フルート初心者のための練習曲。おすすめの練習曲
フルートといえばキラキラしていて美しく、優しい音色がする木管楽器で、オーケストラや吹奏楽、アンサンブルでも大活躍する楽器です。
この記事を見てるあなたは吹奏楽部に入部してフルートを吹くことになった新入生や大人になって新たな趣味としてフルートを吹いてみようと思った方かと思います。
しかし、いざ吹こうとすると想像以上に吹くのが難しい楽器だと思うことでしょう。
今回は楽器を触りたてのあなたにフルートで吹ける簡単な曲、おすすめの練習曲を紹介します。
基本を押さえたスタンダードな曲ばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください!
フルート初心者のための練習曲。おすすめの練習曲(1〜10)
シチリアーノGabriel Fauré

フルートの練習曲として最適なガブリエル・フォーレの作品です。
優美で洗練された旋律が特徴的で、フルート初心者の方にも親しみやすい曲調になっています。
1893年に作曲された本作は、シチリア地方の民族音楽の影響を受けており、ゆったりとした8分の6拍子のリズムが印象的です。
付点8分と16分の音価をしっかりとるように練習しましょう。
また、音域も広く、しっかり音が出せるように丁寧に練習して音域も広げていきましょう。
チェロとピアノのために作曲されましたが、その美しさからフルートでもよく演奏される曲なので、これが吹けるようになるとポピュラー音楽だけではなくクラシックもしっかり吹けることがアピールできる曲になることでしょう。
アメイジング・グレイス

シンプルで美しいメロディーが特徴のこの楽曲は、フルート初心者の方におすすめの練習曲です。
1772年にイギリスの牧師ジョン・ニュートンさんが作詞した賛美歌で、奴隷貿易の過去を持つ彼が神の恵みによって救われた体験を歌っています。
アメリカでは「第二の国歌」とも呼ばれるほど親しまれており、2006年にはイギリス映画のテーマ曲としても使用されました。
本作は、シンプルな16小節のフレーズが繰り返される構成で、独唱から合唱まで幅広いアレンジが可能です。
優しい音色のフルートで演奏すると、楽曲の持つ荘厳さや感動がより引き立ちます。
アラジン「ホールニューワールド」Alan Menken

まほうのじゅうたんで幸せの都アグラバーを巡るジャスミンとアラジンの曲です。
アラジンの中で有名曲の一つでカラオケではデュオで歌うことも多いかもしれませんね。
楽器でやるということになるとまた違った感覚になると思います。
サビで盛り上がるところもありますが、音域そのものは広くなく楽器でも吹きやすい曲です。
ピアノと違い、シャープを付けて吹く感覚が新鮮かと思いますが、シャープや出しにくい音はチェックをつけて丁寧に吹いていきましょう。
はじめのうちはフレーズが長いところは息切れしやすいので息の管理を大切に。
フルートを吹ける人がもし二人もいるなら、デュオでアンサンブルをしてみてもよいかもしれませんね!
フルート初心者のための練習曲。おすすめの練習曲(11〜20)
花は咲く菅野よう子

『花は咲く』は2011年3月11日午後2時46分に発生した「東北地方太平洋沖地震」の復興を応援するテーマソングとして作られました。
作曲はさまざまなアニメソングを作曲している菅野よう子さん。
復興支援の曲として作られたので祈りや希望に満ちた曲となっています。
跳躍は多いですが、4拍目のアウフタクトから跳躍するメロディはここから音楽の物語が始まっているのでしっかり吹きましょう。
跳躍は滑らかに出来るように地道に音を取って練習するのがポイント。
フラット一個なのが優しいですね。
フレーズが長いのでロングトーンの練習も合わせて行えばよい音色で吹けるようになるはずです。
優しい音色を心がけましょう。
アルルの女Georges Bizet

フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが手掛けた付随音楽です。
南フランスの風景が目に浮かぶような美しい旋律が特徴的で、聴いているとまるでプロヴァンスの広々とした大地を散歩しているような気分になれます。
1872年10月に初演されましたが、当時は評価されませんでした。
しかし、ビゼー自ら4曲を選んで組曲にしたところ、大成功を収めたんです。
原曲がそもそもフルートソロの曲ということもあり、フルートの練習曲としてもおすすめで、優しい音色と美しいメロディーが心を癒してくれます。
初心者の方も楽しみながら本格的なクラシック音楽を練習できる曲なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アヴェ・マリア(グノー)Charles François Gounod

フランスの作曲家シャルル・グノーが作曲した本作は、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の前奏曲を基にした荘厳な曲調です。
聖母マリアへの祈りがテーマで、清らかで美しい旋律が心に染み入ります。
1859年5月にパリで初演されて以来、結婚式や葬儀など様々な場面で演奏され、多くの人々に愛され続けています。
フルート初心者の方にもおすすめの練習曲で、優しい音色と簡単な旋律なので取り組みやすいですよ。
心を落ち着かせたい時に吹くのもいいかもしれません。
虹の彼方に Over the rainbowHarold Arlen

1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌った劇中歌で、世界的なスタンダードであり、多くの音楽家にカヴァーされています。
さまざまなアレンジでいろいろな楽器でも吹けるため、もちろんフルートのレパートリーとしても最適で押さえたい1曲です。
最初はオクターブの跳躍に苦労するかもしれませんが、滑らかに出来るようになると初心者脱却です!
シンプルのバージョンから練習して、上手になってくるとアレンジ版も手を出してもよいと思います。
まずはシンプルのバージョンを攻略しましょう!