【クラシック】恋愛にまつわる名曲をご紹介
歌詞のない曲が大半を占めるクラシック。
実はそんなクラシック音楽にも、恋愛をテーマにした曲が多くあります。
すでに知っている曲でも、作曲家の意図や背景を知ることで聴こえ方が大きく変わるので、ぜひこの機会にクラシックの恋愛ソングを聴いてみてください。
さまざまな愛の形を表現している作品たちは、時代をこえても今を生きる私たちになにか伝わるものがあるかもしれません。
歌詞がある恋愛ソングもよいですが、メロディや響きだけで表現しているクラシック音楽のよさも伝わりましたら幸いです。
【クラシック】恋愛にまつわる名曲をご紹介(11〜20)
6つの小品 Op.118-2 間奏曲 イ長調Johannes Brahms

優しさと深い感情が織り込まれたピアノの小品。
1893年に完成されたこの曲は、ブラームスの晩年の作品で、シューマンの妻であり親友のクララ・シューマンへの特別な思いが込められています。
穏やかな旋律の中に、静かな情熱や郷愁が潜んでおり、聴く人の心に深く響きます。
技巧的な派手さはありませんが、音楽的な内面の深さを探求する傾向が強く、演奏者には高度な表現力が求められます。
恋愛や人生の諦念について静かに考えたいとき、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
愛の夢 第3番Franz Liszt

ロマン派音楽の巨匠フランツ・リストが紡ぎ出した美しい作品。
その旋律は、愛の喜びと切なさを巧みに表現しています。
1845年に歌曲として生まれ、1850年にピアノ独奏版として編曲されました。
家族や友人への愛を主題に、リストの個人的な恋愛体験も反映されています。
現在では結婚式のBGMや余興でも演奏される機会が多く、愛する人との時間を大切にしたい、そんな気持ちにさせてくれる1曲です。
ぜひ心に響く音色に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
ワルツ第9番 Op.69-1「別れのワルツ」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンが婚約者との別れを思い、1835年に作曲したピアノ独奏曲。
ゆったりとしたワルツのリズムにのせて、抒情的な旋律が繊細に紡がれていきます。
思いを抑えきれない感情が、まるで小川のように流れ出すかのよう。
中間部では軽快な雰囲気も差し込みますが、再び切ない主題が戻ってきます。
本作は、ショパンの死後1855年に友人によって出版されました。
映画『愛の記念に』でも使用され、人々の心に深く響く名曲となっています。
大切な人との別れを経験した方に、ぜひ聴いていただきたい1曲です。
歌曲集「3つの歌」作品7より第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré

フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレが若い頃に作曲した本作。
夢の中で愛する人と過ごした幻想的な世界から、現実に引き戻される悲しみを描いています。
優美な旋律と繊細な感情表現が特徴的。
ピアノ伴奏による歌曲として書かれましたが、チェロやヴァイオリンの編曲版も広く演奏されています。
映画やドラマの音楽としても使用され、多くの方から愛されています。
フォーレの才能が遺憾なく発揮されたこの名作は、夢と現実の狭間で揺れる心情を感じたい方にオススメですよ。
オペラ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」Gaetano Donizetti

村娘のアディーナが涙する様子を見て、純情な青年ネモリーノが彼女の自分への愛情を確信して歌いあげるアリアです。
愛する人が自分に好意を寄せているとわかったときの「もう他には何にも望まない」という純粋な気持ちが表現されています。
巡礼の年 第1年「スイス」Franz Liszt

許されない人妻との恋愛をしたリストは、その女性を連れてスイスへ逃避行をしました。
本作は、その思い出として各地で作った作品集です。
1. 『ウィリアム・テルの聖堂』/2. 『ヴァレンシュタットの湖で』/3. 『パストラール』/4. 『泉のほとりで』/5. 『嵐』/6.『 オーベルマンの谷』の全6曲で構成されています。
【クラシック】恋愛にまつわる名曲をご紹介(21〜30)
カノンJohann Pachelbel

みんなから祝福されまさに幸せ絶頂という時に聴きたい曲です。
明るい曲ではあるが派手ではありません。
幸せをぎゅっと噛みしめるような時に聴きたい1曲です。
結婚式にもよく使用されています。
これからずっと幸せで豊かな人生を約束されたかのような安心した気持ちでいられます。