅力を発見できるかもしれません。
【昭和歌謡の名曲】若い世代にも支持される魅力的な昭和歌謡(41〜50)
また逢う日まで尾崎紀世彦

圧倒的な歌唱力と、日本人離れした彫りの深い甘いマスクで当時の日本を席巻した尾崎紀世彦さんの代表曲。
1971年にソロ2枚目のシングルとして発売されました。
作詞は阿久悠さん、作曲は筒美京平さんと、昭和を代表するクリエイターがタッグを組む曲とあって、愛と別れを歌った壮大な歌謡曲ですよね。
嫌いになったわけではなく、次のステップに進むための別れを選択する二人が、切ないながらも前を向き、希望に向かって歩んでいく……そんな歌詞が時代を超えて共感を覚えるのではないでしょうか。
さよならの向う側山口百恵

別れと感謝の思いを壮大なスケールで描いた山口百恵さんの珠玉のバラード。
6分を超える大作ながら、スケール感のある演奏と情感豊かな歌声が見事に調和し、聴く人の心を揺さぶります。
1980年8月に発売された本作は、山口百恵さんの引退を控えた時期のリリースとなり、同年10月の日本武道館でのファイナルコンサートでは、涙ながらに歌い上げた姿が多くの人々の記憶に刻まれています。
永遠に続くものはないという無常観を感じさせながらも、新たな始まりへの希望も感じさせる本作は、大切な人との別れを経験した方や、人生の節目にいる方の心に深く寄り添う1曲です。