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チェロの名曲|奥深い音色を味わえる珠玉のクラシック作品を一挙紹介

男性の声に近いとされ、4~5オクターブの幅広い音域を演奏できるチェロ。

チェロのやわらかく深みのある温かい音色が好き、という方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなチェロの名曲をピックアップ!

バロック時代の落ち着きのある曲調の作品から、さまざまな技法をミックスした近現代、現代の作品まで幅広くご紹介します。

穏やかな眠りにつきたい夜や、スッキリ目覚めたい朝を、心地よいチェロの音色とともに過ごしてみませんか?

チェロの名曲|奥深い音色を味わえる珠玉のクラシック作品を一挙紹介(1〜10)

組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」Camille Saint-Saëns

カミーユ・サン=サーンス作曲の『組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」』です。

動物の謝肉祭は第1曲の『序奏と獅子王の行進曲』から第14曲の『終曲』までの全14曲で構成されており、『白鳥』は第13曲になります。

チェロ独奏曲として非常に有名なト長調の作品です。

サン=サーンスの指示ではチェロ、ピアノ2台の編成ですが、ピアノ1台で演奏されることもあります。

アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821Franz Schubert

Franz Schubert : Sonata for arpeggione & fortepiano – 1. Allegro moderato
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821Franz Schubert

フランツ・シューベルト作曲の『アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821』です。

1824年にウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーによって発明された、チェロを小ぶりにしたような6弦の弦楽器「アルペジョーネ」のために作られた曲です。

しかし、出版された1871年にはアルペジョーネが廃れていたため、チェロやヴィオラ、コントラバスで演奏されるようになりました。

ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov

長身で精密なタッチで知られるロシアの巨匠が生み出した傑作。

言葉を紡がず母音のみで歌われるこの楽曲は、聴く者の心に深く響きます。

美しく流れるような旋律は、悲しみや郷愁を感じさせつつ、慰めも与えてくれます。

チェロで奏でられると、その深みのある音色がさらに曲の魅力を引き立てます。

1915年に作曲され、翌年モスクワで初演されたこの名曲は、さまざまな編成で演奏されており、それぞれに独自の魅力があります。

心に残る哀愁のメロディーに癒されたい方におすすめの一曲です。

鳥の歌Pablo Casals

パブロカザルス    鳥の歌
鳥の歌Pablo Casals

パブロ・カザルス編曲の『鳥の歌』です。

カザルスの演奏で有名なこの曲は、スペイン・カタルーニャ民謡のクリスマス・キャロルをカタルーニャ生まれのチェリストで指揮者、作曲家のカザルスが編曲したことで誕生しました。

この曲に必要なのは「平和を求める感情を入れること」なので、それを踏まえて聴いてみると聴こえ方が違ってくるかもしれません。

序奏と華麗なるポロネーズ Op.3Frederic Chopin

ショパン/序奏と華麗なポロネーズ/pf:根津 理恵子 vc:宮坂拡志
序奏と華麗なるポロネーズ Op.3Frederic Chopin

フレデリック・ショパン作曲の『序奏と華麗なるポロネーズ Op.3』です。

この曲が作曲されたのは1829年頃、ショパンがまだ10代後半の頃でした。

プロイセンの貴族でポズナン大公国の総督アントニ・ヘンリク・ラジヴィウがチェロを、その娘がピアノを演奏する才能があったため、2人のために作曲したといわれています。