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ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演

『ボレロ』といえば誰もがフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの楽曲を思い浮かべますが、実はスペイン起源の舞踊音楽で一ジャンルとしても存在しています。

もちろんラヴェルによる『ボレロ』が一番有名で本ジャンルの代名詞となっており、さまざまな作曲家に影響を与えており、例えば時代劇『水戸黄門』のテーマ曲にボレロのリズムが使われていたり、同じメロディを繰り返し楽曲の中でアレンジがありながら壮大な盛り上がる作風は『タイム・セイ・グッドバイ』や宇多田ヒカルによるキングダムハーツ『光』のオーケストラ・アレンジでも効果的に使われています。

そんな影響力が強いボレロですが、こんな曲もボレロだったの?

というような曲や演奏家による名演を集めました!

ぜひラヴェルのボレロだけではない作品を聞いてみてください。

もくじ

ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演(21〜40)

「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/ロシア・ボリショイ交響楽団 西本智実指揮

Ravel : Bolero 西本智実&ロシア・ボリショイ交響楽団 Tomomi Nishimoto. cond
「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/ロシア・ボリショイ交響楽団 西本智実指揮

いま世界の指揮者の中でもっともチャーミングな女性として、注目を集めている西本智実。

ロシアボリショイ交響楽団での演奏シーンが有ります。

感じ方はさまざまかと思いますが、非常にゆったりと、落ち着きのあるなかに、丸みを帯びた音がちりばめられており、ロシアで聴きたくなるボレロかもしれません。

個人的主観では、このスネア担当者、かなり良い音出してます!

「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/NHK交響楽団 ロリン・マゼール指揮

日本の交響楽団の中でも非常にファンが多いN響。

また日本の楽団だからこそのクリアな音、クリスタルのような音色でも海外ファンも多いことでも知られている、まさに国内トップの楽団。

ボレロの演奏では、海外の主要なオーケストラの作品を通じても非常にファンの多いロリン・マゼールの指揮による演奏です。

非常に端正ながら、中盤ロリン・マゼールらしい飛ばし方などもあり、端正&やんちゃな意外性の有る1曲です。

「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/フランス国立管弦楽団 ロリン・マゼール指揮

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルのバレエ音楽「ボレロ」。

三拍子のずっとかわらぬリズムが保持される中で、2種類のメロディーが繰り返される、楽器を変えながら重ねられる、ちょうど海の波のような特徴的なサウンド構成をもつ楽曲。

1928年に発表されましたが、今もバレエファンだけに留まらず、クラシックの名曲として広く愛されている音楽です。

演奏家によっても大きく異なるボレロ。

今回はまずラヴェルのボレロを異なるさまざまの演奏家でご紹介した後、関係する楽曲をご紹介します。

こちらは非常に広い情景を思わせる繊細かつダイナミックな指揮に定評のあるロリン・マゼール指揮による、1981年9月のフランス国立管弦楽団の演奏でどうぞ。

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「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ボレロの聴衆にもたらす爽快感は、とくに他の楽曲に比べて、フレーズの規則的な繰返し、リズムの規則的な繰り返しと、全体のサウンドの緻密な設計のために、非常に高いことが知られています。

これを、あのヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の手で、力強く、かつダイナミックに演奏されているのがNewYear’sEve Concert 1985のステージです。

1985年12月31日 ベルリンフィルハーモニーホールの、クラシックの本場での演奏をどうぞ。

「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/冨田勲

日本の偉大な編曲家でも有りシンセサイザー演奏家でも有る冨田勲。

1932年生まれと、非常に若い頃からシンセサイザーの国際的な演奏家として、電子音楽作曲者の世界的魁としても活躍していたことから、古くから海外でも高い評価と人気があります。

その、1979年作品です。

富田作品にはいずれも見られますが、その音色使いと、一音ずつの表現には、藝術という部分と壮大な世界を音で表すといった非常に高度な技術理解と技術の実現が含まれている物が多く、こちらのボレロでも、ただラヴェルの作品を、シンセサイザーに置き換えたというのとは全く異なる芸術性がプラスされています。

クラシックで言うボレロとは全く違う、ラヴェルのボレロの世界です。

「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/パリ管弦楽団 クリストフ・エッシェンバッハ指揮

指揮者にもさまざまな人物がおり、それぞれの個性を活かした演奏を存分に楽しませてくれます。

このエッシェンバッハはドイツのピアニストであり指揮者。

アメリカでフィラデルフィア管弦楽団、フランスでパリ管弦楽団という欧米トップランクの両オーケストラの音楽監督を兼任したほか、北ドイツ放響の最終シーズンには3団体を兼任したほどの、クラシック本場の地で人気の高い指揮者。

2007年のNHK音楽祭の際に来日した時には名演奏が非常に多いのですが、最後の曲にクリストフ・エッシェンバッハが選んだのが、ボレロ。

必聴の演奏です。

個人的には、こちらとあわせ演奏されていたラ・ヴァルスの管弦楽版もぜひおすすめしておきたい名演。