90年代のビジュアル系バンドのデビュー曲
独創的な音楽性と華やかなルックスで、日本の音楽シーンに革命を起こしたビジュアル系バンド。
GLAY、L’Arc〜en〜Ciel、DIR EN GREYなど、今や誰もが知る大物アーティストも、かつては新人として第一歩を踏み出しました。
X JAPANの影響を受けながら、それぞれが個性豊かな音楽性を確立し、新たな時代を切り開いていきました。
派手なメイクと衣装の奥に秘められた、彼らの原点となるデビュー曲をご紹介します。
90年代のビジュアル系バンドのデビュー曲(11〜20)
MELODIESDIE IN CRIES

どうしようもない喪失感と切なさが胸を打つ楽曲です。
実力派が集ったDIE IN CRIESのメジャーデビュー作で、Kyoさんの描く耽美で陰影に富んだ詩の世界と、室姫深さんの近未来的なギターサウンドが融合し、聴く者の心の奥深くに眠る記憶を呼び覚まします。
二度と戻らない大切な時間を思い、感傷にひたってしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。
本作は1992年2月に発売されたシングルで、オリコンチャート24位を記録。
アルバム『VISAGE』にも収められ、彼らの原点を示しています。
堕天使BLUEΛucifer

闇を切り裂くようなギターリフと疾走するビートが、聴く者の心をわし掴みにする、情熱的な1曲です。
許されないと知りながらも手を伸ばしてしまう、そんな堕ちていく者の焦燥と純粋な渇望が描かれています。
退廃的な美しさの中に宿る切ないさけびに、心揺さぶられるんですよね。
この楽曲は、1999年9月に発売されたΛuciferの鮮烈なデビューシングル。
テレビアニメ『KAIKANフレーズ』のオープニングテーマとして、作品の世界観を劇的に彩りました。
Blurry EyesL’Arc〜en〜Ciel

VAMPSでも活躍するボーカルのHYDEさん率いる、L’Arc〜en〜Cielです。
メジャーデビューは、1994年で、『眠りによせて』という曲をビデオシングルで発表し、同年に1stアルバム、そして1stシングルのこの曲を発表しました。
ゆらりMASCHERA

イタリア語で仮面という意味を持つバンド、MASCHERAのメジャーデビュー曲『ゆらり』です。
1997年に演歌や歌謡曲を主体とする、テイチクエンタテインメントからデビューしました。
なんと言っても、キレイな歌声が素晴らしく、このバンドの特徴とも言えるでしょう。
ヒマワリSOPHIA

俳優としても活躍しているボーカルの松岡充さんが率いるバンドSOPHIAです。
ビジュアル系としてはポップな楽曲とカジュアルなファッションで、化粧も薄めです。
この時代はビジュアル系がトレンドで、どんなバンドも化粧をして、ビジュアル系として活動をするのが当たり前でした。
BelieveD-SHADE

D-SHADEは、1998年にシングル『BELIEVE』でメジャーデビューし、2ndシングルの『ENDLESS LOVE』がヒットして有名になりました。
その後、人気を保っていたものの、ボーカルのHIBIKIさんがレーサーに転向するため、2000年に解散し、活動期間の短かったバンドでした。
90年代のビジュアル系バンドのデビュー曲(21〜30)
CLOCK STRIKES TENLADIES ROOM

過激なパフォーマンスと挑発的な歌詞で知られるLADIES ROOMですが、本作には切なくも華やかな魅力が詰め込まれています。
美しいアルペジオで幕を開けるこの曲は、パーティーが終わる直前の、刹那的な高揚感と一抹の寂しさを描いているのではないでしょうか。
時計の針が進み魔法が解ける寸前の、あの独特な心境がキャッチーなハードロックサウンドに乗って胸に響きます。
この楽曲は、1991年5月当時にリリースされたLADIES ROOMのメジャーデビューシングルで、アルバム『Made in SEX』にも収められています。
1993年にはライブ映像作品でチャート1位を獲得したことからも、彼らの勢いが伝わってきますよね。
きらびやかな夜の余韻に浸りたい時、心に寄り添ってくれる1曲です。





