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【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ

1980年代の洋楽シーンといえば「洋楽黄金期」とも呼ばれ、日本も含めて世界中でメガヒットを記録したアーティストやバンドが多く生まれた時代。

MTVの登場や飛躍的な技術革新などもあって、とても華やかなイメージがありますよね。

そんな80年代の洋楽の中でも、今回は男社会の音楽シーンに殴り込みをかけるように登場したガールズバンドたちのデビュー曲に注目。

ボーカル・グループではなく、できるかぎり楽器を演奏する「バンド」を中心としてリサーチ、ロックにポップス、メタルやパンクなどジャンルや有名無名を問わず個性豊かなガールズバンドたちの記念すべきデビュー曲を一挙ご紹介します!

【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ(1〜20)

Love WheelCalamity Jane

映画がお好きな方であれば、カラミティ・ジェーンと聞いて1953年の同名のアメリカ映画を思い出されるかもしれませんね。

また、同じくカラミティ・ジェーンと名乗って1990年代初頭に活躍した女性だけのグランジ・バンドも存在しているのでややこしいのですが、ここで紹介するのは1981年から1982年という短い活動期間で解散した女性だけで構成されたカントリー・バンドの「カラミティ・ジェーン」です。

まさに知る人ぞ知るバンドといった存在ではあるのですが、ドラマーでありソングライターでもあるMary Ann Kennedyさんとボーカルを務めたPam Roseはバンドを解散後に「Kennedy Rose」というユニットを結成、2枚のアルバムをリリースしており、他のアーティストへの曲提供などで成功を収めています。

そんなカントリー音楽シーンの「カラミティ・ジェーン」が1981年にリリースしたデビュー曲『Love wheel』は、カントリーを基調としながらも軽快なメロディと見事なコーラスワークが特徴的なカントリーポップス。

爽やかで聴きやすい彼女たちの音楽に興味を持たれた方は、アルバムもぜひ手に取ってみてください!

XXSexFuzzbox

80年代の英国ニューウェーブ時代らしい奇抜なルックスと自由な音楽センスで世に飛び出した、4人組ガールズバンドのファズボックス。

本来のバンド名は「We’ve Got a Fuzzbox and We’re Gonna Use It」という長いものなのですが、いかにも80年代らしいダンサンブルなポップと派手なギター、メロディアスなボーカルを軸としたメジャーな音作りでキラーチューンが満載の1989年のアルバム『Big Bang!』は全英チャート5位をマークするなどスマッシュ・ヒットを記録しております。

残念ながらその後が続かずに解散してしまいましたが、そんな彼女たち、むしろ初期の荒削りながらも自由なサウンドの方がニューウェーブ好きにはグッとくるのではないでしょうか。

デビューEP作品『Rules and Regulations』のオープニングを飾る『XXSex』は、ガレージロックをニューウェーブ流儀に解釈した、みたいなサウンドで楽しいですよ。

Take It All AwayGirlschool

Girlschool – Take It All Away (Original version)
Take It All AwayGirlschool

バンド名の時点で「女性のロックバンドだ」と宣言しているようで、物凄くカッコいいですよね!

1978年にイギリスで結成されたガールスクールは、1980年代に勃発した「NWOBHM」と呼ばれる音楽ムーブメントの中で頭角を現したバンドであり、メンバー・チェンジや一度の解散なども乗りこえて2020年代の今も活躍中という、1992年の再結成後から数えても30年以上のキャリアを誇るロック史上最長寿とされるガールズバンドなのですね。

そんな彼女たちはハードロックやヘビーメタルのみならず、同時代のパンクロックからも影響を受けており、キャッチーなメロディとラウドでロックンロールなギターが最高にカッコいい1979年のデビュー曲『Take It All Away』の時点で、その音楽性は存分に感じ取れますね。

ガールスクールを見いだしたと言われている、あのモーターヘッドのレミー・キルミスターさんがこの『Take It All Away』を聴いて彼女たちをスカウトしたというエピソードも伊達ではない、バンドの可能性が詰まった素晴らしいデビュー・シングルと言えるでしょう!

Death on the ElevatorSuper Heroines

なんともすごいバンド名ですが、1981年にカリフォルニアはロサンゼルスで結成されたこちらのスーパー・ヒロインズは、いわゆるゴスやポジティブパンクと呼ばれるジャンルの中で有名なバンド、クリスチャン・デスのギタリストとしての活躍でも知られているエバ・Oさんを中心とした女性デスロック・バンドです。

エバ・Oさんはアメリカのゴシック・シーンにおけるパイオニアとも呼ばれており、ゴスを名乗るものであれば誰もが一度は触れるべき音楽を生み出した存在なのですね。

このバンドについては実質的なエバ・Oさんのソロ・プロジェクトであり、メンバーも流動的で男性が参加していた時期もあったようですが、あのコートニー・ラブさん率いるホールのベーシストとして一時参加していたこともあるジル・エメリーさんなどの女性ミュージシャンが多く参加しています。

そんな彼女たちのデビュー曲『Death on the Elevator』は、アメリカのデスロック~パンク・シーンのコンピレーション作品として1981年にリリースされた『Hell Comes to Your House』に収録されています。

トリオ編成ならではのスカスカのアンサンブルでゴシック・フレーバーのあるパンク、といった趣でこれはこれでカッコいいですね。

Just A GirlNo Doubt

少女らしさの仮面をかぶりながら社会への反抗心を爆発させた曲は、カリフォルニア発ノー・ダウトの真骨頂です。

1995年9月、アルバム『Tragic Kingdom』の先行シングルとして世に出たこの曲は、女性としての制約に対するグウェン・ステファニーさんの率直な怒りが詰まっています。

父親に夜間の運転を禁止されたことをきっかけに生まれた歌詞は、多くの女性の共感を呼びました。

スカパンクとポップを融合させた本作は、ビルボードで23位、オーストラリアで3位を記録。

映画『クルーレス』や『キャプテン・マーベル』にも起用され、少女のパワーが欲しい瞬間に背中を押してくれる一曲です。