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ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演

『ボレロ』といえば誰もがフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの楽曲を思い浮かべますが、実はスペイン起源の舞踊音楽で一ジャンルとしても存在しています。

もちろんラヴェルによる『ボレロ』が一番有名で本ジャンルの代名詞となっており、さまざまな作曲家に影響を与えており、例えば時代劇『水戸黄門』のテーマ曲にボレロのリズムが使われていたり、同じメロディを繰り返し楽曲の中でアレンジがありながら壮大な盛り上がる作風は『タイム・セイ・グッドバイ』や宇多田ヒカルによるキングダムハーツ『光』のオーケストラ・アレンジでも効果的に使われています。

そんな影響力が強いボレロですが、こんな曲もボレロだったの?

というような曲や演奏家による名演を集めました!

ぜひラヴェルのボレロだけではない作品を聞いてみてください。

もくじ

ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演(1〜20)

和楽器と日本舞踊によるボレロMaurice Ravel

【和楽器と日本舞踊によるボレロ】ーBolero-Wagakki-Time ticks
和楽器と日本舞踊によるボレロMaurice Ravel

静かに始まり、徐々に盛り上がっていく独特の構成が魅力の傑作です。

箏や尺八、太鼓などの和楽器と日本舞踊によって、モーリス・ラヴェルの『ボレロ』に新たな解釈が加えられました。

リズムと旋律の繰り返しが、時の流れや人間の内面の変化を表現し、不死鳥の復活というテーマが込められています。

2021年12月の初演以来、多くの人々を魅了し続けており、YouTubeでの再生回数も10万回を超えました。

クラシック音楽と日本の伝統芸能の融合に興味がある方にぜひおすすめです。

ピアノ版『ボレロ』Maurice Ravel/角野隼人

モーリス・ラヴェルの代名詞となっている名曲『ボレロ』を、かてぃんさんこと角野隼斗さんがピアノソロで表現した意欲的な作品です。

オーケストラの多彩な音色をピアノ一台で再現するという挑戦的な試みで、静かな導入から爆発的なクライマックスへと至る過程が、ピアノの繊細なタッチと豊かな音色で見事に表現されています。

角野さんの卓越した演奏技術と音楽性が光る本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノの可能性に興味がある方にもおすすめです。

ボレロ ハ長調 作品19Fryderyk Franciszek Chopin/Vladimir Ashkenazy

『ボレロ』といえばフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが有名ですが、ラヴェルによるボレロの出現前にも、たとえばウェーバーの劇音楽「プレチオーザ」の中の舞曲などがあり、ジャンルとしては昔から存在していました。

その後、多数の曲が作られていた、当時の流行りのリズムや音楽だったことが分かります。

現代にも残っており、ラヴェル以外でクラシック作品の中で有名なのは、フレデリック・ショパンのピアノ曲『ボレロ ハ長調 作品19』です。

初期の練習曲として利用されていることもあり、広く知られています。

ショパンといえばポロネーゼがありますが、ボレロというよりどちらかというとポロネーゼの方をイメージされるかもしれませんね。

キングダムハーツより『HIKARI (-KINGDOM Tres Orchestra Instrumental Version-)』宇多田ヒカル

『キングダム ハーツ』シリーズのテーマ曲として有名な楽曲のオーケストラ版です。

もともとの歌詞には、光を求める心情や希望、闇との戦い、自分を取り戻す意志が込められています。

オーケストラによる壮大なアレンジは、ゲームの感動的なシーンを想起させ、聴く人の心に強く訴えかけます。

ピアノや弦楽器、金管楽器が美しく調和し、広がりのある音楽空間を作り出しています。

中盤部から後半にかけてスネアや各楽器が同じリズムを繰り返して盛り上がっていく『ボレロ』のような構成になっており、終盤までのテンションを上げていく重要や役割を担っています。

原曲の歌も素晴らしいですが、オーケストラ・アレンジによってより迫力があり、ゲームの物語を想起させるような壮大な名曲に仕上がっています。

ゲーム音楽ファンはもちろん、壮大なオーケストラサウンドを楽しみたい方にもおすすめの一曲です。

La gataMoncho

スペインのカタルーニャ地方出身のモンチョは、「ボレロの王」として知られる歌手です。

彼の温かみのある歌声は、スペインの暑い午後を思わせるメロディーを紡ぎ出します。

本作は、失恋した女性の心情を描いた楽曲。

偶然の出会いとその終わりを穏やかに受け入れながらも、雨の中で雌猫のように彼を思い続ける女性の姿が描かれています。

深い寂しさと切なさが伝わってくる歌詞は、聴く人の心に響いてきます。

恋愛の喜びと苦しみを味わいたい方におすすめの1曲。

1996年10月にリリースされた本作で、クラシックのモーリス・ラヴェルとは違うボレロの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。