チェロの名曲|奥深い音色を味わえる珠玉のクラシック作品を一挙紹介
男性の声に近いとされ、4~5オクターブの幅広い音域を演奏できるチェロ。
チェロのやわらかく深みのある温かい音色が好き、という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなチェロの名曲をピックアップ!
バロック時代の落ち着きのある曲調の作品から、さまざまな技法をミックスした近現代、現代の作品まで幅広くご紹介します。
穏やかな眠りにつきたい夜や、スッキリ目覚めたい朝を、心地よいチェロの音色とともに過ごしてみませんか?
チェロの名曲|奥深い音色を味わえる珠玉のクラシック作品を一挙紹介(21〜30)
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。
チェロソナタ ト短調 Op.19Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフ作曲の『チェロソナタ ト短調 Op.19』です。
1901年に作曲されたこの曲はチェロとピアノのための4楽章から成るソナタで、ピアノに大役が課せられています。
チェリストのアナトーリー・ブランドゥコーフがチェロを、作曲者自身がピアノを担当し、ロシア・モスクワで1901年11月に初演されました。
チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調 Op.125Sergei Prokofiev

セルゲイ・プロコフィエフ作曲の『交響的協奏曲 ホ短調 Op.125』です。
1951年から1952年にかけて作られたチェロと管弦楽のための作品です。
『チェロ協奏曲 第1番 Op.58』を改正したものとされていて、改正にあたり協力してくれた旧ソビエト連邦出身で20世紀後半を代表する名チェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチが初演を行い、作品も献呈されました。
ジャクリーヌの涙Jacques Offenbach

ジャック・オッフェンバック作曲の『ジャクリーヌの涙』です。
喜歌劇『天国と地獄』で有名なオッフェンバックですが、作曲家でもありチェリストでもあったため、物悲しい哀愁漂うチェロの音色を楽しめる作品も作られています。
『天国と地獄』と同じ人物が作ったとは思えないほど切ないメロディーです。
チェロソナタ 第3番 イ長調 Op.69Ludwig van Beethoven

ルート・ヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲のチェロ・ソナタ集より『チェロ・ソナタ 第3番 Op.69』です。
第1番から第5番で構成されているチェロ・ソナタ集で、この第3番が最も有名です。
「チェロの新約聖書」と呼ばれるほどの傑作で、多くのチェリストにとって大切なレパートリーとされています。