90年代のビジュアル系バンドのデビュー曲
独創的な音楽性と華やかなルックスで、日本の音楽シーンに革命を起こしたビジュアル系バンド。
GLAY、L’Arc〜en〜Ciel、DIR EN GREYなど、今や誰もが知る大物アーティストも、かつては新人として第一歩を踏み出しました。
X JAPANの影響を受けながら、それぞれが個性豊かな音楽性を確立し、新たな時代を切り開いていきました。
派手なメイクと衣装の奥に秘められた、彼らの原点となるデビュー曲をご紹介します。
90年代のビジュアル系バンドのデビュー曲(21〜30)
ivory treeLa’cryma Christi

流麗なツインギターの調べと、どこか遠い異国を旅しているかのようなメロディが印象的な、La’cryma Christiのメジャーデビューシングルです。
まるで象牙細工のように繊細で美しい世界観の中で、はかなく消えゆくものへの愛おしさを歌っているかのよう。
TAKAさんの透き通るようなハイトーンボイスにのせて紡がれる物語に、胸を焦がした方も多いのではないでしょうか。
1997年5月に発売された本作は、TV番組『進め!
電波少年』のエンディングテーマにも起用されました。
プログレッシブな展開とポップさが両立したサウンドは、じっくりと物語に浸りたい夜にぴったり。
緻密に構築された音の世界に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
なりきりボニー & クライドCASCADE

CASCADEは打ち込みテクノサウンドと、ポップパンクを混ぜたようなサウンドで、ボーカルのたまさんのルックスの影響で、当時ビジュアル系として紹介されていました。
しかしMVの漢字を見てもわかるとおり、本人たちはビジュアル系のつもりで活動していなかったかもしれません。
SUPER SOULFANATIC◇CRISIS

名古屋系バンドの代表格の一つで、MALICE MIZER、La’cryma Christi、SHAZNAとともに『ビジュアル四天王』と呼ばれていました。
ポップで明るめな楽曲が多く、ファッションは独特ながらも、派手すぎないので、幅広いファン層の支持がありました。
RAINGLAY

今や国民的ロックバンドのGLAYです。
1994年にこの曲『RAIN』でデビューしました。
X JAPANのYOSHIKIさんが作詞、作曲、アレンジに加わり、YOSHIKIさんのプロデュースの下、メジャーデビューとなりました。
硝子の肖像Laputa

黒夢とともに名古屋ビジュアルシーン創成期を形成したと言われているバンドLaputaです。
90年代のビジュアル系らしい、ハードロックを基調とした退廃的でダークでサイケな音楽性でありながらも、サウンドは安定しており、耳触りがいい楽曲が多いです。
割れた窓Plastic Tree

他のビジュアル系とは違う音楽性で、90年代初期のUKロックシーンにあったゴシックロックを基調に、さまざまなジャンルの音楽を吸収した楽曲が独特なバンドです。
1997年にこの曲でデビューしましたが、当時ビジュアルシーンに居場所がなかったと、メンバーが語っております。
ヴェル・エール~空白の瞬間の中で~MALICE MIZER

徹底したビジュアルやパフォーマンスで、中世ヨーロッパのような世界観とクラシック音楽をロックミュージックに取り込むバンド、MALICE MIZERです。
今では、バラエティ番組でも有名なGacktさんがボーカルとして在籍していました。
これほどにビジュアルを徹底したバンドは、後にも先にも見られません。





