朗らかなサウンドを奏でたり、どこか哀愁のある音色を響かせたり……ハーモニカってたくさんの魅力がありますよね。
そして昔から、世界中で親しまれている楽器なので、ハーモニカ演奏を取り入れられたステキな楽曲も数多く存在します。
ということで今回この記事ではハーモニカがじっくり味わえる名曲をピックアップしてみました。
単体でプカプカ吹いていても楽しい楽器ですが、アンサンブルに加わることで、意外と大きな存在感を放ってくれます。
これを機会に、ハーモニカを始めてみませんか?
ハーモニカの名曲。一度は聴いてみたい世界の名演(1〜10)
Piano ManBilly Joel

ハーモニカの優雅で心に響く音色を感じられる曲として、ビリー・ジョエルさんの『Piano Man』は特筆すべき作品です。
ニューヨーク州出身のビリー・ジョエルさんが1973年にリリースしたこのバラードはピアノとハーモニカのメロディが印象的で、ノスタルジックな世界観を生み出しています。
歌詞には、バーでピアノを弾く主人公とその常連客たちの交流が繊細に描かれており、人生という大海原を航海する全ての人に対する温かなエールのように感じられるでしょう。
ビリー・ジョエルさんの表現力豊かな歌声と圧巻の演奏は、今も変わることなく聴き手の心を打ちます。
ハーモニカの魅力を存分に堪能できる名曲の一つですね。
Midnight RamblerThe Rolling Stones

『ミッドナイト・ランブラー』は、ザ・ローリング・ストーンズが1969年に発表したブルースロックの金字塔です。
チャーリー・ワッツさんのドラム、ビル・ワイマンさんのベースがグルーヴ感を生み出し、ミック・ジャガーさんのハーモニカは曲に緊迫した空気を吹き込んでいます。
特に注目すべきは、ジャガーさんのハーモニカが誘う静と動を行き来するダイナミックな展開。
これはザ・ローリング・ストーンズのライブで観客が息をのむ見せ場の一つです。
シンプルなハーモニカがもたらす深みと情動は、聴く者に忘れられない衝撃を与えるでしょう。
ハーモニカの表現力の幅広さを象徴するような名曲で、一度耳にすればその魅力に引き込まれます。
TOO MUCH PAINザ・ブルーハーツ

ハーモニカが奏でる音色は、聴く者の心に深い感動を与えるものです。
そんなハーモニカの魅力が存分に感じられる楽曲が、THE BLUE HEARTSの『TOO MUCH PAIN』でしょう。
甲本ヒロトさんのブルースハープが、曲の切なさを増幅させ、耳に残る。
バンドの持ち味とは一線を画すバラードで、彼らの幅広い表現力を存分に感じさせてくれます。
バラードを得意とする人もそうでない人も、この曲からハーモニカの新たな魅力に触れ、自ら演奏を始めたくなるかもしれません。
過去から現在に至るまでファンに愛され続けるTHE BLUE HEARTSの『TOO MUCH PAIN』は、聴き継がれるべき珠玉の楽曲です。
BlackbirdJaco Pastorius

ジャズ界の革命児、ジャコ・パストリウスさんの『Blackbird』は、ハーモニカの魅力を堪能できる秀逸な曲です。
心揺さぶるトゥーツ・シールマンスさんのハーモニカが、パストリウスさんのジャズベースの旋律と絡み合い、聴く人を虜にします。
ハーモニカがもたらす温もりと哀愁は、この楽器の奥深さを色濃く反映しています。
それでいて、圧倒的なプレイ技術は、さすがジャズシーンをけん引する名手たちの仕事といった仕上がり。
ぜひ、彼らの音楽世界に触れてみてはいかがでしょうか。
あなたもきっと、ハーモニカの新たな魅力に気づくことでしょう。
忘れ得ぬ君ザ・テンプターズ

ある秋の日にリリースされたザ・テンプターズの『忘れ得ぬ君』は、今なお色褪せることのない青春の1ページを感じさせる曲です。
松崎由治さんが表現するハーモニカの音色は、ゆったりとした時間を演出しつつも、どこか懐かしさを感じさせる魅力的なメロディーに仕上がっています。
グループサウンズに分類されるこの曲、独特なアンサンブルは聴く人の心に優しく寄り添い、心揺さぶるものがありますね。
『忘れ得ぬ君』は、ハーモニカが奏でる情感豊かな音楽の世界を堪能させてくれるため、ぜひ耳を傾けてみてください。
ロードTHE 虎舞竜

ハーモニカの切なさが心に響く名曲『ロード』は、THE虎舞竜によって1993年にリリースされました。
彼らの代表曲として広く認識されているこの楽曲は、愛し合う2人の苦楽を描き出しており、胸に深々と刺さる世界観を持っています。
ハーモニカからあふれ出る哀愁の音色が、この歌の悲しみをより際立たせ、聴く者の心に語りかけてくるんですよね。
とくにサビの部分は、今生の別れを経験した人たちにとって深く響くでしょう。
セロリ山崎まさよし

ハーモニカが際立つ楽曲は、穏やかなサウンドで日常を彩るものから、胸に刺さる哀愁を帯びた曲まで、多彩な表情を見せます。
世界中の音楽ファンに愛されているこの小さな楽器は、ソロでの演奏も美しいですが、バンドの一部として加わると、楽曲に特別な風味を加えるのです。
山崎まさよしさんの『セロリ』も、ハーモニカの音が心地良いアクセントになっていて、リラックスしたい日のリスニングにオススメです。
彼の豊かな音楽性がハーモニカの魅力を盛り上げ、聴く者の心にぐっと迫るような存在感を放つのです。