70年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲
演歌といえば、こぶしを効かせて日本の情緒や恋愛模様を歌う…といったイメージをお持ちの方も多いでしょう。
演歌が大衆音楽として人気を博したのは1960年代からなのですが、実は「演歌」という名称が定着したのは1970年代以降のことなのですね。
こちらの記事ではそんな70年代にヒットした演歌の名曲をリサーチ、まずは聴いてほしい日本人の心に響く演歌をまとめています。
一度は耳にしたことがある大ヒット曲はもちろん、歌謡曲寄りの曲も多くピックアップしていますから、昭和の日本の音楽に興味がある若い音楽ファンの方もぜひチェックしてみてくださいね。
70年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲(21〜30)
うそ中条きよし

1974年にリリースされた中条きよしさんのこちらの曲。
女性目線の歌詞が怖いですよね。
最初の歌詞についたメロディーがなかなか難しく、緊張を感じる出だしです。
後半は甘い回想シーンといった感じで、メロディーもリズムも幸せムードが漂います。
このころの曲ってどれもとてもよくできていて、メロディーと歌詞がうまくリンクしていますね。
そしてタイトルがひらがな。
これがだまされているけれどしょうがないよね、という感じをうまく出しています。
歌っているのが中条さんなので余計にそう感じるのかもしれません。
なみだ恋八代亜紀

この時代の新宿って本当に演歌としての題材になりましたね。
1973年発売の「なみだ恋」は120万枚セールスの大ヒットしましたが、現在では歌手としても、画家としても活躍されている八代さんですが、15歳でバスガイトとなりましたが、歌手になりたくて上京したものの、苦労の連続で、お金がなくてご飯も満足に食べられない時代もあったと語られていました。
70年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲(31〜40)
すきま風杉良太郎

何とも言えない流し目で、世のおば様たちをきゃーきゃーいわせた杉良太郎さんのご存知「遠山の金さん」のエンディング曲は、1970年発売以来、オリコンチャート100位圏内に147週も入るロングヒットとなりました。
演歌ですが、時代劇からのイメージから離れているのが又良かったのかもしれません。
大ちゃん数え唄吉田よしみ

演歌の味わいを持つアニメソングとして知られる本作は、1970年に発売された楽曲です。
当時中学生だった天童よしみさんが吉田よしみ名義でリリースしました。
アニメ『いなかっぺ大将』のオープニングテーマとして、数え歌形式の歌詞とともに親しまれました。
力強い歌声が、物語の主人公の成長や夢、そして少し不器用だけど一生懸命な姿を見事に表現しています。
和太鼓のリズムと七五調の歌詞が生み出すメロディラインが印象的で、2023年4月にNHK『新・BS日本のうた』でも取り上げられるなど、世代を超えて愛されています。
人生の新しい一歩を踏み出そうとしている方に、勇気と元気を与えてくれる1曲です。
昔の名前で出ています小林旭

1960年代には映画の渡り鳥シリーズでの活躍やヒット曲にも恵まれていた小林旭さんですが、1970年代に入ってからは大きなヒット曲はありませんでした。
そんな小林旭さんが1975年に発売された「昔の名前で出ています」をキャバレーなどドサ廻りを地道に続けた結果約100万枚近く売れたヒット曲となりました。
「流れ女」や「ボトル」や「ひろみの命」など、バーやスナックなどでも受ける詞が良かったのかもしれませんね。
岸壁の母二葉百合子

こちらの曲は戦後間もなくの1954年にリリースされた菊池章子さんの曲のカバーで、二葉百合子さんが1971年にリリースした曲です。
復員してくる息子を思い、船を待って岸壁に立ち続ける母親の姿を歌ったこの曲は大ヒットし、映画やドラマ化されました。
今となってはあまりイメージしにくい問題なのかもしれませんが、当時は簡単に想像できる時代だったということですよね。
二葉百合子さんの浪曲調のストレートな歌い方が、ひたむきな母の姿と重なって映ったのかもしれません。
忘れてはいけない歴史の1ページをぜひひもといてみてください。
そんな女のひとりごと増位山太志郎

大相撲の現役力士から転身した増位山太志郎さんが、1977年に発表した演歌の名曲です。
木未野奈さんの作詞、徳久広司さんの作曲によるこの楽曲は、夜の街で働く女性の心情を繊細に描き出しています。
甘く切ない歌声と、心に染み入るメロディが見事にマッチし、聴く人の胸を熱くさせますね。
本作は、オリコンチャートで最高13位を記録し、累計売上139万枚を突破。
「第11回日本有線大賞」では有線音楽賞とベストヒット賞をダブル受賞しました。
大切な人との思い出を振り返りたい時や、しっとりとした雰囲気に浸りたい夜に聴くのがおすすめです。
増位山さんの渋い歌声が、あなたの心に響くはずですよ。





