長野を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ
北アルプスの穂高連峰、諏訪湖の夜景、千曲川の悠久の流れ。
豊かな自然に恵まれた長野は、心に響く名曲の舞台として、多くのアーティストたちに愛されてきました。
本記事では、そんな長野にまつわる楽曲を、民謡、演歌、J-POPなど幅広いジャンルからピックアップ!
四季折々の美しい風景と、そこに暮らす人々の思いが織りなす、美しき長野を描いた珠玉の楽曲の数々をご紹介します。
長野の風景を懐かしみながら、あるいは長野を訪れる日を心待ちにしながら、じっくりとお楽しみください。
長野を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ(1〜10)
宇宙と長野岡崎体育

岡崎体育さんが描く、故郷への複雑で愛おしい感情をつづった作品です。
2024年3月に配信限定EP『Suplex』の1曲として収録された本作。
彼自身が「捨て曲」と称するほど自然に生まれたメロディラインは、わずか5分ほどで完成したのだとか。
宇宙の広大さと故郷の身近さという対照的なモチーフを通して、日常のなかで感じる心の距離感や帰属意識が丁寧に表現されています。
故郷である長野を離れて暮らしている方や、ふと自分のルーツについて考えたくなったときにじっくりと聴いていただきたい楽曲です。
風の篝火さだまさし

1979年6月発売のアルバム『夢供養』に収録された、静ひつでありながらも深い感情をたたえた情感豊かなバラード。
風のなかに揺れる篝火のように、はかなくも強く生きる人々の姿を繊細な歌詞とメロディーで描いた、さだまさしさんの音楽性を象徴する楽曲です。
フォークを基調としながらもクラシックやポップスの要素を取り入れたアレンジが施されており、長野を思わせる詩的で情景描写に富んだ歌詞が心に響きます。
故郷への思いや人生の哀愁を静かに感じたいときに聴きたい名曲です。
長野県のうた朝倉くるみ

信州の山々に囲まれた故郷への愛情を素直に歌い上げた、朝倉くるみさんの心温まる楽曲です。
長野県の美しい風景や地元ならではのエピソードがちりばめられた歌詞からは、ふるさとで過ごした日々への懐かしさが伝わってきます。
本作は、約1年という制作期間をかけて丁寧に作り上げられた、長野への愛にあふれた1曲。
明るく親しみやすいメロディは、長野県出身の方はもちろん、故郷を離れて暮らしている方の心にも深く響くでしょう。
木曽節長野県民謡

木曽の山々と暮らしを歌った長野県木曽地方の代表的な民謡です。
江戸時代から明治時代にかけて、木材の伐採や運搬に従事する人々が労働の合間や祭りの際に歌ったのが始まりとされています。
三味線や尺八、太鼓などの和楽器による独特の節回しと、哀愁を帯びた旋律が特徴的。
20世紀以降は橋幸夫さんや三波春夫さんといった演歌歌手がカバーしたことで全国的に知られるようになりました。
地域の祭りやイベント、観光PRで親しまれているほか、映画やテレビドラマでも使用されています。
木曽の女北島三郎

木曽路の深い山あいを舞台に、故郷への複雑な思いを歌った北島三郎さんの代表的な「女シリーズ」の1曲です。
1973年10月に発売されたこの楽曲は、星野哲郎さんの詩的な歌詞と島津伸男さんの哀愁を帯びたメロディが見事に融合し、木曽の厳しい自然のなかで生きる女性の心情が、北島三郎さんの力強いこぶしとともに情感豊かに表現されています。
故郷を離れた人や、人生の節目で大切な人との別れを経験した方なら、本作に込められた切ない思いが胸にせまってくるでしょう。
木曽路の女原田悠里

美しい木曽路を舞台に、女性の切ない恋心と未練を情緒豊かに歌い上げた演歌の名作です。
哀愁を帯びたメロディに日本の伝統的な情景が美しく織り込まれ、原田悠里さんの力強くも繊細な歌声が心に深く響きます。
1985年9月に発売されたこの楽曲は、18万枚の売り上げを記録し、累計ではミリオンセラーを達成。
原田悠里さんの演歌歌手としての地位を確立するきっかけとなりました。
故郷への思いや人生の別れを経験された方、日本の美しい風景に心を寄せる方にぜひ聴いていただきたい1曲です。
小諸馬子唄長野県民謡

険しい山道を馬とともに歩む馬子たちの労働歌として親しまれてきた、小諸市に伝わる伝統民謡です。
物資運搬という過酷な仕事に従事していた人々が、厳しい自然環境のなかで馬を励まし、自らの心を支えるために歌い継いできました。
哀愁を帯びた旋律には、山間部での労働のつらさと同時に、自然への畏敬や仲間との絆が込められています。
昭和初期から中期にかけて録音され、地域の祭りやイベントで演奏されるようになり、地元の文化保存活動として大切に受け継がれてきた本作。
信州の風土を肌で感じたい方や、日本の伝統文化に触れたい方にオススメですよ。