グリッターをまとった派手なメイクと衣装で、70年代に一世を風靡したグラムロック。
それは単なるファッションにとどまらず、ジェンダーレスな表現やアート性の高い楽曲で音楽シーンに革命を起こしました。
今でこそロックの重要なサブジャンルとして認識されていますが、当時は既存の価値観を大きく覆す衝撃的な存在でした。
この記事では、グラムロックの誕生から発展、そして黄金期を築いた代表的な楽曲までを紹介します。
派手な衣装の裏に秘められた音楽的な革新性と、時代を超えて色褪せない魅力をぜひお楽しみください!
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70年代グラムロックの魅力!きらびやかな音楽史を彩った名曲の数々(1〜10)
Rock And Roll (Part 1 & 2)Gary Glitter

グリッターをまとった衣装で70年代を象徴する、英国出身のゲイリー・グリッターさんのデビュー曲です。
1972年3月に発売され、UKチャートで3週連続2位を記録しました。
本作はロックンロールへの賛歌ともいえるボーカルパートと、躍動的なリズムと「Hey」の掛け声だけで構成されたインストパートの二部構成になっています。
理屈抜きの高揚感が、聴く人を一瞬で熱狂の渦に巻き込んでしまう魅力がありますね。
デビューアルバム『Glitter』にも収録され、映画『Joker』の印象的なシーンで使われたのを覚えている方も多いかもしれません。
スタジアムを揺るがすような一体感を味わいたいときに聴いてみてはいかがでしょうか?
Beauty QueenRoxy Music

アートとファッションを融合させ、70年代グラムロックに革命を起こしたイングランドのバンド、ロキシー・ミュージック。
本作は1973年3月に公開され、ゴールド認定も受けた名盤『For Your Pleasure』に収録された、宝石のような一曲です。
このアルバムは鬼才ブライアン・イーノが在籍した最後の作品としても知られています。
ブライアン・フェリーさんの演劇的で深みのあるバリトンボイスが印象的で、プールのような瞳を持つ美しい女性との別れを歌い上げます。
その歌声には悲しみだけでなく、まるで結婚を申し込むかのようなロマンと誠実さが滲み出ていて、胸を締め付けられます。
きらびやかなサウンドの奥に秘められた、切なくも美しい物語に浸ってみてはいかがでしょうか?
ViciousLou Reed

ニューヨークのアンダーグラウンドシーンから登場したルー・リードさん。
1972年発表のアルバム『Transformer』の幕開けを飾る本作は、イギリスのグラムロックブームと共振する妖艶でグラマラスな一曲として語り継がれています。
アンディ・ウォーホルが提案した「花で殴るような悪意」というアイデアから生まれた逸話は有名ですよね。
攻撃的なギターリフと皮肉めいた歌声が絡み合うと、レザーとアイシャドウをまとったような、退廃的で危険な世界観が目の前に広がります。
テレビドラマ『Billions』で使用されたことも記憶に新しいですね。
ありふれた日常に刺激が欲しくなった時、本作のきらびやかで挑発的なサウンドに身を委ねてみてはいかがでしょうか。
20th Century BoyT-REX

強烈に歪んだギターリフを聴けば、思わず体が動き出してしまう、イギリスのグラムロックバンドT・レックスの代表曲です。
本作は1973年3月に発売されたシングルで、当初はアルバムに未収録ながらUKチャートで3位を記録しました。
自分こそが時代の寵児だと宣言するかのようなマーク・ボランさんの自信に満ちた歌声と、荒々しくもキャッチーなサウンドが最高にかっこいいですよね。
1991年にはリーバイスのCMソングに起用されたり、人気漫画『20世紀少年』のタイトルに影響を与えたりしたことでも知られています。
大きな壁に立ち向かう時、「君の力はそんなものじゃない」と背中を強く押してくれる、そんな一曲ではないでしょうか。
Ziggy StardustDavid Bowie

1972年6月に発売された、イギリス出身のデヴィッド・ボウイさんの名盤『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』を象徴する作品です。
この楽曲は、宇宙から来たロックスターの栄光と破滅を描いた物語の核心を担っています。
異星から来た主人公がバンドを従え、ギターを激しくかき鳴らす姿が目に浮かぶよう。
その圧倒的なカリスマ性と、どこか破滅的な危うさを感じさせる魅力に、聴く者は一瞬で心を奪われてしまいます。
1973年7月の公演で、ボウイさん自身がこの役柄の終わりを告げた逸話はあまりにも有名ですよね。
既成概念を打ち破るような、強烈な個性に触れたい時に聴いてみてはいかがでしょうか。
Search and DestroyIggy & The Stooges

プロトパンクのゴッドファーザーと称される、アメリカのバンド、イギー・アンド・ザ・ストゥージズの一曲です。
1973年6月にシングルとして登場し、グラムロックの象徴デヴィッド・ボウイさんがミックスを手がけた名盤『Raw Power』にも収められました。
社会に見捨てられたと感じる若者が、自らを「ストリートを歩くチーター」と称し、破滅的な衝動と承認欲求の間で叫ぶ心情が歌われています。
機関銃をほうふつとさせるギターリフと荒々しいボーカルが、きらびやかなグラムロックとは一線を画す、生々しいエネルギーを放っていますよね。
ウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』でも印象的に使われました。
現状を破壊したい衝動に駆られたとき、この轟音にすべてを委ねてみてはいかがでしょうか?
Devil Gate DriveSuzi Quatro

革のジャンプスーツをまといベースをかき鳴らす、アメリカ出身のスージー・クアトロさんの姿が目に浮かぶようです。
1974年2月に発売されたこの楽曲は、全英チャートで2週連続1位に輝き、名盤『Quatro』にも収録された大ヒットナンバーです。
若者たちが危険な香りのする遊び場へと向かう、あの独特のスリルと高揚感を、疾走感あふれるロックンロールに乗せていますよね。
社会のルールに縛られず、自由を謳歌する反骨精神が、聴く者の心を解き放ってくれるようです。
アメリカの人気ドラマ『Happy Days』で使用されたことでも知られる本作。
日常の閉塞感を打ち破りたい時に聴けば、気分がスカッとすること間違いなしでは?