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【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ

1980年代の洋楽シーンといえば「洋楽黄金期」とも呼ばれ、日本も含めて世界中でメガヒットを記録したアーティストやバンドが多く生まれた時代。

MTVの登場や飛躍的な技術革新などもあって、とても華やかなイメージがありますよね。

そんな80年代の洋楽の中でも、今回は男社会の音楽シーンに殴り込みをかけるように登場したガールズバンドたちのデビュー曲に注目。

ボーカル・グループではなく、できるかぎり楽器を演奏する「バンド」を中心としてリサーチ、ロックにポップス、メタルやパンクなどジャンルや有名無名を問わず個性豊かなガールズバンドたちの記念すべきデビュー曲を一挙ご紹介します!

【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ(1〜20)

High In High SchoolMadam X

全員が女性のバンドではないのですが、1980年代の初頭に結成された女性ハードロック・バンドの先駆け的な存在として有名なマダムXはぜひ紹介しておきたいところです。

ギターとドラムを担うペトルーシ姉妹を中心として結成され、一時期はあのスキッド・ロウのセバスチャン・バックさんが参加していたことでも知られるバンドなのですね。

ドラマーのロキシー・ペトルーシさんはヴィクセンでも活動しており、まさにガールズ・メタル~ハードロックの生き字引のような存在でもあります。

そんなマダムXのデビュー曲『High In High School』はいかにも時代を感じさせるグラム・メタル的な音で、今聴くと微笑ましいくらいですね。

とはいえ正統派な音ですし、このギターとドラムスを姉妹で鳴らしているというのがまた最高でしょう!

彼女たちのカッコいい姿を楽しめるMVもチェック必須です!

Love Is For SuckersPoison Dollys

後にヴィクセンに参加するギタリスト、ジーナ・スタイルさんが在籍していたことでも知られているPoison Dollysは、1985年に唯一のセルフタイトルのアルバムをリリースして解散、おそらくはシングルもリリースされず音源はアルバムのみといったバンドのため、今回はオープニングトラック『Love Is for Suckers』を紹介します。

この曲、タイトルを見ただけで80年代グラム・メタルに詳しい方であれば思わず二度見してしまうのでは?

実はあのトゥイステッド・シスターの1987年のアルバム『Love Is for Suckers』に収録されている同名の楽曲は、Poison Dollysのカバーなのですね。

意外とご存じなかった方も多いのではないでしょうか。

オリジナル・バージョンは骨太でなかなかの本格的なハードロックであり、全体的な哀愁度はこちらの方が上かもしれません!

Dust Cake BoyBabes In Toyland

L7やルナチックス、ホールといったバンドと並ぶ80年代後期から90年代前半にかけてデビューを果たしたガールズバンドの代表的な存在であり、いわゆるライオットガールの文脈でも語られるバンドがベイブス・イン・トイランドです。

トリオ編成ならではのシンプルなアンサンブルを軸とした超攻撃的なサウンドを武器として、ベビードールをステージ衣装として着用するお人形さんのようなルックスのボーカリスト兼ギタリスト、キャット・ビーエランドさんが怒り叫びまくる強烈なスタイルは、商業的に大きな成功を収めることはできなかったものの、後続のバンドたちに大きな影響を与えています。

1989年に発表されたデビュー曲『Dust Cake Boy』は、そんな彼女たちの初期衝動だけで成立させたような荒々しいグランジ~オルタナティブロック・サウンド!

キャットさんのアグレッシブなボーカルは切迫する何かを感じさせますし、この路線が気に入った方は同曲が収録されているデビュー・アルバム『Spanking Machine』も聴いてみることをオススメします。

Sugar LuvLunachicks

ニューヨークが生んだ強烈な存在感を放つガールズ・パンク~ライオットガール、ルナチックス!

MC5やラモーンズといったパンク・レジェンドたちや、キッスのようなハードロックにも影響を受けたサウンドを鳴らして人気を得た彼女たちは、1987年に結成されて2000年まで活動、2019年に本格的な再結成を果たしています。

荒々しくアグレッシブなロック・サウンドはストレートにカッコいいですし、実はキャッチーなメロディも兼ね備えた骨太のロック・バンドなのですよね。

そんな彼女たちの記念すべきデビュー曲『Sugar Luv』は、1989年に同名のEP作品としてリリースされた楽曲です。

イントロのひずんだベースの音が80年代末期、グランジやオルタナティブロックの香りを濃厚に感じさせますね。

全体的にダークかつヘビーなサウンドでまだまだ荒削りではあるのですが、あの時代のパンクやハードコア、そしてグランジがお好きな方であれえば間違いなく気に入るはずです!

Lay Down Your ArmsThe Graces

The Graces – Lay Down Your Arms (Music Video) (featuring Charlotte Caffey of the Go-Go’s)
Lay Down Your ArmsThe Graces

ガールズバンドのパイオアニア、ゴーゴーズのギタリスト兼キーボーディストとして活躍したシャーロット・キャフィーさんが1987年に結成、唯一のアルバム『Perfect View』を残して1992年に解散したザ・グレイセス。

ザット・ドッグでフロントを務めるアンナ・ワーロンカーさんと、ブルース・スプリングスティーンさんのバンドのバック・コーラスとして知られているジア・チャンボッティさんが在籍していたことでも知られるバンドで、ポップながらもニューウェーブ時代からオルタナティブロックへと移行する空気感が色濃く出たサウンドが、今聴くと実に新鮮でカッコいいですね。

1989年にリリースされたデビュー・シングル『Lay Down Your Arms』は全米チャート56位を記録しましたが、残念ながらアルバムは大きな成功を収めることができませんでした。

とはいえ、フロントの3人が全員歌えるという強みを生かした美麗なコーラスワークも魅力的ですし、改めて再評価してほしいバンドですね。