ダブ音楽の深い世界。レゲエから生まれた音の魔法を体感できる名盤たち
レゲエ音楽の変革期に生まれた「ダブ」は、音響技術とジャマイカ独自のサウンドが融合した特別なジャンルとして、世界中の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。
エコーやリバーブを効果的に用いた空間的な音作りと、重低音が生み出す独特の浮遊感は、現代の電子音楽にも脈々と受け継がれています。
音の実験場として進化を続けるダブミュージックの魅力に、あなたも今日から浸ってみませんか?
ダブ音楽の深い世界。レゲエから生まれた音の魔法を体感できる名盤たち(11〜20)
Eat The Meek (Dub Mix)NOFX

1983年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された、パンク・ロック・バンドのノーエフエックスによるトラック。
1997年にリリースされた7枚目のアルバム「So Long and Thanks for All the Shoes」に収録されています。
このバージョンはダブ・リミックスです。
Ciuleandra (Dub Remix)Maria Tanase

1935年から1963年まで活動をしていたルーマニのシンガーで女優のマリア・タナセさんによるトラック。
2001年にリリースされたアルバムのタイトル・トラックです。
このダブ・リミックス・バージョンの他にドラムンダブ・バージョンなど、数多くリミックスされています。
Zion’s BloodLee Perry and The Upsetters

レゲエDUBの生みの親、リー・ペリーさん。
レゲエに詳しい方なら誰でも彼を知っているかと思います。
そんなリー・ペリーさんの作品のなかでも、至高の1曲として知られているのが、こちらの『Zion’s Blood』。
本作はリー・ペリーの名盤『Super Ape』の1曲目です。
『Blackboard Jungle Dub』の段階で既に完成されたDUBを確立していたリー・ペリーさんですが、『Super Ape』はそれを超える作品として知られています。
レゲエDUBを深掘りしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
Guiding DubIMPACT ALLSTARS

リー・ペリーさんらと共にDUB黎明期を支えたヴィンセント・チンさんのレーベル「Randy’s」の更に傘下のレーベルである「Impact」で、オールスターとされているメンバーたちが集まったグループ、インパクト・オール・スターズ。
レゲエDUBを知る上では欠かせないグループですね。
そんなインパクト・オール・スターズの名盤『Java Java Java Java』からオススメしたい作品が、こちらの『Guiding Dub』。
レゲエDUBの黎明期を味わうにはうってつけの楽曲なので、ぜひチェックしてみてください。
Blackboard Jungle Dub ( Ver. 1 )Lee Perry and The Upsetters

DUBを知るために欠かせない楽曲といえば、こちらの『Blackboard Jungle Dub ( Ver. 1 )』ではないでしょうか。
本作はDUBの生みの親として知られる、リー・ペリーさんの名曲として知られています。
一般的なレゲエDUBとは異なり、本作はオリジナルのダブという変わった曲です。
同名のアルバムは世界で初めてのレゲエDUBとして知られており、後のリー・ペリーさんの楽曲と比べても、既にDUBとして感性されているという、圧倒的な音楽性が秘められています。
Love ExplosionDRY&HEAVY

DRY&HEAVYが2000年にリリースしたアルバム『Full Contact』の収録曲です。
心地よいベースラインとエコーが効いた声が印象的で、愛の力を歌った歌詞が魅力的。
7インチのビニールレコードとしても発売され、A面にはアルバムバージョンとは異なるフルレングス版が収録されています。
B面には独占収録のダブバージョンも。
リラックスしたいときにピッタリの一曲で、幅広い層に支持されています。
ダブを愛するリスナーはもちろん、これからダブに触れる方にもぜひ聴いてほしい楽曲です。
本作を聴くと、まるで愛の力に包まれているような心地よさを感じられますよ。
ダブ音楽の深い世界。レゲエから生まれた音の魔法を体感できる名盤たち(21〜30)
Up Wareika HillNEW!Augustus Pablo

日常から少し離れて、音の世界に深く浸りたい方にこそ聴いてほしい、ジャマイカの巨匠オーガスタス・パブロさんが手がけたインストゥルメンタル作品です。
1979年当時の名盤『Original Rockers』に収録された本作は、1972年から1975年のセッションから選ばれた一曲。
メロディカが奏でる東洋的で幽玄なメロディと、キング・タビーによる巧みなエコーが空間を満たし、重いベースラインが心地よく響き渡ります。
音楽による精神的な解放を追求したパブロさんの世界観が凝縮されたサウンドです。
一人で静かに過ごす夜、思考を巡らせたい時に耳を傾けるのはいかがでしょうか?
音の波に身を任せれば、不思議な浮遊感に包まれること間違いなし!