RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品

ピアノの詩人と称されるポーランド出身の偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

クラシック音楽を普段耳にする機会が少ない方でも、一度はショパンの名前と音楽を聴いたことがあるのではないでしょうか?

前期ロマン派を代表するショパンが生み出す音楽は、ロマンチックでありながらもどこか素朴で、親しみを覚えるものばかり。

今回はそんなショパンのピアノ作品のなかでも、初心者から中級者の方にオススメしたい比較的難易度の低い楽曲をセレクトしました。

紹介する作品のなかには、原曲の難易度は高いけれど、初級~中級でも演奏できるようアレンジされた楽譜が多数出版されているものもあります。

ショパン作品に興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

もくじ

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品(41〜60)

ノクターン 第6番 ト短調 Op.15-3Frederic Chopin

ショパン - 夜想曲 第6番 ト短調 Op.15-3 アシュケナージ
ノクターン 第6番 ト短調 Op.15-3Frederic Chopin

フレデリック・ショパンのノクターン2作目となるOp.15の第3曲目『ノクターン 第6番 ト短調 Op.15-3』は、ト短調から嬰ハ長調、そしてト長調へと転調していく珍しい構成をとっている作品です。

ショパン作品のなかでも非常にマイナーなため、あまり耳にする機会はないかもしれませんが、難易度としては易しめなので、はじめてノクターンにチャレンジされる方にもピッタリ!

あえて他の人が絶対に選ばないショパン作品を発表会で演奏したい!という方にもオススメですよ。

ワルツ 第18番 変ホ長調 遺作「ソステヌート」Frederic Chopin

ショパン ソステヌート・ワルツ ホ長調 遺作(ワルツ18番) [ Chopin Sostenuto Waltz in E flat major Op.posth. (No.18) ]
ワルツ 第18番 変ホ長調 遺作「ソステヌート」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの死から100年以上も経過した1952年に、イギリスの個人所蔵で発見され出版に至った『ワルツ 第18番 変ホ長調 遺作』。

『ソステヌート』のタイトルでも知られているこの作品は、大きな変化や高度なテクニックを要する箇所がないため挑戦しやすいといえますが、シンプルだからこそ表現力が試される曲ともとらえられるでしょう。

ちなみに、ショパンのワルツの中でも人気が高い『華麗なる大円舞曲』は「作品18」。

番号では18番ではなく「第1番」となりますので、混同しないようご注意くださいね!

ピアノソナタ 第2番第3楽章Frederic Chopin

ショパン/ピアノ・ソナタ第2番 「葬送」 第3楽章/演奏:後藤 正孝
ピアノソナタ 第2番第3楽章Frederic Chopin

ショパンが残した3つのソナタのうちの一つである第2番。

中でもとくに有名なのが、「葬送行進曲」とも呼ばれる第3楽章です。

日本では、1980年代に人気を博したアーケードゲームでゲームオーバーした際の音楽に使用され、広く知られるようになりました。

うなるような左手の伴奏の上に重なるおどろおどろしい旋律が、なんとも不気味で印象的な本曲。

腕全体の重みを鍵盤に伝えるイメージで、深みのある音を意識しながら弾いてみてくださいね。

ポロネーズ第11番 ト短調(遺作)Frederic Chopin

2010入賞者記念 稲川 夏希/ショパン:ポロネーズ ト短調 遺作
ポロネーズ第11番 ト短調(遺作)Frederic Chopin

ポーランドが生んだロマン派の巨匠、フレデリック・ショパン7歳で作曲した本作。

親しみやすい旋律と、短いながらもピアノ表現の豊かさを感じさせる構成は、まさに圧巻です。

テクニック的に難しい部分は少なく、丁寧なタッチで音の粒をそろえて弾くことで引き込まれる演奏に仕上がります。

「今の自分よりうんと幼い頃にこんな曲を作ってしまったショパンって、やっぱり天才!」そう思わずにはいられないことでしょう。

ピアノを始めたばかりの方にもオススメの1曲です。

ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

ショパン「子犬のワルツ」Chopin/Minute Waltz 森本麻衣 Mai Morimoto
ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

ポーランド出身の偉大な作曲家、フレデリック・ショパンによる楽曲は、ロマンチックでありながらも素朴で親しみやすい魅力にあふれています。

本作は、恋人のジョルジュ・サンドの飼い犬が自分の尻尾を追いかけてクルクル回る様子を音楽で表現したものと伝えられています。

軽快で愛らしい旋律は、子犬の動きを連想させ、聴く人の心を軽やかにします。

華やかでありながら繊細な印象も受ける本曲は、発表会やコンサートでも大人気!

子犬の動きをイメージしながら軽やかに弾いてみましょう。

おわりに

ピアノの詩人と言われたフレデリック・ショパンはポーランド出身の前期ロマン派音楽を代表する作曲家で、当時のヨーロッパにおいてもピアニストとして、また作曲家としても有名でした。

ピアノの詩人と言われることもあり作品数はとても多く、ピアニストの中でも欠かせないクラシック作曲家です。

ショパンと聞くと美しいピアノの作品を聞けますが、一方で演奏側となると難しそうというイメージも多く、なかなか手を出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はショパンの作品のなかでも、比較的難易度が低い曲を紹介しました。

ただ、易しめとはいっても繊細なタッチや最低限のテクニックは求められるため、丁寧な練習は必須です!

しかし、弾けたらかっこいい作曲家の一人なのでめげずに優しい曲からチャレンジしてどんどんレパートリーを増やして自信をつけていってくださいね。