群馬を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ
赤城山の懐に抱かれた群馬の地には、心に響く名曲の数々が生まれています。
デューク・エイセスの「いい湯だな」は温泉の湯けむりと笑顔を、May’sの「街」は故郷への思いを優しく歌い上げ、三橋美智也さんの「赤城の子守歌」は心の奥深くに眠る情感を揺さぶります。
それぞれの歌に込められた群馬への愛着と誇りは、世代を超えて私たちの心に染み渡り、ふるさとの温もりを伝え続けています。
群馬を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ(21〜40)
おぼろ月夜の上州路森山愛子

若い女性が男一匹の股旅者を歌うのもおもしろいですね。
どうしても上州というと旅鴉や、任侠という世界が非常に多く、ラブソングもご当地ソングとして非常に多いのも確かなんですが、極端ですね。
森山愛子さん自身は栃木県出身の演歌歌手です。
月の渡り鳥青島りつ子

詞の中に出てくる松井田は群馬県安中市松田町で、中山道六十九次のうち江戸から数えて16番目の宿です。
映画の「弥太郎笠」を松井田宿を舞台にして歌われています。
姿かたちはやくざでも、恋心は純情で、義理と人情は忘れないとかっこいい歌なんです。
娘道中記川野夏美
女とはいわずに「むすめ」という箇所がきっと若さを表しているのだと思います。
演歌風でも威勢のいい歌がおおい旅歌の中で、この歌は手拍子をしたくなるような景気の良さが魅力です。
生まれは浪花、最初に着いたのは上州で一目惚れと可愛らしさも強調してますね。
赤城の子守歌三橋美智也

子守歌の中に悲哀を感じる曲ですね。
ただ、子をあやして、泣くなと歌っているのではなく、自ら手を汚してしまった肉親の子を背負い、忠治の指示に従った義理と人情の板挟みの悲しさが三橋美智也さんの声でより一層悲しげに聴こえてくる歌です。
忠治任客旅島津亜矢

国定忠治を歌で表現した曲ですが、何といっても威勢のいい啖呵が売りです。
なかなかここまで歯切れよくセリフをいうのも、役者でもない限り大変ですが、声といい、キレの良さは抜群です。
任侠の世界は演歌といえども表現するのは難しいと思いますが、島津さんは女性ながら見事です。