2025年10月、世界の音楽シーンはどんな表情を見せているのでしょうか?
洋楽の新曲リリース情報は毎月のように届きますが、今月はどの作品があなたの耳を捉えるか気になりますよね。
ポップスからロック、ヒップホップまで、さまざまなジャンルから生まれたフレッシュなサウンドを一挙にご紹介します。
通勤や作業のお供に、あるいは週末のリラックスタイムに、新しいお気に入りを見つけてみませんか?
洋楽最新リリース曲【2025年10月】(1〜10)
Telephone BusyNEW!5 Seconds of Summer

オーストラリア出身のポップロックバンド、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー。
2025年10月下旬に配信が始まった新曲は、電話がつながらない切なさをモチーフに、関係の断絶と揺れ動く感情を描いた1曲です。
通算6枚目となるアルバム『EVERYONE’S A STAR!』からの先行シングルで、2026年に予定されるワールド・ツアーの告知と連動してリリースされました。
ポップ・パンクの血を受け継ぎつつ、グラムロック的な華やかさとアリーナ映えする大合唱型のサビが印象的。
ライブで盛り上がること間違いなしの1曲をぜひ聴いてみてください。
(Isn’t It) ObviousNEW!Alessia Cara, Lucky Daye

カナダ出身のシンガー・ソングライター、アレッシア・カーラさんと、ネオソウルの旗手ラッキー・ダイさんによる待望のデュエット曲が10月にリリースされました。
2024年10月にカーラさんの単独版がプロモ・シングルとして公開され、ジョン・メイヤーさんのギター・ソロが話題を呼んだ楽曲ですが、今回のデュエット版では対話形式の構成に再編されています。
物理的な距離があっても心のつながりを確信する二人の気持ちを、ファルセットと地声を巧みに使い分けるダイさんのボーカルがさらに立体的に描き出します。
アルバム『Love & Hyperbole』のデラックス版に収録され、アコースティック版も同時公開されました。
軽やかなR&Bグルーヴのなかで交わされる温かな問いかけは、遠距離恋愛中の方や大切な人との絆を再確認したい方にぴったりです。
Under The MoonNEW!Ari Lennox

ワシントンDC出身のネオソウル・シンガー、アリ・レノックスさんが2025年10月にドロップした楽曲は、2026年1月リリース予定のアルバム『Vacancy』からの先行曲となっています。
Dreamville時代からタッグを組むプロデューサーのEliteやRon Gilmoreらを迎えた本作は、ドゥー・ワップ調のコーラスワークとレトロなピアノ、ギターのハーモニーで月下の危うい恋心を描いたスプーキーなR&B。
狼男の比喩を交えながら強烈な吸引と不穏さが同居する歌詞を、レノックスさんのハスキーで官能的なボーカルが魅惑的に紡いでいきます。
90年代R&Bの復興と現代的な質感を絶妙に融合させたサウンドは、ハロウィンの季節にぴったりですね!
PROUD OF MENEW!BNYX®, Earl Sweatshirt

現行USヒップホップの最前線を走るプロデューサー、ビーニックスさんが自身名義で初めて世に出したEP『LOADING…』の収録曲として、2025年10月にドロップされた注目のコラボ楽曲。
オッド・フューチャー出身の内省派ラッパー、アール・スウェットシャツさんを客演に迎え、ビーニックスさんが得意とする808の歪みと空間処理を駆使したミニマルなトラックの上で、アールさんが余白を活かした密度の高いライムを展開します。
自己評価と周囲との距離感を繊細に描き出す歌詞世界は、2023年にビルボードのプロデューサーチャートで首位を獲得した才能と、詩人の父を持つラッパーが織りなす理想的なケミストリー。
内省的でありながらクラブでも映える音響設計は、現代ヒップホップの新たな可能性を示しています。
Dying To LoveNEW!BAD OMENS

メタルコアシーンでいま最も勢いのあるバンドとして注目を集めるバッド・オーメンズ。
2022年のアルバム『THE DEATH OF PEACE OF MIND』で確立した、ドラマチックなヘヴィネスとポップな感性を両立させたサウンドをさらに深化させた新曲が2025年10月にリリースされました。
愛に取り憑かれた主人公の自己消耗と、それでもなお愛を求め続ける執着心を描いた本作は、ノア・セバスチャンさんの天使的なファルセットから獰猛な咆哮まで、圧倒的な表現幅が際立つ一曲です。
ブルータリズム建築を舞台にした映像作品も同時公開され、迷宮のような暗闇を彷徨う男の物語が楽曲のダークな世界観を視覚化しています。
繊細さと暴力性が交錯する、バッド・オーメンズならではの陰影に富んだサウンドを体感したい方におすすめです!
Cash RulesNEW!Black Gold

ロンドンを拠点に活動するブラックゴールドは、マスクで素顔を隠した5人組のニューメタルバンドです。
2020年頃に結成され、リンプ・ビズキットやスリップノットといった90年代のニューメタルをリスペクトしながらも、イギリス出身らしいグライムやDJプレイを取り入れた音楽性で注目を集めています。
2025年9月にリリースされたこちらの楽曲は、金銭至上主義への皮肉と苛立ちを主題に、監視社会や犯罪の世界を生きる若者のリアルを描いた作品です。
ヘヴィなギターリフとラップが融合したサウンドは、まさにニューメタルの王道といえるでしょう。
10月にはEP『Phone Home』に収録され、ライブでのモッシュを誘発するキラーチューンとして機能しそうですね。
HumanNEW!Brandi Carlile

グラミー賞を11回受賞し、アメリカーナやフォークロックの第一人者として知られるブランディ・カーライルさん。
2025年10月にリリースされた通算8作目のスタジオアルバム『Returning to Myself』から、アンセミックな楽曲が放たれました。
本作は不完全さを抱える人間らしさを肯定するメッセージを、力強い歌声とダイナミックなアレンジで昇華しています。
アンドリュー・ワットやアーロン・デスナー、ジョン・ヴァーノンがプロデュースを手がけ、フォークの語りとロックの昂揚感が見事に融合。
「The Human Tour」と名付けられたツアーの核となる本作は、弱さも強さも受け入れながら生きる姿勢を描き、励ましと慰めを同時に届けてくれます。
自己受容をテーマにした普遍的なメッセージは、日々の生活に疲れを感じているすべての方の心に響くでしょう。






